夜中に咳が立て続けに出ると、眠れずに体力を消耗してしまう!と、咳=悪いものとして捉えてしまいます。

しかし咳には気管や気管支に入った異物を外に出す大切な役割があります。

咳のおかげで、私たちは体内に入ったウィルスや細菌などの病原体(異物)を体外に出せるのです。

咳には「湿性咳嗽(しっせいがいそう)」という湿っぽい咳と、「乾性咳嗽(かんせいがいそう)」という乾いた咳があります。

 

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咳の種類

風邪ウイルスによる咳

よくかかる咳の病気といえば風邪(風邪症候群)で、原因になるウィルスは200以上。

鼻や口からウィルスを空気と一緒に吸い込み、鼻や喉に炎症がおきることで鼻水やくしゃみ、喉の痛み、痰、咳などが出ます。

風邪の咳は喉に溜まった鼻汁や痰を出そうとしているので、湿っぽい咳になります。

風邪の咳は、長くとも2週間以内には改善の方向に向かいます。

 

風邪の咳で注意しなくてはいけないことは「他人にうつさない」ということです。

咳エチケットという言葉を聞いたことがありませんか?

咳の中にはウィルスや細菌がたくさん含まれていて、マスクをしないと他の人にうつってしまいます。

風邪で咳が出るときは、咳エチケットとしてマスクを必ずつけましょう。

 

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アレルギー性の咳

 

咳が2週間続いたら、風邪ではないかもしれません。

アレルギー性の咳はコンコンという乾いた咳で、なかなかすっきりと治りません。

咳喘息

咳喘息は気管支喘息とは違うものです。

喘鳴や呼吸困難がないまま3週間以上空咳だけが続きますが、実は気管支喘息になる一歩手前なのです。

就寝前や明け方3~5時ごろに咳が出やすいといわれています。

 

咳喘息患者の約3割が将来気管支喘息になるといわれているので、慢性化しないように注意しなくてはいけません。

咳喘息のアレルゲンはハウスダストや花粉、タバコの煙などの気道刺激物質、風邪などの感染症、気温・気圧の変化などです。

スギ花粉が原因の花粉症の咳や、PM2.5という黄砂が原因の咳はその一例です。

 

気管支喘息

一番の特徴は呼吸したときにゼイゼイ、ヒューヒューという喘鳴(ぜんめい)です。

喘息発作が起きている音で、呼吸がしづらくなっています。

次のようなことが原因(アレルゲン)になって、咳が出ます。

 

  • 深夜や早朝
  • 季節の変わり目
  • 急激な気温の変化
  • 風邪をひいたあと
  • ストレスや疲れが溜まっている時
  • 急に運動をした時

 

気管支喘息の方は、もともと気道や気管支粘膜に慢性的な炎症があります。

常に過敏になっているところへアレルゲンがきっかけとなり、気管支が腫れて通常よりも狭くなり、呼吸が苦しくなるのです。

慢性疾患なので治療も長くなりますが、発作を少なくするにはアレルゲンを切り離すことです。

何がきっかけで起きるのか、自分のアレルゲンを知っておくことが重要になります。

 

アトピー咳嗽(がいそう)

アレルギー性の咽頭炎や鼻炎を持つ中年女性に多く、就寝時や起床時に痰の絡む乾いた咳が1か月以上続きます。

喘鳴はなく咳は夜から早朝に出ることが多いです。

再発しやすく、治療終了しても4年間のうちに2人に1人が再発したというデータがあります。

咳喘息とアトピー咳嗽は症状がよくて似ていて、初診時でこのふたつの病気を区別することは非常に難しいといわれています。

 

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咳が止まらない時、何科がいい?

病院

 

同じ症状なのに内科と耳鼻咽喉科で診てもらった時、病名が違うということがあります。

特にアレルギー性のものは部位の違いで、病名が異なる場合があります。

アレルゲンに反応して咳が出るというのは共通の症状で、どちらで治療をうけても大きな差はないといわれています。

内科と耳鼻咽喉科では診てもらえる症状や病気は重なることが多く、どちらを受診すればいいのか紛らわしいですよね。

内科と耳鼻咽喉科どちらでも診察する症状

  • 咳痰
  • 頭痛
  • 発熱
  • 咽頭痛
  • 鼻水

病名

  • 風邪
  • 花粉症
  • インフルエンザ
  • アレルギー性鼻炎
  • 扁桃腺炎
  • 咽頭炎
  • 気管支炎

 

 

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病院の科を使い分けよう!

 

実際に選択する際、例えばネブライザー(吸入器)をすると咳が落ち着くならば耳鼻咽喉科へ。

待ち時間が長く、感染の可能性を避けてインフルエンザの流行期は内科には行かないようにする。

咳の他にも症状がある時は内科で、咳だけならば耳鼻咽喉科へ行くなど、自分の症状や周囲の状況などで使い分けると良いでしょう。

 

内科

部位(場所)によって診療科の専門範囲が分かれます。

内科では全身症状を見るので、咳以外の症状があれば内科を受診しましょう。

どの科を受診していいのかわからない場合も内科がいいでしょう。

子供の場合はかかりつけの小児科に行くことをおすすすめします。

 

耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科は鎖骨から眉毛の間の部位が専門。

耳、鼻、喉、舌などの口の中(ただし歯は除く)、気管や食道の上部も耳鼻咽喉科の専門範囲です。

一般的に首から上が専門と言われています。

 

呼吸器科(呼吸器内科)

呼吸器内科では気管や肺、胸郭・胸膜などの呼吸器系の病気を診てくれます。

つまり耳鼻咽喉科の範囲よりも下(首から下)で、肺や胸がキーワードです。

咳によって呼吸困難や息切れをしていたら、こちらを受診するといいでしょう。

専門に見てもらえる病気

  • 喘息
  • 肺気腫
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
  • 肺炎
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 肺がん
  • 禁煙外来

 

 

診察の際はどのような咳なのか、いつ頃からか、痰が絡むのか、乾いた咳か湿っぽい咳なのか、他に症状があるのか、などを確認します。

些細なことが、病名を診断する重要なポイントになる場合もあるのです。

正しい診断のために一番大事なのは、患者本人が自分の体のことをよく知っているかどうかということです。

 

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