カンピロバクターと聞いてすぐに「食中毒」が頭に浮かぶでしょうか。

カンピロバクターによる食中毒の発生件数は細菌性の食中毒では最も多く、年間2,000人前後の患者さんが出ます。

カンピロバクター食中毒の症状、治療法や人から人へうつるのかなどについてご説明します。

 

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カンピロバクター食中毒とは?

はてな

 

カンピロバクターは、20世紀初め頃から牛や羊などの家畜の流産や腸炎を引き起こす病原菌として知られていました。

1970年台に入り、ヒトでも腸炎を引き起こすことがわかり、1970年台後半アメリカで飲料水を介して約2,000人が集団感染したことで世界的に知られるようになりました。

カンピロバクターは家畜だけでなく、ペットや野鳥、野生の動物などの腸内にもいます。

カンピロバクターと一口に言っても、様々な種類の菌種があります。

特に食中毒患者から検出されるのは、鶏や牛、豚が多く保菌しているカンピロバクター・ジェジュニというタイプとカンピロバクター・コリというタイプの2種類です。

感染経路と潜伏期間

症状が出るまでの潜伏期間は1~7日で、カンピロバクターに汚染されている水や食品を摂取することで感染します。

またペットや家畜のフン処理後に、手洗いが十分でない場合も感染することがあります。

特に鶏のレバーや鶏のタタキなど、生や十分に加熱処理がされていない鶏肉は要注意。

 

カンピロバクターに汚染されている可能性が高いので、気を付けなければいけません。

また生の鶏肉を切ったまな板や包丁で、野菜を切るのも気をつけましょう。

野菜にカンピロバクターの菌が付着しているることがあるからです。

 

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食中毒の症状は?

腹痛

 

カンピロバクターに感染した時に起こる主な症状には、腹痛、下痢、発熱があります。

最初に37℃から38℃台の発熱や倦怠感、頭痛、筋肉痛などの症状が現れ、その後吐き気や腹痛が現れるのが一般的です。

下痢が酷いと1日10回以上トイレに駆け込むこともありますが、通常は1週間ほどで治り、死亡したり重症化することはあまりありません。

 

しかし乳幼児や高齢の方、抵抗力が低い方などは重症化することもあるため、注意しなければいけません。

まれに「ギランバレー症候群」という合併症を引き起こすこともあります。

ギランバレー症候群になると、呼吸困難や、手足の麻痺、顔面神経の麻痺などを引き起こします。

重症化や合併症を起こすことはまれですが、下痢や嘔吐、発熱が続く場合は早めにお医者さんを受診しましょう。

 

人から人にはうつる?

カンピロバクターは乾燥に弱いため、空気中では長時間生存できません。

基本的には人から人へ感染することはありませんが、乳幼児など免疫力が低い場合はまれに感染することがあります。

またカンピロバクターに感染した人のオムツ処理等をした後、十分手を洗わずに調理をしたり、食べ物を食べた場合に感染することもあるので、手洗い・消毒はとても大事です。

 

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カンピロバクターの治療法

 

特に治療をしなくても、通常1週間ほどで自然に回復することが多いです。

下痢により脱水症状を起こすことがあるので、水分補給が必要になります。

症状が落ち着いた場合でも、はじめのうちはおかゆなど消化に良いものを食べるようにしましょう。

下痢がひどい場合でも、菌が体外へ排出されなくなってしまうため、自己判断で下痢止めは厳禁です。

 

病院は内科や胃腸科、消化器科を受診し、子供は小児科でも診てもらうことができます。

受診した場合は、腸の環境を整える整腸剤や必要によって抗生物質が処方されることもあります。

自然に回復することが多いですが、少しでも不安なことがある場合はやはり受診をすることが1番です。

 

カンピロバクターに感染しないために

菌を口に入れない

生や半生のお肉は食べず、75℃で1分以上しっかりと加熱しましょう。

生のお肉をつかんだお箸で、食事をしないことも大切です。

もしレストランで注文したお肉が半生だと気付いた時には、もう一度加熱してもらうよう伝えましょう。

 

 しっかりと殺菌する

生のお肉を切った後、調理器具の殺菌はとても大切です。

殺菌には、熱湯や消毒用のエタノール、次亜塩素酸ナトリウムが有効です。

感染者のオムツ処理をした後や、ペットのフンを処理した後は、石鹸を使って手をしっかりと洗った後、手指消毒を行ったり、処理後に触ったドアノブなども消毒を行いましょう。

 

 菌をつけないようにする

調理をする順番を考え、野菜を切った後にお肉を切る、または野菜用とお肉用で調理器具を分けましょう。

生のお肉を触った後も、手洗いと消毒を忘れずに。

 

 

さいごに

食中毒の原因菌として最も多いカンピロバクター。

感染した場合でも自然に治ることがほとんどですが、痛い思いをしたり、何回もトイレに駆け込んだりしたくないですよね。

生のお肉を食べない、消毒をしっかり行うなど、基本的なことを守ることで防げることも多いので、日頃から予防する意識を持って気を付けましょう。

 

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参考:厚生労働省 「カンピロバクター食中毒予防について(Q&A)」

 

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