「うつなんて甘えだ!」ネットでの書き込みなどで、たまに目にしますよね。

本当にうつ病の方は病気で辛い思いをしているので、このようなことを言うのは注意した方がよさそうです。

ただ、中には自分はうつ病だと偽って、詐病をしている人々がいることも事実。

また従来のうつと違って非定型うつの場合、自分が好きなことや楽しい時には元気になる、というのが特徴なのでこちらも甘えと見られがちです。

本物のうつ病との違いや見分け方はあるのでしょうか?

 

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うつは甘えか

 

実は、明らかにうつではない方が、うつの診断をされてしまうことがあります。

抗うつ剤は他のことにも使用するため、診断が分からない時は、うつとして薬を出されてしまうことも多いのです。

脳の神経伝達物質のバランスが崩れた時に、うつを発症しやすいので、似たような症状は一緒にまとめられてしまう傾向があるためです。

仮病との違いや見分け方

うつ病は甘えなのか、というのはよく言われることです。

本当のうつは決して甘えなんかではありませんが、外から見ると甘えに見えるような病気があります。

「詐病」といわれるものです。

 

「詐病」というのは、自分はうつである、と偽ることで自分の利益になる状態を作り出そうとする、仮病のようなもの。

驚くことに、自分はうつ病だと言ってあちこち病院に行って病気だと演技をしたり、自分がうつだと証明するために薬を飲んだり、自分の身体を切ったりすることまであるのです。

医師に精神病との診断をもらい、障碍者を装い年金や生活保護を受給するなど、目的を達成した後は演技をやめるのが詐病。

 

このような人をうつ病だと思って、一方の面だけ見てしまうと、「やっぱりうつは甘え、さぼりじゃないか!」と言いたくなるのも無理はありませんよね。

詐病というのは病名ではなく、病名としては虚偽性障害や反社会性人格障害にあたります。

詐病は、医師やカウンセラー、セラピストであっても見極めが難しいこともあるので、周りがすぐに判断するのは慎重になった方が良さそうです。

 

心の病気の判断基準

鬱をはじめとした心の病気は、本人や周囲が社会的、身体的、経済的に困る状態が続くということが基準になります。

嘘をついて学校に行かないで、単位を落したり友人を作る機会を失うのは本人ですよね。

仕事にいかないと本人や家族だけではなく、周りの上司や同僚にも迷惑をかけ、困らせる状態が続くわけです。

ですから詐病のように一時的なものではなく、その状態が続いているか、ということが見分けるポイントです。

 

 

うつ病や虚偽性障害の人への対応

 

手

 

ゲートキーパーとして、活躍されている方のお話をご紹介します。

ゲートキーパーというのは自殺をしたい、死にたいという方に声をかけ、適切な対応をとることで命を守る役割をする人のことです。

死にたいと言っている人を見つけたら

まずは落ち着いて相手がどこにいるか把握しましょう。

ネット上の場合、ブログなどに写真を掲載しているいることがありますので、まずは写真の背景で状況を把握します。

部屋の状態が散らかっていないか、薬を飲んだ瓶などが転がっていないか、妙に片付いていないかなどをチェック。

 

うつ病の場合、気力が萎えるので部屋に全く変化がなくなるか、散らかるようになります。

片付いていたり、高価なものがなくなったりしていたらすぐに声を掛け、地域管区の警察に通報します。

虚偽性障害の場合は、気を引くために薬を飲んだり今から死ぬと言い出すことがあるので、すぐに専門家の指示を仰ぐようにします。

 

どのように声を掛けるのか?

うつであるかもしれない人を見つけた場合、どのような声を掛けたらよいのか困ってしまうこともありますよね。

寄り添うことが第一で、間違っても批判などはしてはいけません。

ゲートキーパーさんは「死にたいほど頑張っていたんですね。どうしたら楽になれるか一緒に考えましょう。今どの辺りにいますか?すぐにそちらに行きます。」

これでどの場所にいるか大体分かるので、必要であれば警察に通報するそうです。

 

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うつ病の人への支援の仕方

政府がすすめている悩んでいる人への接し方に「り・は・あ・さ・る」というものがあります。

「り」 リスク評価

自殺の方法について計画を練っているか、実行する手段を有しているか、過去に自殺未遂をしたことがあるか、を評価しましょう。
「消えてしまいたいと思っていますか?」「死にたいと思っていますか?」とはっきりと尋ねてみることが大切です。

 

「は」 はんだん・批評せずに聴く

どんな気持ちなのか話してもらうようにしましょう。
責めたり、弱い人だと決めつけたりせずに聴きましょう。
この問題は、弱さや怠惰からくるのではないことを理解しましょう。

 

「あ」 あんしん・情報を与える

現在の問題は、弱さや性格の問題ではなく、医療の必要な状態であること、決して珍しい病気ではないことを伝えましょう。
適切な治療で良くなる可能性があることも伝えましょう。

 

「さ」 サポートを得るように勧める

心療内科や精神科を受診するように勧めてみましょう。
「心の問題が体に関係することもあるので、専門家に心のことも相談してみましょう」といった言い方が、受診への抵抗感を減ずるかもしれません。

 

「る」 セルフヘルプ

 アルコールをやめる、軽い運動をする、リラクゼーション法(ゆっくりと呼吸する、力を抜く等)などを行うことによって、メンタルヘルスの問題による症状が緩和されることがあります。

家族などの身近な人に相談をすることや、自助グループへの参加を勧めてみたりするのもよいかもしれません。

 

このように、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人のことを命の「門番」という意味で「ゲートキーパー」と呼びます。

政府広報オンライン~メンタルヘルス・ファーストエイドによる支援~

 

 

鬱の初期症状とは

 

従来の定型うつは初期症状を早めに自覚することで早期発見することができます。

悪化させてしまう前に適切に対処することが大切です。

初期症状として良くあるもの

  • 食欲がでない
  • 痩せてしまう
  • 少しの失敗で落ち込む
  • 頭がガンガン痛い(偏頭痛)
  • 良く眠れない
  • 夢をやたらと見る
  • 朝早くに目が覚める

 

人はストレスがかかると解消するために睡眠を欲しますが、うつになるとしっかり眠ることができなくなります。

うつ病は、睡眠の状態が密接に関係するのです。

妙に現実的な夢をやたらと見てしまう、多夢症状といったものなど、普段は表に出さない悩みや願望を顕在化させるようなことが起こる人もいます。

 

不眠、食欲不振、胃腸症状、強い疲労感、体重の増加及び減少が起きた場合は受診が必要です。

一か月以上理由なしに動きにくい、気分が落ち込むことが続いたら心療内科に行きましょう。

 

 

さいごに

最近になって、非定型うつというものも認められるようになってきました。

従来の定型うつとは違い、楽しいことや良いことがあると元気になり、活動的になるので甘えと捉えられがちなタイプのうつ病です。

しかし場合によっては社会生活が送れなくなったり、自殺してしまうケースもあるので要注意です。

 

「今から死ぬ」と周りに何度も言っているうちに、最初は周りも心配をしていたけれども段々と相手にされなくなり、最後は本当に自殺してしまった、というケースもあります。

この場合は残された側が、どうして助けてあげられなかったのだろう、と大変な後悔をすることになります。

そうならないためにも、周りにこのような状態の人を見つけたら、注意深く観察して早期発見を心掛けて下さい。

 

本物のうつ病であれば薬やカウンセリングで日常を取り戻せます。

うつ病が増えている忙しい現代社会だからこそ、お互いの助けが何よりも大切なのです。

 

うつ病の初期症状をチェック!自力での治し方!

 

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