健康診断を受けたり、病院で採血をして検査をした時に必ずある項目の一つに「RBC」があります。

「RBC」は”Red Blood Cell”のことで赤血球を意味していますが、RBCだけで病気の診断することはありません。

血液検査のRBCについて詳しく見ていきましょう。

 

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血液検査のRBCとは赤血球のこと

赤血球

 

赤血球は血液の中にある最も多い成分で、酸素や二酸化炭素を体中に運ぶ働きをしています。

大きさは8μmほどで、顕微鏡で見ないとわかりません。

赤血球1つの寿命は120日で、約4ヵ月血液中を流れています。

 

赤血球の数が減ると体中に運ばれる酸素の量が減るため、数分歩いただけでも疲れたり、階段の昇り降りでも息切れしたりしてしまいます。

皮膚にも元気がなくなり、顔色が悪くなったり免疫力も低下することも。

少なくてもいけませんが、逆に多すぎるのもよくありません。

多いと血液の流れが悪くなって血栓ができやくなり、脳梗塞などのリスクが高くなってしまいます。

 

血液検査でのRBCの基準

基準となる値を見てみましょう。

赤血球は性別で基準値が異なり、男性の方がやや多いです。

 

  • 男性:410~530万/μl
  • 女性:380~480万/μl

 

検査を受けた時に注意したいのが病院によって単位が異なり、値自体も若干の誤差があるということ。

単位は、×10の4乗か×10の6乗が多いですが、ぱっと見た時に値が全然違う時は単位に着目してみましょう。

 

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RBCが基準から外れていたら?

チェック項目

 

基準値から外れていた場合にどんな病気が考えられるのでしょうか。

基準値よりも高い

脱水

汗をかいたり下痢や嘔吐で脱水状態になると、実際には赤血球が増えたわけではないのですが、見た目に増えたようになります。

見かけ上の値の増加なので、しっかり水分を摂って体の状態が戻れば値も戻ります。

 

相対的多血症

多血症とは赤血球が増加する病気のことですが、頭痛やめまい、顔がのぼせて赤くなったりする症状が出ることも。

多血症の中にも種類があり、相対的多血症はそこまで心配しなくて大丈夫です。

 

真正多血症

血液細胞を作り出すもとの細胞が、腫瘍化してしまうことが原因。

慢性骨髄性白血病と同じ部類の病気になりますので、RBCの値が高かった場合はしっかり原因を突き止める必要があります。

 

ストレス多血症

またストレス多血症も、原因がストレスによるものですので大きな心配はいりません。

 

喫煙

喫煙によっても赤血球が増えます。

これはたばこの中に含まれる一酸化炭素が邪魔をして酸素が足りなくなり、酸欠状態になってしまうから。

赤血球が頑張って酸素を運ぼうとするので、赤血球の数も増えるというわけです。

 

強いストレス

頭痛やめまいなど他の症状がなければ、喫煙やストレスなどの生活習慣が原因であることが多いので過剰に心配することはありません。

しかし正常な値であることに越したことはありませんので、生活習慣を見直してしっかり改善するように努めましょう。

 

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基準値よりも低い

血

鉄欠乏性貧血

貧血状態になると、動悸や息切れ、顔色不良、爪がスプーン状にへこんだりもします。

日本人に多いのは鉄分不足による鉄欠乏性貧血です。

最近は女性の過度のダイエットで鉄分不足になり、鉄欠乏性貧血になる人がとても多いとか。

 

モデルさんのような細い体型にも憧れますが、やはり健康が一番です。

鉄欠乏性貧血による重篤な合併症はありませんが、早産や赤ちゃんの低体重の原因になります。

積極的に鉄分の多い食品をとったり、サプリメントを利用して改善することができます。

 

悪性貧血

悪性貧血というのは名前だけ聞くと怖いですが、胃炎が原因で起こります。

ビタミンB12が不足していますので、しっかり投与することで改善されます。

 

再生不良性貧血

再生不良性貧血は血液細胞を作り出す元の細胞が、機能低下することにより起こります。

貧血症状に加えて、口の中や鼻からの出血も見られるようになります。

汎血球減少といってRBC、WBC、PLT、全ての血液細胞の値が低下する特徴があります。

 

悪性腫瘍

悪性腫瘍によってうまく赤血球が作れなくなったり、腫瘍自体からの出血によりRBCが低下してしまいます。

悪性腫瘍の場合はRBCの項目だけでは判断ができませんので、他の血液検査の項目や他の検査で判断されます。

 

白血病

白血病は血液のがんとも言われ、正常な細胞が作られなくなるため貧血症状も出てきます。

血液検査をして、RBCだけで病気の診断がつくことはありません。

赤血球の数が多いのか少ないのかを見て、他の検査項目の値を見ていきます。

 

 

さいごに

RBCは検診でも必ずある項目なので、健康状態を見る基本の項目といえますよね。

ストレスを感じていないか、栄養はしっかり摂れているかなど、生活習慣も見ながらRBCをチェックしてみるとよいでしょう。

他の検査項目についてはこちらの記事も参考にしてみて下さい。

 

監修臨床検査技師

内田 佑介

臨床検査技師取得後、製薬業界にてデータマネージャーとして勤務。治験の臨床検査値を数多くチェックする経歴を持つ。現在は医療系ライターとして活躍している。

 

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