太る原因というイメージの強い糖質ですが、身体のエネルギー源としての大事な役割も担っています。

血液中を流れる糖質の値である「血糖値」は高すぎてもいけませんが、低すぎるのも危険です。

軽いイライラから意識障害まで、低血糖による症状は様々。

意外なところに低血糖を引き起こす原因が隠れていることもあります。

低血糖とはどのようなものなのか、詳しく見ていきたいと思います。

 

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機能性低血糖って?

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私たちの体は、血糖値がだいたい70~120mgdlに保たれるように調整しています。

しかし、その血糖値コントロールが上手くできなくなって急激に下がったり、低いまま上がらなくなってしまう病気を「機能性低血糖症」と言います。

糖質の役割

糖質の主な役割は、身体のエネルギー源となること。

1gあたり4kcalのエネルギーを生み出し、たんぱく質や脂質と比べて即効性があることが特徴です。

そのため、エネルギー不足とならないためには、糖質が総摂取カロリーの40~50%を占めるようにすることが求められるのです。

糖質の摂りすぎは?

もちろん糖質の摂りすぎは肥満の原因になります。

エネルギーとして使われずに余った糖質は、中性脂肪として体に蓄えられてしまいます。

肥満は生活習慣病をはじめとする様々な病気の引き金となってしまうので、炭水化物や甘いものの食べ過ぎには気を付けたいですね。

 

糖質が不足すると?

エネルギー源である糖質が不足すれば、もちろんエネルギー不足となってしまいます。

そうすると体は糖質の代わりに脂質やたんぱく質を使うのですが、それらの使いすぎもまた良くありません。

脳のエネルギー源となるのはブドウ糖のみのため、不足すると集中力が続かなくなったり、最悪の場合は意識障害を起こしてしまうこともあるのです。

 

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症状をチェック

チェック項目

 

低血糖症の症状は大きく分けて「自律神経症状」と「中枢神経症状」の二つです。

血糖値が急激に下がった場合は自律神経症状、ゆるやかに下がった場合は中枢神経症状が強く出ます。

自律神経症状

血糖値が下がると、アドレナリンやグルカゴンといった血糖値を上げようとするホルモンの分泌が増え、それにより以下のような症状が現れます。

 

  • 発汗
  • 震え
  • 動悸
  • 頻脈
  • 空腹感
  • イライラ
  • 不安感
  • 不眠

 

中枢神経症状

糖質が足りなくなると、身体は脳がエネルギー不足でダメージを受けないようにするため、脳のはたらきを制限します。

それにより以下のような症状が現れます。

 

  • 集中力の低下
  • 眠気
  • 意識混乱
  • 目のかすみ
  • ものが二重に見える
  • 頭痛
  • けいれん
  • 昏睡

 

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機能性低血糖症になる原因

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低血糖を起こしやすい病気(インスリノーマなど)もありますが、なかには日常的な生活習慣の乱れが原因となっていることもあります。

ダイエット

糖質制限ダイエットや炭水化物制限ダイエットなどありますが、これらを全く食べないというのは良くありません。

私たちは糖質を主に炭水化物から摂っています。

そして炭水化物に含まれる糖は分解され、脳や身体のエネルギーとなって私たちの体を支えているのです。

ダイエットによって糖質の摂取量が少なくなれば、必然的に低血糖を起こしやすくなってしまいますね。

 

朝食抜きもNG

朝食を食べないと午前中にやる気が出ない、というのは聞いたことがあると思います。

朝食抜きということは、夜ご飯を食べてから次の日のお昼までエネルギー摂取が行われていないということになってしまいます。

食事と食事の間隔が空いていて、空腹時間が長いという人も低血糖を起こしやすいので注意しましょう。

 

栄養不足にも注意

ダイエットのほか、外食やカップラーメンばかりなどの偏食も低血糖を起こしやすくなってしまいます。

とくに野菜に多く含まれるビタミンやミネラルは、エネルギー生成にも重要な役割を担っています。

そのため、ビタミンやミネラル不足も低血糖の原因としてあげられます。

 

食べ過ぎ

では、しっかり炭水化物などを食べて糖質を摂っていれば大丈夫かと言えば、そうでもありません。

気を付けたいのは、精製炭水化物と呼ばれる白米やパン、白砂糖を使ったものを食べ過ぎること。

日常的に食べ過ぎていると血糖値を下げるインスリンの分泌が過剰になり、少ししか食べていないときにも血糖値を下げ過ぎてしまうことになります。

それによりインスリンを分泌する膵臓も弱らせてしまうことになるので注意しましょう。

 

