口内炎というと、「口の中にプツッと白っぽいできものができて痛い!」というものを思い浮かべてしまいますよね。

でもそれはおそらく「アフタ性口内炎」で、口内炎はアフタ性以外にもいろいろあります。

口内炎になると食事も美味しく食べられないし、しゃべっても痛いし、ストレスも溜まるし意外と厄介ですよね。

口内炎の原因を知っておけば、ならないように予防することもできます。

舌の裏や付け根の口内炎の原因、予防や対策について考えていきたいと思います。

 

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口内炎とは?

舌のできものが痛い!赤い?白い?

 

口内炎は“口内”の粘膜に“炎症”が起こるものの総称なので、舌にできる舌炎や歯茎にできる歯肉炎も口内炎ということになります。

口内炎の症状はでよくあるのは潰瘍という粘膜が傷ついているもので、痛みがあったり、食べ物がしみたりします。

ほかにも粘膜が赤く腫れたり、酷いと出血するタイプのものもあります。

甘く見がちな口内炎ですが、痛みで食事が取れなければ栄養失調になったり、眠れなければ睡眠不足になったりと侮れません。

口内炎の種類

自分の口内炎がどの種類に当たるのか、確認してみて下さい。

アフタ性口内炎

一般的に「口内炎ができた」というと、アフタ性口内炎を指していることが多いですね。

円形もしくは楕円形の白っぽい小さな潰瘍で、まわりが赤く縁取られています。

境界がはっきりしていて2~3個同時にできることもあり、頬や唇の裏、舌、歯茎などによく見られます。

ストレスや疲労、睡眠不足、栄養不足など、日常の些細なことで免疫力が低下することが原因とされています。

 

カタル性口内炎

頬の内側や舌を思いっきり噛んでしまった、もしくは熱いものを食べて口の中を火傷してしまったなど、刺激によってできる口内炎を、カタル性口内炎と言います。

口内の粘膜が赤く腫れて水ぶくれになり、アフタ性口内炎とは違って境界がはっきりしていないことが特徴です。

それ以外でも唾液が粘度を増して口臭の原因となったり、味覚が鈍くなったりすることもあります。

 

カンジダ性口内炎

「口腔カンジダ症」とも呼ばれ、カンジダ菌という真菌(カビ)の一種が増殖してしまうことが原因です。

カンジダ菌はもともと私たちの口の中にある菌なのですが、糖尿病などの全身疾患を持つ患者さんや、お年寄りや妊婦さんといった抵抗力の弱い人などで増殖してしまうことがあります。

白い苔のようなものが口内の粘膜に付きますが、痛みはほとんどありません。

ただ、人によっては粘膜が赤くなったり、厚くなったりすることもあります。

 

ヘルペス性口内炎

単純ヘルペスウイルスに感染することで、口の中に水疱ができます。

感染するのは生後6か月~3歳くらいの乳幼児が多く、治ってからも体内にウイルスの一部は残り続けます。

そのため、大人になってからも体調不良などで免疫力が下がると再発することがあるのです。

口の中に水疱ができるほか、粘膜が赤く腫れ、強い痛みがあります。

また、口の中の症状だけでなく、高熱が出たり、発疹ができて水ぶくれになるなどの全身症状も見られます。

 

ニコチン性口内炎

タバコが原因でできる口内炎で口の中に赤い発疹ができ、粘膜が白く厚くなります。

痛みを感じることは少ないですが、食べ物でしみることもあります。

ニコチン性口内炎は、特に口蓋(上あご)でよく見られる口内炎です。

 

アレルギー性口内炎

食べ物や金属、薬品など。

これらの特定のアレルギーがある場合にも、症状の一つとして口の中の粘膜に炎症が起こることがあります。

自分がなにに対してアレルギーを持っているのか知っておき、それを生活の中で避けるようにすることは大切ですね。

 

口腔粘膜の褥瘡性潰瘍

褥瘡とは「床ずれ」のことで、介護の現場でよく聞く言葉です。

同じ部分に長時間に摩擦や圧迫がかかることで傷つくことを言いますが、口の中でも起こります。

たとえば虫歯、もしくは合っていない入れ歯を使っていることなど。

あまり凹凸の見られない潰瘍で、灰白色や黄白色、赤色などをしています。

触ると痛みがあり、まわりにしこりができることもあります。

 

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舌の裏や付け根にできる口内炎の原因

はてな

 

口内炎の種類によっても原因は違ってきますが、生活習慣の乱れや口の中の衛生環境などは、全ての口内炎に通じるものがあるので気を付けたいところです。

生活習慣

生活習慣が乱れると、抵抗力や免疫力が低下します。

そうすると口内の粘膜も弱くなって、炎症が起こりやすくなってしまいますよね。

 

  • 栄養バランスの取れた食事をしていますか?
  • しっかり睡眠時間は確保できていますか?
  • 疲れは溜まっていませんか?
  • ストレスは大丈夫ですか?
  • 体調を崩してはいませんか?

