1日の疲れを取るためにも大切な睡眠時間。

でもいざ寝ようと横になった時に吐き気に襲われて、なかなか寝付けないなんてことになったら辛いですよね。

そのまま寝不足で朝を迎えたり、不眠症になってしまったりすることだって考えられます。

どうして横になると吐き気がするのでしょうか。

吐き気と一緒に現れる症状ごとに、詳しく解説していきたいと思います。

 

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夜横になると吐き気がする原因

夜眠ろうと横になった途端に気持ち悪くなる。

そんな時まず思い浮かぶのは「夕食を食べすぎたかな?」「風邪をひいたかも」ということではないでしょうか。

しかし横になった時に感じる吐き気には、病気の可能性や様々な原因が考えられます。

判断の基準にしたいのは、吐き気と一緒に出ている症状です。

 

  • 下痢や嘔吐、腹痛、胸焼けなどがある・・・消化器系の異常が考えられます
  • めまいを伴う・・・内耳の病気、またはストレスが関係していることが多くなっています
  • 妊娠の可能性がある女性・・・つわりによる吐き気ということも考えられます

 

ほかにも、糖尿病など全身疾患の症状の一つとして出ている可能性や、脳障害が起こっている可能性もあります。

吐き気以外に、何か症状が出ていないかどうかを確認してみましょう。

それによって行く病院や対処法なども変わってきます。

 

 

 

胸焼けや呑酸がある場合

「逆流性食道炎」という名前を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

胃酸が食道へ逆流することによるもので、胸焼けや呑酸(酸っぱい液が上がってくる)、ゲップ、のどの違和感などを伴います。

これらの症状が夜から朝方にかけて見られる場合は、逆流性食道炎を疑いましょう。

逆流性食道炎になる原因

食道と胃を隔てている下部括約筋という筋肉が閉じなくなることにより、過剰分泌された胃酸が食道へと上がってしまいます。

すると胃酸で食道粘膜が炎症を起こすのです。

原因は暴飲暴食・脂肪分や糖分の摂りすぎ・早食いなど、胃に負担がかかるような食生活をしていること。

飲酒・喫煙・ストレスなども関わっています。

なぜ夜横になると吐き気がするの?

横になると食道よりも胃の位置が高くなってしまうため、胃酸が逆流しやすくなると言われています。

また、胃酸の分泌量は日中よりも夜のほうが増えるため、逆流性食道炎の症状も夜に酷くなることが多くなっています。

胃に入った食べ物は約3時間かけて消化されるので、食べた後、3時間は横にならないほうが良いでしょう。

できれば4時間あけられるとベストです。

 

寝る時の姿勢に注意!

枕を高めにして、頭が10~20cmほど上がるようにすると楽になるそう。

一般的には、左を下にして眠ると吐き気が和らぐと言われています。

ただし、人によっては右を下にしたほうが楽という人もいるので、どちらのほうが良いのかは自分で試してみてください。

あとは胃酸分泌による吐き気が起こる前に、早めに眠ってしまいましょう。

 

そのためには、夕食の時間も早める必要があります。

寝る時間から逆算して、3~4時間前に食べ終えるように調整してみるのがいいですね。

またメニューは、胃酸の分泌が多くなるような油っぽいものや甘いものは控えて、和食中心にまとめましょう。

逆流性食道炎の治療の基本は、食生活の改善です。

 

 

 

めまいを伴う場合

吐き気と共に、めまいがある場合には内耳、耳の一番奥の部分に問題があることが考えられます。

特に夜、寝ようとして横になった時に、吐き気やめまいがある時に考えられる内耳の病気は2つあります。

良性発作性頭位めまい症

横になった時の吐き気やめまいで、よく見られるのは「良性発作性頭位めまい症」です。

ぐるぐる周囲がまわるような回転性のめまいで、吐き気を伴うこともありますが、数十秒程度で治まることが特徴です。

良性発作性頭位めまい症の原因は、内耳の中にある「耳石」というものが剥がれて、三半規管内に入ってしまうため。

身体の平衡感覚を支えている三半規管の中で、耳石が動いて刺激してしまうことで、めまいと吐き気を感じるようになります。

耳石が三半規管内で動くことによるものなので、頭を傾けたり、横になったり、起き上がったりといった、急に頭を動かした時に症状が出やすくなっています。

 

危険な病気ではないの?

