風邪やインフルエンザで熱が出たら、薬で下げるのが手っ取り早い方法ですよね。

薬を使うほどでもないときには、少し食べ物に気をつけるだけで回復を早めることができるかもしれません。

熱を下げるために良いとされる食材には、昔から民間療法で使われていたものも多くあります。

今回はいざというときに役立つ、熱を下げる食べ物や飲み物のご紹介します。

 

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どうして熱が出る?

免疫のメカニズム

体内にウイルスや細菌が侵入したとき、退治しようとしてくれるのが身体に備わっている“免疫”です。

熱が出るのは、その免疫が関係しています。

熱が出れば熱に弱いウイルスや細菌の増殖を防ぐことができますし、白血球も活性化させることができます。

熱を出すことで、免疫のはたらきをサポートしているのですね。

 

熱が出ることも大切

熱は体内に侵入したウイルスや細菌を退治するためにも必要です。

ある程度の発熱の場合は、解熱剤などは使わないほうが良いとされています。

ただし高熱(39℃以上)が出ていたり、発熱により体力を消耗してしまいるときには、薬の力を借りることも必要です。

 

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熱を下げる食べ物

発熱によって身体が弱っているときには、消化の良いものを中心に食べましょう。

大切なのは栄養バランスです。

どれか一つの食べ物に偏るのではなく、いろいろな食材をメニューに取り入れるようにしてください。

熱を下げる食材を選ぶときのポイント

免疫力が活性化されると、普段の5倍近いビタミンCを消費するので、ビタミンCは積極的に摂りたいですね。

身体を冷やす効果のある食材や、発汗を促してくれる食材も良いでしょう。

また体調や食欲に合わせて、消化の良いものを食べることが大切です。

消化の悪いもので胃や腸にエネルギーを使わせてしまうと、免疫に十分なエネルギーが行き渡らなくなってしまいます。

 

梅干し

梅干し

 

梅干しは中国が原産で、烏梅(うばい)という名前で薬としても使われていたそうです。

「梅は三毒を断つ」とも言われるように、高い抗菌・殺菌作用により「食べ物」「水」「血液」の毒を防いでくれるとされています。

梅干しで注目なのはクエン酸です。

エネルギーの代謝を担っているクエン酸回路というものを活性化させて、乳酸の分解や細胞の修復などを行い、疲労回復に一役買ってくれます。

 

高い抗菌・殺菌作用も注目です。

梅干しにはクエン酸のほかにも、リンゴ酸やコハク酸などの良質な“有機酸”が多く含まれています。

抗菌・殺菌作用が期待できるほか、胃腸のはたらきをサポートして消化を高めてくれる作用も期待できます。

風邪のときにはお粥に梅干しを乗せても良いですし、夏場のお弁当やおにぎりが傷むのを防ぐため、梅干しを入れることも有効です。

 

ネギ

ねぎ

ネギの旬は冬。

冬のネギは甘みがあり、栄養価も高くなっているので、風邪やインフルエンザが流行する冬場にはピッタリですね。

ネギには、βカロテン、ビタミンC、カルシウム、カリウム、食物繊維などが多く含まれます。

 

βカロテンはネギの緑色の部分に多く、必要な分だけビタミンAに変換して、鼻や喉の粘膜を強くしてくれます。

対してネギの白い部分にはネギオールという成分が多く含まれていて、抗菌作用を持っています。

風邪の予防にも良いですね。

 

もう一つ注目なのは「硫化アリル」というネギの辛みの成分で、発汗が促されるほか、食欲を増進させて消化も助けてくれます。

硫化アリルには、疲労回復や免疫力を高めてくれる効果のあるビタミンB1の吸収を助けてくれる作用もあります。

そのため、ビタミンB1の多い豚肉やうなぎ、玄米などもお腹の調子と相談しながらとりたいですね。

硫化アリルはネギのほか、タマネギやニンニクにも多く含まれています。

 

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生姜

 

生姜の薬効は有名で、漢方薬や民間療法でも活躍している食材です。

生姜には、ビタミンB1やビタミンCなどが少量含まれていますが、それよりも注目なのが辛み成分である「ジンゲロール」と「ショウガオール」「ジンゲロン」です。

まず生の生姜に多い「ジンゲロール」には強い殺菌作用があります。

 

食中毒を予防するため、お寿司や刺身にも使われていますね。

生姜を加熱または乾燥させると、ジンゲロールは「ショウガオール」へと変化します。

このショウガオールには身体をあたためる作用が強いため、冷え性対策などにも有効です。

 

