クラクラしたり、フラッとしたり、実際に貧血を抱えている人にしてみると辛い症状ですよね。

でも吐き気や気持ち悪くなる原因は、本当に貧血なのでしょうか。

一言で貧血と言っても原因は様々で、きちんとした治療を受けなくてはいけないものもあります。

 

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貧血になると・・・

赤血球

 

貧血は酸欠状態貧血というと「血が不足している」状態というイメージですが、正確にはヘモグロビンが減少している状態のことを言います。

ヘモグロビンは血液中を流れている赤血球に含まれているもので、酸素を全身へと運ぶ役割を担っています。

ヘモグロビンの減少で心臓が影響を受け、血液を全身に送れなくなることで動悸や息切れが起こります。

鉄欠乏性貧血

貧血の中で最も多いのが鉄欠乏性貧血で、9割を占めています。

ヘモグロビンを作る鉄分が不足することによるもので、一般的な貧血の症状に加え、下まぶたが白くなっていることが特徴。

ほかに悪化すると匙状爪といって爪がスプーン状に婉曲して割れやすくなったり、氷食症といって氷を無性に食べたくなったりすることもあります。

ヘモグロビンの基準値

鉄分が不足する原因は、偏食やダイエットによる食生活の乱れのほか、妊娠で通常時よりも鉄分を多く使用すること。

また生理や手術など、出血をすることでも鉄欠乏性貧血は起こります。鉄欠乏性貧血は血液検査をすれば分かります。

ヘモグロビンの基準値が13g/dl以上が一般的には良いとされていますが、もし11g/dl以下ならば貧血の可能性が高くなります。

 

  • 男性:13.7~16.8g/dl
  • 女性:11.6~14.8g/dl

 

主な症状

  • 動悸、息切れ
  • めまい、立ちくらみ
  • 耳鳴り
  • 倦怠感、疲れやすい
  • 食欲不振
  • 顔色が悪い
  • 寒さに敏感になる

 

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貧血と間違えやすい病気

脳貧血

貧血というとフラッと倒れるイメージが強く、ひどい鉄欠乏性貧血でも起こりますが、多いのが立ちくらみの脳貧血です。

お風呂で急に立ち上がったり、学校の朝礼で長い時間立っていると倒れてしまう人はいますよね。

脳貧血は自律神経の機能が低下することによって起こる、起立性低血圧症や起立性調節障害という別のものです。

体質的に自律神経の反応が良くない人に起こりやすいですが、しゃがんだり横になったりすると症状が良くなります。

 

機能性低血糖症

吐き気がして気持ちが悪かったり、フラフラしたら貧血ではないかと思ってしまいがち。

特に女性は貧血が原因だと思ってしまうかもしれませんが、それは本当に貧血でしょうか。

実は貧血と似たような症状が出るのが、機能性低血糖症です。

 

特に空腹の状態でアルコールを飲んでいたり、長時間何も食べない状態が続いた後、吐き気、発汗、動悸や震え、イライラしたり、意識を失ったりする場合は、低血糖症かもしれません。

甘いものを食べて症状が治まるようであれば、低血糖症の疑いが強まります。

低血糖症になるのは体質的なものがありますが、中にはすい臓の腫瘍が原因のインスリノーマという病気の可能性もあります。

症状が続くようであれば糖負荷検査をおすすめしますが、食生活の改善である程度改善することができます。

 

機能性低血糖症の症状をチェック!原因は食事?

 

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その他の貧血

血

悪性貧血

少し怖い名前ですが、原因はビタミンB12または葉酸が不足して起こるものです。

ビタミンB12も葉酸も血液を作るのを助ける働きを持っています。

それらが不足すると赤血球になれなかったもの(赤芽球)が骨髄に溜まるため「巨赤芽球性貧血」とも呼ばれます。

貧血の症状に、舌の痛みや知覚症状、萎縮性胃炎などが加わることもあります。

 

舌の奥や付け根が痛い時は何科?考えられる8つの病気

 

再生不良性貧血

再生不良性貧血は難病指定されている貧血です。

血液を作る脊髄の異常によって起こるもので、赤血球だけでなく、白血球や血小板までも減少してしまいます。

白血球は免疫機能を持っているため、減少することで感染症にもかかりやすくなります。

また血小板には止血作用があるため、それの減少によって青あざが増えたり、鼻や歯肉からの出血を頻発するようになります。

先天性の場合もありますが、薬剤の副作用などで後天的になってしまうこともあります。

 

