ひどい咳や痰が特徴の気管支炎は、ウイルスや細菌感染のほか喫煙や大気汚染などが原因とされています。

ただの風邪だと思って放置していたら長引いてしまい、慢性化してしまったら厄介ですよね。

もしくは、小さなお子さんにも多く見られる気管支喘息は、少しの刺激にも気管が過敏に反応してしまう人が発症しやすくなっています。

これらの気管支炎の症状を、食べ物や飲み物で少しでも和らげることができれば嬉しいですよね。

 

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気管支炎に良い食べ物

野菜

 

気管支炎に良い食べ物は、「たんぱく質分解酵素」や「βカロテン」を含んだものなどがあります。

たんぱく質分解酵素を含んでいるもの

たんぱく質分解酵素とは、体内に取り入れた栄養を吸収しやすいように分解する“消化酵素”の一種です。

たんぱく質を分解するはたらきを持つ酵素で、胃に含まれるペプシンもこれと同じ仲間。

そのため胃腸の調子を整える作用があり、ほかにも気管支の筋肉を和らげたり、痰を分解して出しやすくするなどの作用も持っています。

一般的に酵素は熱に弱い性質を持っているので“酵素”として摂りたい場合には加熱せずに調理したもの、もしくは食材を生のまま食べるようにしましょう。

パイナップル

パイナップルに含まれるたんぱく質分解酵素は「ブロメライン」というもの。

肉を柔らかくする作用を持っていて、酢豚にパイナップルを入れるのもこの作用を利用したもの。

ただし加熱(60℃以上)で効果がなくなってしまうので、パイナップルは具材をほぼ炒め終わったあとに入れて、さっと火を通す程度にしましょう。

 

ちなみに缶詰のパイナップルも加熱処理がされているため、肉を柔らかくする効果は期待できません。

パイナップルにはほかに酸味成分であるクエン酸や、エネルギー生成をサポートするビタミンB1が含まれていて疲労回復効果が期待できます。

またビタミンCも豊富なので、免疫力をアップさせてウイルスや細菌感染を予防してくれます。

 

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イチジク

イチジクに含まれるたんぱく質分解酵素は「フィシン」というもの。

果実から出る白い乳液に含まれていて、その作用は強力。

イチジクを扱っていると指紋が消えると言われるほど、たんぱく質の分解能力に優れています。

イチジクは優しい甘みなので肉料理の付け合わせにも良いですね。

 

水溶性食物繊維の一種である、ペクチンも豊富。

便秘改善のほか、血糖値やコレステロールを下げるはたらきも持っているため、糖尿病などの生活習慣病予防にも期待が持てます。

ほかには強い抗酸化作用をもつビタミンEやアントシアニン(ポリフェノールの一種)も多く、ドライフルーツにはカリウムも豊富に含まれています。

 

キウイ

キウイに含まれるたんぱく質分解酵素は「アクチニジン」というもの。

緑色の果実部分に多く含まれ、やはり肉を柔らかくする作用があります。

キウイソースにして肉料理にかけたり、食後のデザートとして食べると良いでしょう。

 

キウイにはビタミンCが豊富なので風邪予防にも最適。

1~2個食べれば、1日に必要なビタミンCを十分に摂れるとされています。

ほかには抗酸化作用のあるビタミンE、高血圧予防に良いカリウム、水溶性食物繊維のペクチンなども多く含まれています。

 

納豆

大豆を納豆菌で発酵させて作る納豆にも酵素はたっぷり含まれています。

たんぱく質分解酵素の「プロテナーゼ」のほか、でんぷんを分解する「アミラーゼ」、脂肪を分解する「リパーゼ」などがあります。

また、納豆特有の酵素である「ナットウキナーゼ」もたんぱく質分解酵素の一つ。

 

特に血栓を溶かしやすくする作用を持っているため、血液をサラサラにして脳梗塞や心筋梗塞を予防してくれます。

生の大豆は消化があまり良くありませんが、発酵させて作った納豆には様々な酵素が含まれるため消化が良くなるという利点もあります。

また納豆のネバネバ成分であるムチンには、粘膜を保護する作用があり、鼻や喉の粘膜を丈夫にして風邪予防に一役買ってくれます。

 

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βカロテンを含んでいるもの

ビタミンA

 

カボチャやニンジンなどの色鮮やかな緑黄色野菜に多く含まれるβカロテン。

βカロテンは体内で必要な分だけビタミンAへと変換され、皮膚や粘膜を丈夫にして免疫力をアップさせてくれます。

弱った気管支の回復にちょうど良いですね。

 

βカロテンはそのままだと吸収されにくい性質を持ちますが、油と一緒に摂ると吸収が良くなります。

炒め物にしたり、ドレッシングをかけて食べたりすると良いでしょう。

緑黄色野菜には、βカロテン以外のビタミンやミネラルも多く含むものが多いので積極的に食べたいですね。

ケール

青汁の材料として使われることの多いケール。

独特の苦みや香りがあるため、あまり食卓に並ぶことはないと思いますが、栄養価は非常に高く「緑黄色野菜の王様」と言われています。

ケールに含まれるβカロテンはトマトの5倍、小松菜とは同じくらいの量となっています。

ほかにも牛乳の2倍のカルシウム、食物繊維などを始めビタミン・ミネラルが豊富に含まれているので、青汁商品を選ぶ際の参考にしてみてください。

 

