あなたは夜、何回トイレに起きますか?

おしっこに行きたくなって2回も3回も目が覚めてしまうようなら、頻尿の可能性があります。

「頻尿なんてお年寄りの病気じゃないの?」と思うかもしれませんが、若い人でもなることはあります。

夜トイレに何度も起きてしまう原因や病気を見ていきましょう。

 

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夜トイレに起きてしまう・・・

 

頻尿は「トイレに行く回数が多い」というものですが、具体的には昼に7~8回、夜に2回以上トイレに行くと頻尿と呼ばれるようです。

ただしトイレに行く回数には個人差があるので、以前よりも2~3回増えたなぁと思うようなら頻尿を疑って良いでしょう。

頻尿になる仕組み

おしっこを出すには「排尿筋」という膀胱の筋肉と、「括約筋」という尿道の筋肉の2つが欠かせません。

膀胱に尿が溜まると、排尿筋は緩んで、反対に括約筋は締まります。

そして反対に排尿する時には、排尿筋が収縮して、括約筋が緩みます。

2つの筋肉は脳からの指令で動かされ、尿意を我慢したり、トイレに行って排尿するという日常生活が送れるのです。

 

頻尿は何らかの原因で排尿筋に刺激が加わり、頻繁に収縮するようになってしまうために起こると言われています。

膀胱に溜められる尿の量は300mlほどですが、年を取るとその容量が少なくなり、少し溜まっただけでもトイレに行きたくなってしまいます。

加齢による頻尿に関しては、ある程度は仕方がないとも言えますね。

ただし年を取ると様々な病気のリスクも高くなるため、頻尿には病気が絡んでいる可能性も大いにあります。

 

夜間頻尿

頻尿になると、特に夜間にトイレに行く回数が増えるようになります。

夜になると尿量を制限するホルモンが分泌されますが、加齢により分泌量が減ってしまうため、眠っている時でも尿が作られてしまうわけです。

ほかにも心臓や腎臓の機能低下なども夜間頻尿となる要因になります。

 

夜間頻尿になると、夜中に何度も目が覚めてしまうことで睡眠障害に陥ってしまうことがあります。

また暗い部屋を移動することになるので、段差などにつまずいて、思わぬ怪我をしてしまうことも考えられます。

特に高齢者には、寝たきりになる可能性もあるため危険です。

 

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夜トイレに何度も起きる病気

 

加齢以外で頻尿となってしまう原因には、どのようなことが考えられるのか見ていきましょう。

過活動膀胱

実は過活動膀胱は、最近できた病気で、テレビのCMなどでもよく耳にするようになりましたね。

2002年に初めて調査が行われ、40代以上の8人に1人、日本人全体で810万人以上が過活動膀胱を抱えているとの結果が出ました。

過活動膀胱とはつまり「トイレが近くて我慢できない」という状態のこと。

神経障害や前立腺肥大症など、何らかの原因によって、自分の意志とは無関係に排尿筋が収縮してしまう病気です。

加齢とともに増えるもので、基本的には自覚症状で診断されます。

 

  • 尿意切迫感(我慢できないような尿意を感じる)
  • 頻尿(夜間頻尿を含む)
  • 切迫性尿失禁(我慢できずに失禁してしまうこと)

 

過活動膀胱は治療をすれば治る病気ですが、「恥ずかしい」「ただトイレが近いだけだから・・・」といった理由で受診しない人が多く、生活の質が悪化してしまうこともあります。

上記のような自覚症状があるようなら、病院を受診することをおすすめします。

薬の服用や膀胱や骨盤底筋を鍛えるトレーニング、尿意を少し我慢してコントロールすることなどが行われます。

 

精神的なもの(心因性頻尿)

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「どうしよう、おしっこに行きたい…」と不安になってしまった経験って、意外と多くの人がしているのではないでしょうか。

心因性頻尿は尿意を意識しすぎてしまうことで起こる頻尿で、ストレスや疲労といったものが背景にあります。

我慢すると余計に行きたくなってしまい、ほかのことに意識が向かなくなってしまう。

でも周りの人に「あの人またトイレに行ってる」と思われたり、頻尿であることを知られたくなくて、トイレに行くことを我慢してしまう傾向にあります。

 

心因性頻尿は身体に問題があるわけではないので、尿の異常などの症状は見られません。

尿の量も多いわけではありませんが、頻繁にトイレに行くことによって膀胱が少量しか溜められなくなってしまい、本当の頻尿になってしまうことも。

原因がストレスや過去のトイレでの失敗談や嫌な経験によるものなので、それらを解消できれば頻尿も治ります。

 

