いつの間にか出始めて、いつの間にか止まっている。

しゃっくりは横隔膜が痙攣することで起こると聞きますが、どうして横隔膜が痙攣するのかまで考えたことはありますか?

もしかしたら、そのしゃっくりの裏には危険な病気が潜んでいるかもしれません。

今日は、しゃっくりがよく出る時に考えられる原因と、オススメの止める方法について見ていきましょう。

 

Sponsored Link

 

しゃっくりがよく出るのはなぜ?

はてな

メカニズム

しゃっくりは医学用語で「吃逆(きつぎゃく)」と言います。

横隔膜が、何らかの原因によって痙攣することで起こります。

横隔膜の痙攣によって勢いよく息が吸い込まれ、そのタイミングで声帯が閉じると、あの「ヒック」という独特の音が出るのです。

 

しゃっくりはミオクローヌスという反射運動で、自分の意志とは無関係に出てしまうものです。

基本的には数分で自然に止まります。

意識して止めようとすると難しいですが、ふと気が付いた時には止まっていたということが多いですよね。

 

日常的な原因

横隔膜の痙攣が起こる日常的な原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

 

  • 辛いものを食べた時
  • お酒を飲んだ時
  • 煙草の煙を吸い込んだ時
  • 冷たい空気や水が入ってきた時
  • 思い切り笑った時
  • ストレス

 

特に辛いものを食べたりお酒を飲んだりすると出やすいですよね。

これらの原因によって横隔膜や、周辺の神経や筋肉が刺激されると、横隔膜の痙攣が起きてしまうのです。

 

Sponsored Link

 

頻繁に起こる時は?

気が付いたら止まっていることが多いため、普段あまり気にしないという人が多いと思いますが、もし長時間続いたり、頻繁に出るという場合には少し注意が必要です。

しゃっくりがよく出るという時には、横隔膜の痙攣が起きる背景に、何か重大な病気が絡んでいるかもしれません。

その病気の種類は、大きく分けると3つに分けることが出来ます。

 

  • 横隔膜周辺に異常のある「横隔膜性しゃっくり」
  • 脳や脊髄などに異常のある「中枢性しゃっくり」
  • 内臓などの器官に異常のある「末梢性しゃっくり」

 

なかには、がんによって出ているという場合もあるため、おかしいと思ったら早めに診察や検査を受けることが大切です。

では、これら3つについて見ていきましょう。

 

Sponsored Link

 

横隔膜性しゃっくり

横隔膜性しゃっくりは横隔膜周辺、主に胃に異常が出ている状態です。

胃炎や胃潰瘍、もしくは腎臓に不調が見られる場合もあります。

放置すると、病気の症状が悪化したり、がんへと進行してしまう場合もあるので、消化器内科などで診てもらうようにしてください。

逆流性食道炎

ゲップが出て、そのまま気が付いたらしゃっくりになっていた。

何日も頻繁に繰り返すような場合には、逆流性食道炎の可能性があります。

食生活の乱れやストレスなどによって胃酸過多となり、胃と食道を隔てている下部食道括約筋が閉じなくなることで、胃酸が食道へと逆流してしまう逆流性食道炎。

ゲップやしゃっくりが出るというほかに、胸焼け、呑酸、胸部や喉の不快感、咳などの症状があります。

 

胃ポリープ

胃ポリープとは、胃粘膜のできもの。

自覚症状はほとんどなく、検査などでたまたま見つかるということが多くなっています。

胃ポリープにもいくつかの種類がありますが、「胃底腺ポリープ」の場合、しゃっくりや胸焼け、上腹部の痛みなどの自覚症状が見られることがあります。

 

胃底腺ポリープは、女性ホルモンの異常などで出来るもので、がん化の心配がないため特に治療は必要ありません。

ただし胃底腺ポリープ以外のポリープには、がん化したり、貧血などを引き起こしたりするものもあります。

しゃっくりがあるから胃底腺ポリープだと自己判断せずに、きちんと病院で検査を受けて原因を特定してくださいね。

 

Sponsored Link

 

中枢性しゃっくり

中枢性しゃっくりは、脳神経や脊髄など、全身へと指令を出す中枢神経に異常が出ている状態です。

脳出血や脳腫瘍など、命に関わる病気が多いので、少しでも異変を感じたら神経内科などで専門的な検査を受けるようにしてください。

中枢性かどうか分からなければ、かかりつけの内科に相談してみても良いでしょう。

脳梗塞

脳血管に血栓が詰まることで、中枢神経にダメージが出てしまうことがあります。

中枢神経は横隔膜へも指令を出しているため、そこで上手くいかなくなると、しゃっくりが頻繁に出るようになってしまうのです。

しゃっくりが何日も続くような場合には、脳梗塞の前兆かもしれません。

ろれつが回らなかったり、手足のしびれや麻痺が出るという以外でも、突然の頭痛やめまい、吐き気などがある時には、万が一のことも考えて脳梗塞の可能性を疑いましょう。

 