良性という名前の通り、この病気は症状も数十秒で治まり自然完治するものなので、そこまで心配しなくても大丈夫です。

頭を一定の角度に動かすたびに症状はおきますが、それも数週間~数か月で自然に治っていくことがほとんどです。

酷いようならば、病院で吐き気止めの内服薬を処方してもらっても良いでしょう。

また耳閉感(耳が詰まる感じ)や難聴、耳鳴りなどの他の耳の症状が出ないことが特徴です。

めまいや吐き気は数十秒で治まるので、その間は無理に動かず、静かに過ごしましょう。

 

 

メニエール病

メニエール病は良く知られた病気ですが、難病の一つなので実際にメニエール病を患っている人はそこまで多くはありません。

特徴はグルグルと回るような激しい回転性のめまいで、吐き気も強く、症状が出ている間は動くこともままなりません。

耳閉感や難聴、耳鳴りなどの症状を伴いますが、特に難聴に関しては注意が必要です。

 

メニエール病は繰り返す病気なのですが、そのたびに難聴が進行してしまうため、早めに治療を開始することが重要となってきます。

めまいの発作自体は、数十分~数時間で治まりますが、何度も繰り返し起こります。

その頻度は人によって様々で、毎日起こるという人もいれば、1年に数回しか起こらないという人もいます。

原因

メニエール病の原因は、「内リンパ水腫」といわれる内耳のむくみ。

内耳において内リンパ液が過剰に生産され、それに対して吸収が追いつかないと、内リンパ水腫という状態になります。

内リンパ液が過剰生産される原因は詳しくはわかっていませんが、ストレスが大きく関係していると言われています。

 

治療

治療には、内耳のむくみを取るための利尿剤、吐き気止めや抗不安薬などを使うこともあります。

症状がひどい時は点滴で吐き気を抑えることもできるので、病院で相談してみましょう。

メニエール病は難病なので完治は難しいと思われがちですが、早期発見・治療が行われれば完治する可能性は十分にあります。

症状が進行するほど治りが遅くなってしまうので、症状が出たらメニエール病ではないと思っても、一度病院で検査を受けるようにしましょう。

発作が出ている時は、できるだけ動かないで安静にしていることが大切です。

 

めまいに関してはこちらの記事も参考にして下さい。

視界が揺れる9つの原因と病気

 

 

 

ストレスが原因?

ここまで紹介してきた「逆流性食道炎」「良性発作性頭位めまい症」「メニエール病」はどれも、ストレスが原因の一つとして挙げられます。

しかしこれらのような病気ではなく、ストレスによって症状が出ているだけということも考えられます。

心因性・神経性嘔吐症

ストレスによって吐き気を感じる場合は、「心因性嘔吐」または「神経性嘔吐」と呼ばれます。

吐き気が起きる原因はストレスにより自律神経が乱れ、その結果、嘔吐中枢が刺激されるため。

検査をしてもこれといった異常が見つからず、なおかつストレスを抱えている時に診断されます。

吐き気のほかに、頭痛や胃痛、下痢型の過敏性腸症候群などの症状が見られることも多くなっています。

なぜ夜横になると吐き気が・・・?

寝ようとして布団に入った瞬間、ふっと力が抜けることがありますよね。

夜になるとリラックスして、日中に張っていた気が一気に緩みます。

その時に、日中は気にならなかった症状が、疲れと一緒にどっと出てしまうのです。

 

対処法

心因性嘔気の原因はストレスですが、ストレスの原因が自分で分かっていれば良いのですが、思い当たらないという人もいます。

そうすると「なんで寝ようとすると吐き気がするのだろう、何か病気なんじゃないか」と不安になり、その気持ちがさらにストレスとなってしまうことも。

睡眠は本来、疲れやストレスを解消するために大切なもの。

ゆったりとした気持ちで、吐き気を意識しないように、眠るまで本を読むなどして過ごすのも良いでしょう。

 

 

 

妊娠している可能性は?

女性の場合、考えられるのは妊娠による「つわり」。

つわりが酷いのは寝起きの空腹時で、日中は症状が少し和らぎ、夜になると再び酷い吐き気に見舞われます。

夜は1日溜まった疲れがどっと出て、ホルモンバランスも乱れやすくなっています。

つわりが酷い時期は、赤ちゃんのためにも、無理をしない生活を心がけることが大切です。

気を付けたいこと

吐き気が少しでも楽になるような寝姿勢を見つけましょう。

つわりが酷いと気になって、なかなか寝付けないとは思いますが、それでは悪循環です。

吐き気に意識が向かないように、眠るまでの時間の過ごし方も工夫してみて下さい。

好きな音楽を聴いたり、旦那さんとおしゃべりしたり、リラックスできる環境を作ることを心がけましょう。

吐き気が酷くなる前に、早く寝てしまうというのも一つの手。

 

寝る前にパソコンやスマートフォンの画面を見てしまうと、目が覚めてしまうので控えた方が良さそうです。

リラックスするにはお風呂にゆっくり浸かるのもいいですが、つわりが酷い時はかえって悪化してしまうことも。

つわりが酷い時期はシャワーだけにして、入浴時間を短くします。

朝起きた時の吐き気も酷いという人は、すぐに朝食を食べられるように前もって準備しておくと安心です。

そうすれば「明日の朝、吐き気が酷かったらどうしよう」という、眠る時の心配事も一つクリアできますね。

 

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