ニンジン

ニンジンは英語でcarrotですが、これはカロテンの名前の由来にもなっています。

βカロテンは特に皮の部分に多いので、洗って皮ごと調理したいですね。

ニンジン1/2本で1日に必要なβカロテンが補える計算です。

なにより調理の幅もありますし、甘くて美味しい野菜というイメージが強いので食べやすいですよね。

 

ニンジンにはほかに高血圧予防のカリウム、便秘解消の食物繊維などが豊富です。

ただし、ニンジンに含まれる酵素「アスコルビナーゼ」にはビタミンCを破壊してしまう作用があります。

酵素なので加熱調理して無効化するか、もしくは生で食べるならレモンまたは酢と一緒に摂るようにしましょう。

レモンや酢を使うときは、酸っぱすぎると咳き込んで逆に気管支を傷めてしまうので気をつけてくださいね。

 

喫煙者の過剰摂取には要注意

βカロテン自体には抗酸化作用があり、がん予防などにも効果が期待できます。

しかし「喫煙者」がサプリメントなどでβカロテンを過剰に摂取すると、肺がんリスクを高めてしまうという研究結果が出ています。

1994年発表に発表されたフィンランドの研究(実験は1985年~)や、1996年に米国国立がん研究所が発表した研究データなど、海外で行われた大規模研究で出ている結果です。

もちろん普通に野菜などから摂る分には問題ないですし、たばこを吸わない人なら特に過剰摂取が問題になることもありません。

βカロテンの摂取量よりも、喫煙対策を行っていくほうが肺がん予防には効果的と言えますね。

 

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子供でも飲みやすい飲み物は?

子供

すりおろしニンジン+ハチミツ

βカロテンを多く含むニンジンを生のまますりおろして、その搾り汁を飲みます。

すりおろしたニンジンの搾り汁は気管支に良いとされ、咳止めなどの効果もあります。

そのままだとちょっと飲みにくいので、レモン汁やすりおろしたリンゴなどと合わせると良いでしょう。

 

またハチミツには気管支の炎症を抑えて、免疫力を高めてくれる作用があります。

なにより自然の甘みがあるので、子供につくる飲み物にもうってつけですね。

赤ちゃんに飲ませる場合には、ハチミツは1歳以上になってから使いましょう。

 

大根あめ

殺菌作用や消化促進作用などがある大根を角切りにして、ハチミツをひたひたにかけて一晩寝かせます。

大根がしぼんで浮いてきて、エキスがハチミツに溶け出せば完成。

大根は食べずにエキスの溶け込んだハチミツをスプーンで1~2杯、それを1日数回飲みます。

 

同じようにカブを薄切りにしてハチミツにつけ、ラップをして一晩寝かせたものにも気管支や喉に良い作用があるとされています。

こちらもハチミツをスプーンですくって飲みましょう。

かなり甘いので子供でも飲みやすいのですが、甘すぎるという場合にはお湯で薄めたりしても良いですね。

 

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その他の食べ物や飲み物

ほかにも良いとされる食べ物をまとめてご紹介します。

カボチャ

βカロテンといったらカボチャですが、カボチャは重量があるため、少量でもしっかり栄養が摂れるところが嬉しいですね。

冬至にカボチャを食べる習慣も、冬場の風邪予防を考えると理にかなっていると言えます。

 

ミカン

同じように、冬に“こたつでミカン”も風邪予防が期待できます。

ミカンはビタミンCが豊富です。

また、袋やスジの部分にも食物繊維(ペクチン)が豊富に含まれているので、できれば一緒に口の中に入れたいですね。

 

ネギ

ネギの白い部分にはネギオールという抗菌作用のある成分が含まれています。

喉の炎症を抑える効果もあるため、風邪の引き始めには「ねぎ湯」を飲むと良いとされています。

ちなみにネギの緑の部分にはβカロテンもしっかり含まれていますよ。

 

緑茶や紅茶

緑茶や紅茶に含まれるカテキンには強力な殺菌作用があります。

もちろん飲んでも良いですし、それらでうがいをするのも風邪予防や喉に良いとされています。

 

 

さいごに

「たんぱく質分解酵素」には気管支の筋肉を柔らかくして、痰を排出しやすくする作用もあります。

気をつけたいのは、酵素は熱に弱いということ。加熱調理は避けて生のまま食べるようにしましょう。

「ビタミンA(βカロテン)」と「ビタミンC」には粘膜を丈夫にして、免疫力を高めてくれる作用があります。

野菜や果物には、それ以外のビタミン・ミネラルも豊富に含まれていたり、野菜特有の成分もあったりするので積極的に摂るようにしたいですね。

 

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