治療では、まずは尿意を意識しないようにすることが大切で、我慢せずにトイレに行く習慣をつけましょう。

漢方薬やカウンセリングなどもあるので、それらを利用しても良いですね。

心因性頻尿によって、旅行やイベントなどに行けず引きこもりがちになってしまう人も多いですが、病院の治療で自信をつけて積極的にチャレンジしたいですね。

 

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前立腺肥大症

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男性特有の前立腺肥大症は、30代頃から発症率は上がっていき、80代では90%の人が患っているともいわれます。

男性ホルモンの働きが変化することが関係しているとの説が有力ですが、原因は詳しくは分かっていません。

前立腺が肥大して、膀胱を圧迫・刺激することで、様々な排尿症状が見られます。

 

  • 頻尿
  • 尿の勢いがなくなる
  • 残尿感
  • トイレに行ってもなかなか出ない

 

前立腺肥大症といっても、症状のない人もいます。

また、これが進行して前立腺がんになるということもありませんが、前立腺肥大症と前立腺がんを併発していることもあるので、一度病院で検査することをおすすめします。

前立腺肥大症は軽症なら薬やサプリメントで、生活に影響が出ているレベルなら手術となることもあります。

 

膀胱炎

尿道から侵入した細菌によって、膀胱に炎症が起きてしまう膀胱炎。

男女ともによく見られる病気ですが、特に女性は男性に比べて尿道が短いため、かかりやすくなっています。

突然頻尿になったという場合には、膀胱炎の可能性が高まります。

 

また排尿痛も大きな特徴で、排尿が終わる時に強い痛みを感じることが多くなっています。

他には残尿感、混濁尿や血尿などがあります。

 

治療は抗菌薬を1週間ほど服用し、水分を多めに取って尿量を増やすことです。

尿量を増やして排尿を促すことによって、細菌も排出されやすくなります。

膀胱炎は、前立腺肥大症などの他の病気の症状も悪化させてしまうので、早めに受診して治療しましょう。

 

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尿崩症

尿崩症には、「抗利尿ホルモン」という、尿量を抑えるホルモンが大きく関係しています。

尿崩症は大きく分けて2種類。

 

  • 抗利尿ホルモンの分泌が下がってしまう「中枢性尿崩症」は、脳から腎臓への指令が上手くいかないために起こります。
  • 抗利尿ホルモンの働きが低下する「腎性尿崩症」は、腎臓の異常、もしくは薬の副作用でも起こることがあります。

 

尿崩症になると、尿の量自体が増えるため、頻尿にもなってしまいます。

普通の人だと1日の尿量は1~2lほどですが、尿崩症になると3lから多ければ20lになることも。

さらに、尿をたくさん作るために水分も必要になるため、喉の渇きと多飲も見られます。

 

1日に飲む水の量が3l以上なら注意が必要で、多い人だと30lも飲んでしまうそう。

治療は、腎臓の病気(慢性腎盂腎炎・高カルシウム血症・低カリウム血症など)がある場合にはその治療を。

それに加えて抗利尿ホルモン剤の点鼻薬を使用します。

 

動脈硬化

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血液がドロドロになって血管が詰まったり硬くなってしまう動脈硬化ですが、脳梗塞や心筋梗塞のイメージが強いですよね。

しかし、動脈硬化にはいくつかの種類があり、脳梗塞などを起こすのは「粥状硬化」と呼ばれるもの。

頻尿を起こす「細動脈硬化」というものもあります。

細動脈硬化とは、脳や腎臓などの中を通っている細い血管が詰まってしまうもので、それらの臓器の血流が滞ってしまう病気です。

それにより腎機能が低下し、特に夜間頻尿になりやすくなってしまいます。

動脈硬化は生活習慣病。日々の生活習慣、特に食事と運動に気を付けて、予防や治療をしていきたいですね。

 

 

さいごに

加齢によって発症する病気も多く、年を取ると頻尿になりやすくなるというのは一理あるようですが、若い人も油断はできません。

頻尿になって一番困るのは、生活の質が落ちてしまうこと。

トイレが近いと行動範囲が制限されてしまいますし、夜間頻尿によって睡眠障害になってしまうこともあります。

デリケートな問題ではありますが、きちんと治療すれば治るものも多いので、勇気を出して病院を受診してくださいね。

 

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