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溶血性貧血

赤血球の寿命は120日ほどありますが、何らかの原因で破壊され、15~20日にまで縮まってしまうのが溶血性貧血です。

短くなってしまうと、脊髄が血液を作るスピードが間に合わなくなってしまうため、貧血になってしまいます。

貧血症状のほかに黄疸、尿の色が濃くなったり赤褐色になったりすることもあります。

先天的に赤血球に異常を持っている人もいますが、溶血性貧血になる人の8割は後天性。

抗体や血管内など赤血球以外に異常が出て発症すると言われています。

 

二次性貧血

二次性貧血は持続性貧血ともいい、その他の病気からくる症状の一つとして貧血症状が出ているもの。

ガンなどになりやすい高齢者に多くみられる貧血です。

ガン以外にも、膠原病や糖尿病、腎臓や肝臓の病気を持っていることが多いといわれています。

 

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何科を受診する?

病院

内科

貧血になったら、とりあえずは内科を受診して血液検査をすることが一般的。

さらに専門的な治療が必要だと判断されれば、他の科を紹介してもらいます。

血液内科という専門科もありますが、貧血の中でも骨髄や免疫関係などに問題がある場合なので、まずは普通の内科を受診するようにしましょう。

女性の場合

女性の場合、生理や出産などで血液を失う機会は多いですよね。

貧血は男性よりも女性に多く、女性の5人に1人が貧血予備軍とも言われています。

ただし生理でも出血量には個人差があります。

出血量が多く、生理の度に貧血になるのであれば、子宮内膜症や子宮筋腫などが隠れている可能性もあります。

内科で良いですが、気になることがあれば婦人科を受診すると良いでしょう。

 

男性の場合

血液を作るのは男性ホルモンの影響であるのに加え、女性のように出血する機会が少ない男性は貧血になる確率が低いです。

男性が貧血になる場合には、何か大きな病気が隠れているかもしれないので注意しなくてはいけません。

一番考えられるのは消化器からの出血です。

胃・十二指腸潰瘍、肝臓の病気、もしくは胃がんや大腸がんで気づかないうちに出血している可能性があるのです。

内科の検査でわかることが多いですが、もし過去に胃潰瘍になったなどの病歴がある場合には消化器内科を受診すると良いでしょう。

 

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貧血に良い食べ物

鉄分

 

鉄欠乏性貧血や悪性貧血は、血液を作る時に必要となる栄養素の不足で起こります。

食生活でそれらの栄養素を積極的に取ることで、ある程度は貧血の予防になるでしょう。

食生活で取り入れることが難しいようなら、現在は様々なサプリメントも出ているので、それらを活用するのも一つの手です。

鉄分

鉄分にも2種類あって、吸収率の良い「ヘム鉄」と吸収率の悪い「非ヘム鉄」があります。

「ヘム鉄」はレバーのほか、肉や魚に多く含まれています。

対して「非ヘム鉄」は緑黄色野菜や大豆製品、貝類や海藻などに多く含まれています。

どちらかというと非ヘム鉄のほうが日常的に取りやすいですよね。

ビタミンCを一緒に取ろう

そこで登場するのがビタミンC。

ビタミンCは鉄分の吸収力を2~6倍にまで引き上げてくれるので、鉄分を多く含む食材とビタミンCを一緒に取ると効果的です。

逆に吸収力を下げてしまうのが、コーヒーやお茶に含まれるタンニンという成分。

食事中や食後30分ほどは、それらの飲み物を飲まないように気を付けておくと良いでしょう。

 

ビタミンB12

造血作用のあるビタミンB12は以下の食材に多く含まれています。

 

  • レバー
  • 焼きのり
  • 貝類(アサリ、シジミなど)
  • 魚卵(イクラ、スジコなど)

 

葉酸

同じく造血作用のある葉酸。

お腹の中の赤ちゃんを守ってくれる効果のある葉酸は、妊婦さんも積極的に取りたい栄養素です。

 

  • レバー
  • 焼きのり
  • 大豆製品
  • 緑黄色野菜(ホウレン草、モロヘイヤなど)
  • 果物(イチゴ、バナナなど)

 

 

さいごに

女性は自覚がなくても貧血になっている可能性は高いので、意識して鉄分をとりたいですね。

食事から全てを補うのは意外と難しいので、サプリメント利用するというのも一つの手段です。

ただしヘモグロビン値が低い場合は単に鉄不足とは限りません。

胃や大腸、痔、婦人科系の病気が隠れている可能性もあるので、医師の診断を受けましょう。

 

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