ぶつけた覚えもないのに、気が付いたら青あざができていた、ということはないでしょうか。

見た目にも悪いし、外から見える場所はすぐにでも早く治したいですよね。

「あざ」ができるのはただの体質ということもありますが、まずは病気の可能性をなくすことが大事です。

あざができやすい体質の治し方はあるのか、また病気の可能性についても見ていきましょう。

 

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あざができやすい体質の治し方

医者 ポイント

 

女性は体質的に血管が脆く、あざができやすいということがあります。

少しの衝撃で毛細血管が壊れて皮下出血を起こすため、ぶつけた自覚がなくてもあざになっていることがあるんですね。

東洋医学では「お血」や「水毒」タイプの人

東洋医学では「お血」や「水毒」と呼ばれる体質の人は、あざができやすいとされています。

お血は血液の循環が悪い状態で、血行不良で肩こり、目の下のクマ、色素沈着、月経不順などの症状がみられます。

水毒は水分の循環が悪い状態で、むくみや冷え性などが現れます。

漢方薬

漢方薬はその人の体質に合わせて処方するものなので、自己判断ではなく一度きちんと専門の人に見てもらうと安心ですね。

お血に使われるのは「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」や「大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)」、「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」、「加味逍遙散(かみしょうようさん)」など。

水毒に対しては「五苓散(ごれいさん)」や「人参湯(にんじんとう)」、「真武湯(しんぶとう)」などが使われます。

 

ビタミンPは血管を丈夫にする?

ビタミンPはルチン、ヘスペリジン、ケルセチンなど、ポリフェノールの一種であるフラボノイド(植物色素)のことで、合わせてビタミンPといいます。

ビタミンPは、柑橘類の果物や野菜や蕎麦などに含まれていて、炎症や痛みを和らげ、血管の機能が正常に働く補助をする働きがあります。

特にケルセチンと、蕎麦に豊富に含まれるルチンは、血管保護薬として利用されることも多く、マルチビタミン剤やハーブの原料として使われています。

特に薬を併用すると、慢性静脈不全(下肢の循環不良)、痔核、静脈うっ血潰瘍などに効果があるという結果が出ています。(*1)

 

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あざができやすいのは病気の可能性も・・・

ため息

 

あざができやすいと感じている人は、病気によるものか体質なのかを判明させることが大切です。

皮下出血によるあざは、青あざや紫斑と呼ばれ、体質的なものは心配ありませんが、出血が止まりにくいなど“出血傾向”があることも考えられます。

血液を凝固させる血小板の数が少なかったり、多かったりした場合に以下のような病気が出ることがあります。

ただ頻度の低い難病が多いので、まずは血液検査をしてみて、あまり心配しないで頂きたいと思います。

特発性血小板減少性紫斑病

特発性血小板減少性紫斑病とは、ほかの病気など原因が見当たらないのに血小板が急激に減少してしまう病気です。

難病指定されていて、出血を止める役割をもつ血小板が減少してしまうため、出血しやすくなってしまいます。

血小板の減少により出血しやすくなるため、皮膚に大小さまざまな点状や斑状の出血が起こります。

場所は四肢や顔、身体などの全身におよび、歯茎や鼻などで、重症だと脳出血を起こすことも。

身体の中で血小板を攻撃してしまう自己抗体ができてしまい、血小板を破壊してしまうことで発症しますが、自己抗体がつくられる原因は不明です。

 

小児の場合、発症の2~3週間前にウイルス感染やワクチン接種を行っていることが多くなっていますが、大人の場合はそういった要因は発見されていません。

小児の場合は6か月以内に血小板の値が正常に戻ることが多いですが、大人の場合は慢性化することが多くなっています。

予後良好となる小児でも、血小板の値を上げるために治療は行います。

血小板を増やすはたらきのある免疫グロブリンの大量投与やステロイド剤の投与、もしくは血小板が攻撃を受けている脾臓の摘出が行われることもあります。

大人の場合は、ピロリ菌が陽性なら除去をすると快方に向かうことが多くなっていますが、陰性ならステロイド剤投与や脾臓摘出が行われることもあります。

 

肝硬変

肝臓が小さくしぼんで硬くなる肝硬変は、肝機能の低下を招き、疲労感やだるさ、食欲の低下などが現れます。

また、むくみや腹水、黄疸、男性なら乳房が女性化することも。

血小板や血液凝固因子が減少することで出血傾向にもなります。

 

クモ状血管腫といって、細い血管の拡張により胸や首にクモが足を広げたような紅斑ができたり、手掌紅斑といって手のひらの指の付け根あたりが赤くなったりします。

薬物療法のほか食事指導や生活習慣の見直しも重要で、悪化するようなら肝移植も視野に入ってきます。

C型、B型のウイルス性肝炎が慢性化すること、もしくはアルコール性のものが大半を占めますが、非アルコール性や自己免疫疾患によるものもあります。

 

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全身性エリテマトーデス

全身性エリテマトーデスは、20~30代の女性に多い自己免疫疾患の一つで、難病指定されています。

全身の臓器に原因不明の炎症が起こり、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら慢性化していきます。

免疫が異常を起こして臓器を攻撃してしまうため、発熱や食欲不振、全身の倦怠感などの全身症状が出ます。

また心臓や肺、消化器官などの臓器のほか、関節炎、脱毛、口内炎、視力低下なども起こります。

 

皮膚症状としては、日光過敏症や蝶型紅斑(両頬に蝶が羽を広げたような赤い発疹ができる)が有名です。

根本的な原因は解明されていませんが、HLA(ヒト白血球抗原)の異常、紫外線やウイルス感染、ストレス、妊娠、怪我、一部の薬剤などが関係しているのではないかと考えられています。