 

これらは、特にアフタ性口内炎と深い関わりがあります。

よく口内炎ができるという人は、このあたりのことをもう一度見直してみましょう。

また、ホルモンバランスの乱れも口内炎の原因となります。

女性は生理や妊娠、出産などでホルモンバランスが大きく乱れやすいので、気を付けたいですね。

 

ビタミン不足

  • ビタミンA
  • ビタミンB2
  • ビタミンB6
  • ナイアシン(ビタミンB3)
  • ビタミンC

 

これらのビタミンには、粘膜を丈夫にしてくれる作用があります。

偏食やダイエットなどでビタミン不足になると、口内炎もできやすいと言われています。

 

舌を噛むクセ

「自咬癖」と言って、舌や唇を噛んでしまう癖の付いている人もいます。

ストレスが原因となっていることもあるので、自分で気づいたのなら早めに意識して直していきたいところです。

また、寝ているとき、無意識の状態でプラキシズム(歯ぎしりや噛みしめ)を行っている場合には、マウスピースなどを使って改善する必要が出てくることもあります。

 

病気

病気によって口の中が傷つきやすい人、もしくは症状の一つとして口内炎がある病気もあります。

舌を噛む病気

舌を噛んでしまう病気として「パーキンソン病」、そして「オーラルディスキネジア」というものがあります。

パーキンソン病は難病に指定されている疾患で、ドーパミン神経が減ることで、震えや動きにくさ、筋固縮(筋肉のこわばり)などの症状が現れます。

自分の意思とは関係なく、舌を噛んでしまう可能性のある病気です。

 

オーラルディスキネジアは、抗精神病薬や抗うつ薬、パーキンソン病の治療薬などを服用している人、もしくは脳梗塞やパーキンソン病の人に見られる症状です。

自分の意思とは無関係に、口をもぐもぐさせたり、食いしばったり、舌が動いたり、口が開いたまま閉じなくなってしまったり。口腔の不随意運動が起こってしまうものです。

 

全身疾患

通常、アフタ性口内炎は1~2週間もすれば治りますが、なかなか治りにくい場合には「ベーチェット病」という難病指定の疾患の可能性もあります。

ベーチェット病は皮膚や粘膜への症状があり、アフタ性口内炎もその内の一つとして含まれます。

口内炎がなかなか治らない、もしくは頻繁にできるという場合には少し注意してみましょう。

また、糖尿病や血液の病気、がんなどの全身疾患があると、カンジダ菌をはじめとする、ウイルスや細菌が原因となる口内炎も頻発しやすくなる傾向にあるようです。

 

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歯や口腔内の環境

やはり口の中のアクシデントですから、口の中の環境というものも大事です。

ドライマウス

口呼吸やストレス、喫煙などで唾液が減ってしまうドライマウス。

口内炎の原因になるだけでなく、口臭や虫歯、歯周病などの原因にもなってしまいます。

唾液には自浄作用があり、さらには粘膜の保護や修復、細菌の増殖を抑えるなど、口腔内の衛生環境を保つのに大切な役割を担っています。

 

歯磨き粉

歯磨き粉に含まれる合成界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウムなど)は、洗剤にも使われる、泡立ちを良くする成分です。ですが、この成分がアレルギーとなって炎症を起こしてしまうこともあります。

歯磨き粉にこだわる方は、成分表示もよく見てから買うようにすると良いでしょう。

 

金属アレルギー

歯の詰め物や入れ歯の金具などに使われている金属が原因で、アレルギーを起こしている可能性もあります。

金属アレルギーの検査は、皮膚科や歯科などでパッチテストを行います。

 

物理的刺激

  • 入れ歯が合っていない
  • 詰め物でとがっている部分がある
  • 歯の磨きすぎ
  • 舌ブラシの使いすぎ

 

大丈夫でしょうか?

