耳たぶを触るのが癖だという人もいるようですが、ふと耳たぶを触った時に、「あれ、なんかコリコリしているような……?」

しこりがあったら心配になりますよね。

ニキビのような小さなしこりだと、病院に行くのも面倒だし、自分でつぶしたほうが早いと思われるかもしれませんが、それは危険です。

耳たぶにしこりができる原因にはどんなものがあるのか、どうしてしこりをつぶしてはいけないのか、さっそく見ていきたいと思います。

 

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耳たぶにしこりができる原因

女性 はてな

粉瘤

「アテローム」や「アテローマ」とも呼ばれます。

粉瘤とは、皮膚のすぐ下にできた袋に老廃物が溜まって“こぶ”になったものです。

老廃物は、本来だったら皮膚から剥がれ落ちるはずの角質や皮脂などで、ドロドロとした悪臭のある液体となっています。

どうして皮膚の下に袋ができるのかは不明ですが、外傷や強い刺激などが関係しているとも言われています。

 粉瘤の症状

数mm~数cmほどに、ポコッと丸く盛り上がっているのが目で確認できることが多いです。

さらに、その盛り上がりの表面に、黒い点が1つ見えていることもあります。

皮膚の下に溜まってしまった老廃物は、袋の外に出ていくことがないため、盛り上がりはどんどん大きくなっていきます。

中には、ソフトボールほどの大きさにまでなった症例も。

炎症を起こすことも

黒い点は“へそ”のようなものなのですが、そこから細菌が侵入して感染し、炎症を起こすと、粉瘤が赤く腫れあがります。

これを「炎症(化膿)性粉瘤」と言い、強い痛みを伴うこともあります。

または、皮膚の下で袋が破けて、中の老廃物が漏れ出すことで炎症を起こすこともあります。

粉瘤は自分でつぶしてもいい?

答えはNO。危険なのでやめてください。

無理につぶそうとすると、黒い点から悪臭のある液体が出てくることがあります。

中の老廃物が出てくれば、一時的には小さくなるかもしれませんが、皮膚の下に袋がある以上、老廃物が再び溜まって再発を繰り返します。

また、無理に老廃物を絞り出すと、黒い点が広がって、そこから細菌が入りやすくもなってしまいます。

 

粉瘤を完治させるためには、皮膚の下にある袋を取り除かなくてはいけません。

袋の摘出は、10~15分程度の簡単な手術で出来るので、一度、皮膚科を受診しましょう。

もしかしたら、粉瘤だと思っていても、違うものという可能性もあります。

 

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肉芽

肉芽ってなに?

体の中になにか異物が入ると、身体は防御反応で炎症を起こします。

ですが、すぐに異物を排出したり消したりすることは難しいですよね。

それによって、異物のまわりで炎症が続くと、細胞が集まって腫瘤となります。

この、慢性的な炎症によってできた腫瘤を「肉芽腫」と呼びます。

原因は異物

体内に入った異物としては、怪我をした時に入り込んだ砂や土、ガラス片、木片、金属、動植物のトゲや針などが考えられます。

もしくは、いれずみやピアス。

さらには、手術の時に使ったもの、入れたものでも体が異物と判断することがあります。

美容外科での手術で入れたシリコンも、その一つです。

治療法

異物が浅いところにあると目で見て確認することもできますが、深いところに入り込んでいると発見が遅れてしまうこともあります。

その時は、レントゲンや超音波などを使うことになります。

もし、ピアスを開けた時などに耳にできものができた場合は、皮膚科や形成外科などで診てもらいましょう。

治療は、異物と肉芽の摘出が基本ですが、完全に除去できないような状態の時には、炎症を鎮めるためにステロイド剤などを使うこともあります。

 

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ピアスケロイド

ピアス

ピアスを開ける時は病院で

ところで、ピアスを開けるという行為は医療行為にあたります。

必ず、皮膚科や形成外科、美容外科などで開けてもらってくださいね。

というのも、ピアスを開けることは、耳に穴を開けるということ。

 

