血液検査で、体内に炎症があるかどうかを見るマーカーの1つにCRPがあります。

CRPが基準値内でないと不安になりますよね。

CRPが正常値よりも高かった場合、何が考えられるのか見ていきましょう。

 

Sponsored Links

 

炎症反応って?

医者

 

CRPは「C-反応性たんぱく」というもので、体の中で炎症反応や組織の破壊が起きると、肝臓で作られ、血液中に増えるタンパク質の1つです。

感染症や腫瘍などができると血中に増えるため、「炎症マーカー」として 感染症やガンなどを発見するための重要な指標の1つとなっています。

炎症のメカニズム

私たちの体は細菌やウイルス、異常ながん細胞など、常に病原体の危険にさらされています。

病原体やがん細胞に対して中心となって戦うのが、好中球やマクロファージ、リンパ球などの免疫といわれるもの。

「赤くなる」「熱を持つ」「腫れる」「痛む」という4種類の炎症反応をすることで、全身を守ろうとします。

 

 

CRPでどんな病気か分かる?

はてな

 

実際はCRPの数値だけで、何の病気なのかを判断することは難しいといわれています。

体内に炎症があるのか、炎症の程度や組織が破壊されているのか、ということは分かります。

CRPの基準値

CRPの基準値や正常値は、病院によって違います。

ただし1mg/dL以上の場合、中程度の炎症がある可能性があるので、他の検査なども含めて総合的に判断する必要があります。

 

CRPの数値
判定
0.3以下異常なし
0.31~0.99軽い炎症
1~2経過観察や生活改善の必要あり
2~治療の必要または精密検査の必要あり

 

 

 

CRPが高い時に考えられる病気

うーん

 

CRPが高い場合、どのような病気が疑われるのでしょうか。

感染症

発熱、喉の痛み、だるさ、関節の痛みや腫れなど、風邪の症状でも数値が上がります。

 

  • リウマチ熱
  • 耳下腺炎
  • 骨髄炎
  • 上気道炎
  • マイコプラズマ肺炎
  • 結核
  • 連鎖球菌

 

結核はうつる!感染経路と潜伏期間を知っておこう 

 

外傷などの炎症

怪我をしただけでもCRPは上がります。

 

  • 歯周炎
  • 甲状腺炎
  • 怪我

 

膠原病

膠原病は自己免疫性疾患(アレルギー性)の病気の一種と言われる事もあります。

全身性エリテマトーデスの患者は女性が男性の3倍ともいわれ、関節の痛みや腫れ、粘膜の潰瘍、発疹などの症状が出ます。

関節リウマチの場合、指の関節だけ腫れるような小さな炎症ではCRPが陰性を示すことがあります。

 

  • 関節リウマチ
  • 全身性エリテマトーデス

 

梗塞

最近では測定試薬の精度が改善されたことにより、今までは検出することができなかった軽微なCRPの上昇が見つけられるようになりました。

動脈硬化や心疾患などが、早期に発見できるようになったのです。

動脈硬化は慢性の炎症であるという考えから、 心筋梗塞や脳梗塞を予想できる指標としてCRPが利用されるようになっています。

 

  • 脳梗塞
  • 心筋梗塞

 

 

CRPの上昇は病気によって違う

風邪 マスク

 

CRPの数値は、体内で炎症が始まってから数時間で上がりますが、病気によって上昇の仕方に違いがあります。

炎症の度合いや組織の破壊が大きいほど高い値になり、期間も長くなりますが、炎症がなくなれば元の値に戻ります。

 

細菌の感染症では高い値が出やすく、肺炎などは特に値が高くなることも。

ガンの場合は徐々に値が上昇していくので、経過をみることが大切です。

膠原病の場合は、数値があまり上昇しないことが多いようです。

風邪をひいただけでも上昇する

CRPは風邪を引いただけのも上昇するので、軽い炎症の場合は、安静にしてるだけで基準値に戻ります。

ただし1mg/dL以上の炎症が出た場合、直ちに詳しい検査を受けてください。

CRPの値だけでは何の病気が潜んでいるかわかりませんので、再検査をして病気を突き止める必要があります。

他の検査との関係

CRPとともに炎症マーカーとして調べるのが、赤血球沈降速度(赤沈・血沈・ESR)の検査です。

通常であれば赤血球の表面はマイナスの電気を帯びていますが、炎症が起こるとプラスになるため、赤血球が集まりやすくなります。

赤血球沈降速度(赤沈・血沈・ESR)の検査は、赤血球の凝集性を見るためのものです。

 

また白血球 (WBC)も病原菌が入ってきたときCRPよりも早く反応するので、同じように炎症を見る指標になります。

CRPは6~8時間で増加し、白血球(WBC)は数時間以内に上昇するするため、感染症や炎症の早期発見に使うことができます。

 

 

さいごに

CRPは風邪でも反応してしまうので、軽い上昇ではあまり心配する必要はなさそうですね。

ただし炎症が起きる病気はたくさんありますので、他の検査をするなど状況に応じて判断していくことが求められます。

 

監修臨床検査技師

内田 佑介

臨床検査技師取得後、製薬業界にてデータマネージャーとして勤務。治験の臨床検査値を数多くチェックする経歴を持つ。現在は医療系ライターとして活躍している。

 

血液検査の白血球(WBC)基準値!高い(低い)とどうなる?

赤血球沈降速度(赤沈・血沈・ESR)の基準値と正常値はどれくらい?

血清アミラーゼが高い・低い!基準値と正常値はどれくらい?

LDLコレステロールの基準値!正常値はどれくらい?

 

Sponsored Links