治療としては炎症を抑えて、各臓器の機能が低下しないよう維持することが大切になってきます。

ステロイド剤の経口服用が一般的ですが、重症の場合は点滴によって大量投与するステロイドパルス療法を行うこともあります。

 

再生不良性貧血

再生不良性貧血とは、血液中の白血球・赤血球・血小板のすべてが減少してしまう難病で、10~20代と70~80代でピークを迎えます。

毎年100万人に6人ほどの発生数で、かなりまれな病気です。

白血球は免疫、赤血球は酸素の運搬、血小板には出血を止める役割があり、少なくなればそれに付随する役割も担えなくなるということ。

白血球が減少すると感染症にかかりやすくなり、赤血球が減少すると貧血症状(顔面蒼白、息切れ、動悸、めまいなど)を招きます。

 

血小板の減少で、皮下出血斑や歯肉出血、鼻からの出血などが起きます。

さらに重度になると肺炎や敗血症、血尿や脳出血などを引き起こすこともあるため、早期発見と早期治療が大切になってきます。

白血球や赤血球、血小板は骨髄で作られています。

骨髄中にある造血幹細胞に何らかの障害が起きることで発症し、90%以上は原因不明です。

 

ウイルス感染や肝炎のあとに発症したり、一部の薬剤や放射線などが関係していることもありますが、詳しい原因は分かっていません。

再生不良性貧血の治療には、不足している血球を補う輸血、薬によって造血を回復させる免疫抑制療法、骨髄移植などがあります。

骨髄移植には、HLA(ヒト白血球抗原)のタイプが同じ血縁者や、骨髄ドナーからの提供が必要になってきます。

 

シェーンライン・ヘノッホ症候群

シェーンライン・ヘノッホ症候群は小児に多く、免疫の異常で自分を攻撃してしまうことで、小さい血管にアレルギー性の炎症(血管炎)が起こってしまう病気です。

血管が炎症を起こすことで、下肢や臀部などの重力がかかる部分に紫斑が現れます。

最初は赤い斑点や丘疹だったものが、青や紫へと変化していきます。

また膝などの関節炎や関節痛、腹痛(消化器官の血管に炎症が起きるため)、腎症状なども見られます。

とくに患者の3割は腎炎を合併するため、経過に気をつける必要があります。

 

免疫に異常が起こってしまう詳しい原因はまだ分かっていません。

しかし細菌やウイルス感染、一部の薬剤、ミルクや卵などの食物を摂取することが要因とされています。

とくに上気道炎のあとに発症することが多いようです。

根本的な治療法はないため、紫斑に対しては安静にして様子を見たり、症状に合わせた薬の服用など対症療法が中心となります。

6週間前後で完治することが多いのですが、半数は再発する可能性があるとされています。

 

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血友病

血液を固める血液凝固因子が不足することによる血友病には、血友病AとBの二種類があります。

“出血しやすくなる”ではなく“出血が止まりにくくなる”病気で、血液が固まりにくいため、小さな出血でも血腫になりやすい状態です。

皮下出血だけでなく、関節内や筋肉内、口腔内の出血も見られ、機能に障害が出ることもあります。

 

X染色体の異常によるものなので遺伝が大きな原因ですが、患者の半数には家族歴がなく、突然変異によるものも大きいとされています。

出血が止まりにくい病気ですが、小さな怪我なら慌てずに止血をすることが大切です。

治療には血液製剤が使われ、自己注射も可能で止血のために使うほか、予防として使うこともあります。

 

エーラス・ダンロス症候群

皮膚や関節が伸びやすくなったり脆くなったりする病気で、数万人に一人の確率で発症します。

皮膚が裂けやすいため怪我をしやすくなり、あざもできやすくなるため、難病指定されています。

異常を起こしている遺伝子の種類によっても症状は違ってきますが、共通する症状には皮膚を引っ張るとよく伸びたり、関節が異常に柔らかかったり、脱臼しやすいことがあげられます。

原因となるのは、コラーゲンの生成や代謝を行う遺伝子の異常。

 

コラーゲンには各組織の強度や弾力を支える役割がありますが、それが機能しなくなっている状態です。

治療は対症療法になり、皮膚や関節に負担がかからないように注意して激しい運動を控えたりします。

また皮膚が裂けやすいため、外傷の治療も慎重に行う必要があります。

 

白血病

“血液のがん”として知られる白血病は、白血球や赤血球、血小板が作られる過程でがん化してしまうことが原因。

がん化した血球が骨髄中を占拠してしまい、白血球、赤血球、血小板が減少します。

感染症にかかりやすくなって貧血症状が現れ、出血傾向となり、血液を貯蔵する脾臓が膨張することも特徴。

原因としては放射線被ばく、免疫不全、また遺伝子や染色体に傷がつくことがあげられます。

抗がん剤による治療のほか、血球のもととなる造血幹細胞の移植が行われます。

 

 

さいごに

「ぶつけた覚えがないのにアザがよくできる」というのをくり返すようなら一度は病院で検査を受けることをおすすめします。

詳しい検査をするなら、血液内科のある病院が専門となります。

血小板や血液凝固因子が不足してしまう病気の場合、出血が止まりにくくなり、いざという時に影響が出てしまうこともあります。

ほかにも白血球や赤血球の異常があったり、血管自体が弱かったりしても危ないですよね。

病院で検査をして病気の可能性を排除することも、対策の一つとして大切なことです。

 

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