その部分は怪我をしているのと変わりありません。

よく金属アレルギーの人は注意しなくてはいけないなんて聞きますが、ほかにもピアスを開ける時に注意しなくてはいけないことが、たくさんあります。

ケロイド体質の人は要注意

ピアスを開ける時に注意したいものの一つに、ケロイド体質があげられます。

ケロイドとは、怪我や手術の時に、その痕が赤く盛り上がって、いつまでも残ってしまう状態のこと。

なので、傷痕が残っているという人は、ピアスを開ける前に医師に診てもらって判断してもらうと良いでしょう。

 

ピアスの穴も怪我の一つ。

ケロイド体質の人がピアスを開けると、ケロイドとなって、腫れてこぶのようになってしまうことがあります。

中には、ケロイドの重さで耳たぶが垂れ下がって、変形してしまうことも。

また、体がピアスを異物とみなして肉芽を作り、そこからケロイドへと発展していくこともあります。

ピアスケロイドは治りにくい

ケロイドが小さいなら、内服薬や外用薬などの薬で対処します。

薬を使えばケロイドも小さくなりますが、再発しやすく、完全に治すには長い時間がかかります。

また、ケロイドが大きく、耳たぶに変形が見られるほどなら手術で摘出となりますが、それでも手術後に再発することも多いです。

ピアスを開けるには、ピアスケロイドのほかにも、細菌感染や金属アレルギー、ピアスの重さで耳たぶが裂けるなどのリスクがあるということは理解しておいてくださいね。

 

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痛風結節

足の親指のつけ根に激痛が走ることで知られる痛風は、尿酸値が高くなる「高尿酸血症」が原因です。

進行すると、痛みなどの症状が全身の関節へと広がり「痛風結節」といって、関節部分にこぶを作ります。

主に関節周辺にできるこぶですが、関節のない耳たぶにもよくできます。

 

耳たぶにできたこぶは尿酸が結晶化したもので、大きさは米粒大くらい、白いニキビのようにも見えます。

といっても、痛風結節はかなり重度の痛風なので、通常はそうなる前に治療を開始していると思います。

めったに見られないものですが、痛風を放置しても耳たぶにしこりができることがあると覚えておいてくださいね。

 

悪性腫瘍

耳にできる悪性腫瘍は、皮膚がんの一種です。

なので、要因としては、紫外線や色白の人などがあげられます。

皮膚がんが耳にできるのは稀ですが、加齢に伴ってリスクも増えます。

 

特に50代以上の人は注意したいですね。

一般的には、粉瘤などの良性のものは、腫瘍が柔らかく触ると動くのに対し、悪性腫瘍はコリコリと硬く、触っても動かないことが特徴です。

しかし、素人判断で腫瘍が良性か悪性か見分けるのは危険なので、気になることがあれば皮膚科などを受診するようにしましょう。

 

毛嚢炎(毛包炎)

毛嚢炎では、赤いブツブツができますが、痛みや痒みはないため、よくニキビと勘違いされます。

ブツブツの中心に膿が見られることもあります。

毛嚢炎の原因は、毛穴の奥にブドウ球菌が感染すること。

 

カミソリ負けや、ステロイド剤を長期間使っていた場合、それにアトピー性皮膚炎が要因となることもあります。

実際のところ、ニキビの一部は毛嚢炎のため、放置していても自然に治癒することが多くなっています。

ただし、進行すると、しこりや軽い痛みを起こす「せつ(おでき)」になることも。

おできになったり、毛嚢炎を頻発するという場合には、抗菌薬を3~4日使用することもあります。

 

 

さいごに

耳にできるしこりは粉瘤のほか、ピアスによる肉芽やケロイド、ほかの腫瘍やできもの(良性・悪性含む)という可能性もあります。

自己判断で「これだろう」と決めつけるのは危険。

それに、しこりの正体がはっきりわかっていないのに、つぶすというのは、もっと危険です。

粉瘤などは、つぶしたくもなりますが、根本的な原因を治療しなくては、再発を繰り返してしまいます。

面倒がらずに、皮膚科や形成外科などを受診してくださいね。

 

耳たぶが腫れて痛い!ピアスが原因?

 

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