アルコール中毒

アルコール中毒(アルコール依存症)でも、中枢神経に異常をきたします。

お酒を飲むとしゃっくりが出やすくなりますが、飲み過ぎるとそれが止まらなくなったり、頻繁に出たりするようになります。

横隔膜の痙攣が癖になってしまうと、余計にしゃっくりが出やすくなってしまいます。

 

またアルコール中毒は命にも関わりますし、その人の生活も壊してしまいます。

内科などでも診てもらえますが、できれば精神科や専門クリニックなどでしっかりと治療をしたいですね。

 

Sponsored Link

 

末梢性しゃっくり

末梢性しゃっくりは、脳や脊髄といった中枢神経から、全身の隅々にまで伸びている末梢神経に異常が出ている状態です。

特に、横隔膜に近い肺の病気には注意が必要となっています。

呼吸器疾患

末梢神経は全身に張り巡らされていますが、その中でも迷走神経や横隔神経という部分が大きく関わっています。

そこから肺や横隔膜に支障が出てしまうと、呼吸困難、血の混じった痰が出る、咳が続くといったことが起こります。

喘息を持っている人も、しゃっくりが出やすくなっています。

ほかに肺炎や肺がんという可能性もあるので、気になることがあれば、内科や呼吸器内科で診てもらってください。

 

 

しゃっくりの止め方

深呼吸

 

しゃっくりは自然と止まることが多いですが、気になってしまう時や大事な会議などで早く止めたいという人もいますよね。

しゃっくりを止める効果的な方法には、どのようなものがあるのでしょうか。

耳押し法

耳の中に人差し指を入れて、奥の方をグッグッと押してみてください。

30秒~1分ほど続けると止まっているのではないでしょうか。

これは喉の奥にある延髄という脳神経の一部に刺激を与えることで、しゃっくりと止めようというもの。

同じような方法に、舌を30秒~1分ほど引っ張って延髄を刺激するというものもあります。

 

深呼吸

  1. ゆっくりと息を吸って吐いてを繰り返します。
  2. 最初に限界まで息を吸い込んで、肺をいっぱいにします。
  3. その後、10秒ほど息を止めて、またゆっくりと吐き出す。

 

これを繰り返すことで、横隔膜の緊張を緩める効果が期待できます。

人目を気にせずできるところが良いですね。

 

Sponsored Link

 

ツボ押し

しゃっくりを止める効果のあるツボは4つあります。

覚えておいて、いざという時は押してみましょう。

天突(てんとつ)

鎖骨の間のくぼみの部分です。

強く押しすぎると喉が痛くなってしまうこともあるので、様子を見ながらゆっくり押して下さい。

気舎(きしゃ)

天突の両側、喉から伸びる筋の辺りになります。

天突と同じく、喉の痛みにも効果があります。

ゆっくりと、強く押しすぎないように注意しながら押してくださいね。

鳩尾(きゅうび)

みぞおちの少し上、胸骨の下あたりで、吐き気に対する効果も期待できるツボとなっています。

巨闕(こけつ)

これは、みぞおちのすぐ下にあるツボです。

吐き気や嘔吐、ストレスがかかって苦しい時にも効果があるので、覚えておくと良いでしょう。

 

Sponsored Link

 

しゃっくりに効く薬がある!?

しゃっくりの背景に病気がある場合には治療を行いますが、それ以外の場合、薬で止めることは可能なのでしょうか。

医薬品

  • クロナゼパム(製品名:リボトール) てんかんや痙攣の薬です。
  • クロルプロマジン(製品名:コントミン) 中枢神経に作用する向精神薬です。
  • メトクロプラミド(製品名:プリンペラン) 胃腸の調子を整える薬です。

 

これらの薬はしゃっくりに効くのではないかと言われていますが、自然に止まることの多いしゃっくりで薬を使うことは稀なので、確実性はありません。

 

漢方薬

しゃっくりが苦しくてしょうがない、早く止めたいという場合に薬を使うなら、漢方薬がオススメです。

漢方では、柿のヘタ(柿蒂)を20個分煎じて飲むとしゃっくりが止まると言われています。

それを利用して「柿蒂湯」という漢方薬あります。

 

柿蒂湯は、柿蒂のほか、丁香や生姜といった生薬を配合して作られたものです。

気になる方は、お近くの漢方薬局やドラッグストアで相談してみてはいかがでしょう。

 

Sponsored Link