またジンゲロールの一部は「ジンゲロン」へと変化し、強い辛みのもととなります。

さらに生姜には精油も約400種類が含まれていて、冷え性の改善、胃の調子を整えて消化を助ける、炎症を抑えたり痛みを鎮める、殺菌作用など多くの効果をもたらしてくれます。

 

きゅうり

夏野菜であるきゅうりは95%が水分であるとされ、身体を冷やしてくれる効果が見込めます。

生で食べると身体の余分な熱を取ってくれて、そのみずみずしさから水分補給にもなるので夏バテにも良いですね。

きゅうりの残り5%の成分のなかにはカリウムが多く含まれています。

カリウムは体内でナトリウム(塩分)のバランスを整えてくれて利尿作用もあるので、血圧が高い人にも良いでしょう。

 

ただし、きゅうりに含まれるアスコルビナーゼという成分はビタミンCを破壊してしまう性質を持っています。

これを防ぐためには、酢を一緒にとることがポイント。

酢には、アスコルビナーゼがビタミンCを破壊するのを防いでくれる作用があります。

たとえば、きゅうりの酢の物にしたり、酢の入っているドレッシングをかけてサラダにしたりと、風邪のときには食べ方を工夫したいですね。

 

みかん

みかん

果物では、みかんがおすすめです。

ミカンにはビタミンCが豊富に含まれていて、ほかにもβカロテンや葉酸、クエン酸、カリウムなどが入っています。

ビタミンCが免疫力を高めてくれるため、風邪の引き始めのほか、冬場の風邪予防にも良いでしょう。

 

オレンジジュースとして、風邪で食欲がないときにも手軽に摂れるのも良いところ。

みかんを弱火であぶって、熱くなった果汁を飲むのも風邪の症状を和らげるために効果的とされています。

ひと手間加えて、その果汁に生姜汁をプラスすれば、身体を温めて発汗も促してくれます。

 

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熱を下げる飲み物

 

風邪やインフルエンザで熱があるときには、汗もかくため脱水に気をつけなくてはいけません。

水分補給は積極的に行いたいですね。

冷たい飲み物も飲みたくなりますが、熱があるときには身体を温めて発汗を促してくれるような、温かい飲み物も飲むようにしましょう。

 

梅干し入り生姜湯

身体を温めてくれる生姜をすりおろして、お湯でとくだけの生姜湯。

これに抗菌・殺菌作用のある梅干しの果肉をつぶして混ぜれば、より効果的ですね。

生姜は薄切りでも良いですし、面倒ならばチューブの生姜を使っても良いでしょう。

 

ネギ湯

抗菌作用の強いネギの白い部分(1本分)を小口切りにして、すりおろした生姜(1片分)、味噌(小さじ1)と一緒に器に入れてお湯を注ぎます。

風邪の引き始めに効果があるとされ、ピリッとしたネギの風味が発汗を促してくれます。

 

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葛湯

日本伝統の植物である葛は、生薬としても重宝しています。

葛の根(葛根)を使った葛根湯は、風邪の引き始めにもよく使われる漢方薬ですよね。

葛は、根、鼻、葉、茎、つる……とすべて使える植物で、そのなかでも根にはでんぷんが多く含まれるため、葛粉として広く使われています。

葛湯は、葛粉をお湯で溶かしたもので、独特のとろみによって喉ごしが良く、消化も良いとされています。

 

はちみつの活用

はちみつは栄養価がとても高く、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。

また自然の甘味料であるため、腐敗を遅らせるための殺菌力が強く、風邪のときにも最適です。

クエン酸と一緒に摂ると疲労回復も見込めますし、オリゴ糖によって腸内環境を整えることもできます。

ただし1歳未満のお子さんの場合はボツリヌス菌の心配があるため、食べさせないように注意しましょう。

 

はちみつの自然の甘さは様々な食材とも相性が良いので、用意した飲み物にプラスしても良いですね。

ビタミンCが最も多く含まれる柚子と合わせて、はちみつ柚子ドリンク。

クエン酸が豊富なレモンと合わせて、ホットレモネード。

生姜湯に入れれば、はちみつの甘さで飲みやすくなりますし、身体を温めるのに効果的なたまご酒にもよく合います。

 

 

さいごに

熱を下げるためには、全体的に身体を温めてくれる作用のある食材や、温かい飲み物を中心にとると良いでしょう。

闘ってくれている免疫力の負担にならないように消化の良いものを選びつつ、脱水にならないように水分もこまめに摂ることが大切です。

 

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