これらは直さない限り、ずっと口内の粘膜に負担をかけ続けてしまいます。

また、熱いものを食べて口の中を火傷することも、口内炎の原因の一つですので気を付けたいですね。

 

細菌やウイルス

口の中には常在菌が300~700種類いるとされ、カビの一種であるカンジダ菌も、そのうちの一つ。

細菌の数は、歯をよく磨いている人で1,000~2,000億個、ほとんど磨かない人だと1兆個にもなるようです。

特に歯垢(プラーク)は細菌の塊で、1mgの中に10億個もの細菌が含まれると言われています。

これらの細菌は、抵抗力や免疫力が下がってしまったり、口の中が傷ついていたりすると、そこから侵入して口内炎を引き起こします。

 

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舌の裏や付け根にできる口内炎の対処法

医者 ポイント

 

アフタ性口内炎なら1~2週間もすれば自然に治りますが、痛みがあるので厄介ですよね。

少しでも早く治るように、そして再発しないようにと、次のようなことに気を付けてみましょう。

ビタミンを摂る

粘膜を丈夫にしてくれる「ビタミンA」「ビタミンB2」「ビタミンB6」「ナイアシン」「ビタミンC」を意識して摂るようにしましょう。

 

それぞれ食材で見てみると、

ビタミンA:レバー、うなぎ、カボチャやニンジンなどの緑黄色野菜

ビタミンB2:レバー、うなぎ、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、納豆

ビタミンB6:レバー、サンマやマグロなどの魚介類、大豆製品

ナイアシン:レバー、サバやマグロなどの魚介類、野菜、キノコ類

ビタミンC:柑橘類、パプリカ、芽キャベツ、いちご、緑茶

 

となります。

レバーとうなぎ、それに魚や野菜など、とにかくバランスよく食べることが大事ですね。

どうしても栄養が偏ってしまうという人は、サプリメントでビタミンを摂るのも一つの手でしょう。

 

ストレスを溜めない

これは口内炎だけでなく、どんな病気にも共通していることではないでしょうか。

ストレスのない生活を送ることは難しいですから、なにか自分なりにストレスを解消できるものを見つけておくと良いですね。

ビタミンB群は粘膜を丈夫にするだけでなく、神経や免疫を正常に保つためにも使われています。

つまり、ストレスが多すぎると、それだけビタミンの消費も多くなってしまうということなのです。

 

食べやすいものを用意

口内炎が痛いと食事も進みませんが、しっかり栄養を摂らないと、治るのが遅くなるだけでなく、体調も崩してしまいます。

どうしても痛くて普通の食事が食べられないときは、おかゆや茶わん蒸し、ゼリーやヨーグルトなど、とろみがあり柔らかいものを選んで食べると良いでしょう。

逆に、ビタミンを消費してしまうアルコールや糖分の高いもの、それにタバコは控えます。

熱いもの、辛いもの、酸っぱいもの、味付けの濃いもの、冷たすぎるものにも注意ですよ。

 

口内を清潔に

先ほども触れましたが、歯磨きをするのとしないのとでは、口の中の細菌の数が全然違ってきます。

あとは、虫歯や歯周病などがあれば、きちんと治療をすること。

ドライマウスなら、食事をよく噛んで食べたり、水分を摂ったりするなど対策を取りましょう。

 

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市販薬

ドラッグストアに行くと、口内炎の薬もいろいろ見かけます。

口内炎に直接貼る「パッチ」、塗る「軟膏」、スプレーとして噴きかける「噴霧剤」、そして舐める「トローチ」。さらには「飲み薬」や「うがい薬」などもあります。

舌の裏は唾液が多く、パッチや軟膏だと流されやすいので寝る前に貼ると良さそうです。

 

舌癌との見分け方

口腔がんの中で、最も多いのが舌癌です。

舌のふちにできることの多い舌癌ですが、口内炎と間違われることもあるため注意したいところです。

2週間以上経っているのに治らない場合は、念のため検査を受けておくと安心ですね。

また、口内炎が硬い、凸凹している、赤と白が混ざっている場合にも注意が必要です。

 

粘膜が白く厚くなる白板症も、がん化しやすいと言われています。

舌癌は、鏡を見て自分で発見できるがんです。

発見が遅れるほど切除する範囲も大きくなって、その後の生活に支障が出てしまいます。

少しでも心配なことがあれば、早めに病院を受診しておきたいですね。

 

何科を受診する?

口内炎なら歯科、もしくは口腔内科や口腔外科で診てもらえます。

また、

  • アフタ性口内炎が頻発していて、ベーチェット病などの検査を受けるのなら内科
  • アレルギーの可能性があって検査を受けるのなら皮膚科
  • 子供なら小児科

 

でもいいですね。

舌癌の検査を受けるのなら耳鼻咽喉科も専門です。

アフタ性口内炎なら自然に治りますが、カンジダ性口内炎やヘルペス性口内炎なら、それ専用の薬が必要になってきますので、すみやかに医療機関を受診しましょう。

 

 

さいごに

口内炎は生活習慣の乱れや口内環境など、日常的なところと深い繋がりがあります。

栄養は足りているか、ストレスや疲労は溜まっていないか。

逆に言えば、口内炎は体の不調を伝えてくれているサインなのかもしれませんね。

 

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