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カフェイン・煙草・アルコール

コーヒーや緑茶などに含まれるカフェイン、煙草、そしてアルコールは副腎という血糖値のコントロールを助ける臓器にはたらいて、血糖値の急激な上昇を招き、結果的に低血糖を起こします。

これらの嗜好品は依存性も高いので、とくに空腹時のお酒などは控えるようにしましょう。

 

ストレス

ストレスもまた副腎に負担をかけてしまいます。

疲労や不規則な生活も、自律神経を乱れさせ、インスリンの分泌やはたらきに影響を与えてしまうことがあるので気を付けましょう。

 

体質や遺伝

胃酸過多や胃下垂、貧血の人は消化吸収がスムーズにできないため、低血糖になりやすいとされています。

またアレルギー体質の人は、血糖値を上昇させるコルチゾールという物質が不足しているために低血糖を起こしやすくなります。

 

糖尿病の治療薬として使われる、血糖降下薬が効きすぎてしまっても低血糖症になります。

血糖値が高いからと食事制限をしすぎることも良くありません。

ほかには一部の抗不整脈薬も、低血糖を引き起こす原因となってしまうことがあります。

 

病気

低血糖になりやすい病気というとインスリノーマがあげられます。

この病気は膵臓の細胞が腫瘍化するもので、それによりインスリンの分泌量が調整できなくなってしまい、分泌され続けてしまうものです。

ほかには先天的な糖尿病や膵臓の機能障害でも低血糖を引き起こします。

 

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治療のための病院は?

低血糖かどうかを診断するためには「ブドウ糖負荷検査」というものを受ける必要があります。

検査は内科で受けることができますが、5時間以上にわたる検査のため、実施しているかどうかは事前に確認するようにしましょう。

ブドウ糖負荷検査の手順

  1. 空腹時に検尿、採血を行う
  2. 75gのブドウ糖を含む飲料を飲む
  3. 30分ごとに検温、採血を6回行う
  4. そのあとに1時間ごとの検温、採血を2回行う

 

一般的には血糖値の値が70mgdl以下で低血糖と診断されます。

 

予防法は?

 

急な低血糖症を起こした場合には、ブドウ糖を摂取することが有効です。

そのため、低血糖症の人は常にブドウ糖を持ち歩いておく必要があります。

原因が病気ではないときには、日常生活に気を付けて体質改善をしていくことが低血糖予防には重要になります。

食生活の見直し

やはり食生活の乱れを正すことが大切ですね。

過度なダイエット、偏食、過食などはやめましょう。

とくに白米やパン、白砂糖といった精製炭水化物は、血糖値を急上昇させてインスリンの分泌量を狂わせてしまうので、食べ過ぎに気を付けなくてはいけません。

 

食べる順番

一番いけないのは空腹時にいきなり炭水化物を摂ること。

お腹が空いているときに、砂糖を大量につかった清涼飲料水を飲むのも良くありません。

 

食事はまず、血糖値の上昇がゆるやかな野菜などから食べ始めます。

野菜には食物繊維も豊富に含まれているので、お腹の中で膨らんで早くに満腹感が出るようになります。

そのあとはたんぱく質を多く含む肉や魚などのメイン料理、そして最後に炭水化物を摂るようにしましょう。

 

食べる頻度

食事の回数を1日3回以上に増やすことも有効です。

頻度を増やした分、1回辺りの量は少なめにします。

少量ずつにしないと、今度は食べ過ぎになってしまうので注意しましょう。

 

こんな食材がおすすめ

血糖値が急激に上がりやすいかどうかを示す値に「GI値」というものがあります。

このGI値が高いほど、血糖値が急上昇しやすいので気を付けなくてはいけません。

GI値の低い食材には、野菜、大豆製品、海藻類、きのこ類、ナッツ類、卵、魚介類、肉などがあります。

炭水化物よりも前に、これらの食材を食べることをおすすめします。

 

 

さいごに

身体のエネルギー源となる糖質。

不足したり、もしくはインスリンの分泌が過剰になると機能性低血糖症になります。

ただのイライラだと思っているものも、じつは脳がエネルギー不足を起こしているのかもしれません。

低血糖の原因は普段の食事をはじめとする生活習慣に原因があることも多いので、食生活をもう一度見直してみてはいかがでしょう。

 

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