下唇がピリピリ・ジンジンしたり、人によっては、歯医者さんで麻酔をした時みたいにしびれたり。

しびれるというと、「脳梗塞かもしれない・・・」と心配になってしまいますよね。

でも何かの拍子にしびれが治まるようなら、他に原因がありそうです。

 

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下唇がしびれるのは何が原因?

下唇がしびれる原因には、ただの乾燥から脳の病気まで様々あるので、見分けるのが難しそうですよね。

一つずつ見ていきましょう。

乾燥

 

唇が赤いのは、皮膚の下にある毛細血管の色が透けて見えているため。

それだけ唇の皮膚は薄いということなのです。

「口唇粘膜知覚過敏症」といって乾燥によってひび割れが起き、空気に触れることで”しびれている”と勘違いを起こすことがあります。

 

唇の皮膚に皮脂腺はないので角質がはがれやすく、水分も蒸発しやすくなっています。

またメラニンもないため、紫外線にも弱いので気を付けなくてはいけません。

乾燥を招くエアコンの使用や唇を舐める癖、紫外線対策など注意したいことはたくさんあります。

唇が乾燥している状態でしびれを感じるなら、まずは乾燥対策やケアから始めてみましょう。

 

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ストレス

過度のストレスがかかると、末梢神経や自律神経が圧迫されて、負担がかかってしまいます。

ストレスは本人が気付いていないのに、負担がかかっている可能性もあります。

 

心にかかるストレスだけでなく、身体にストレスがかかっていることも考えられます。

肩に力が入っていると自覚したら、深呼吸をして、一度リラックスしてみてください。

お風呂にゆっくり浸かったり、好きなことをして気分転換をしてみると、いつの間にか唇のしびれもなくなっているかもしれません。

 

過換気症候群

 

「過呼吸」はストレスなどによって呼吸が早くなり、空気を吸い込みすぎてしまうことで、体内の二酸化炭素濃度が下がってしまう状態です。

口唇や指先のしびれ、けいれん、さらには意識混濁が見られ、パニック障害との関連が深いとも言われています。

ほかには中枢神経の異常や、人工呼吸器の調整が上手くいっていない時などにも起こりえます。

 

過呼吸が起こると、本人は「死ぬかもしれない!」とパニックを起こしてしまいますが、過換気症候群で死ぬことはまずありません。

周りの人が慌てずに応急処置してあげることが大切です。

以前は口元に袋を当てるというのが通説でしたが、今はかえって危険だと言われています。

本人を落ち着かせてあげたり、失神した時に頭を打たないように注意を払ってあげたり、必要ならば救急車の手配をしてあげてください。

 

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アナフィラキシー・ショック

アナフィラキシー・ショックとは、何らかの原因によって、全身にアレルギー症状が出てしまっている状態です。

原因としては、食物アレルギーのほかにも、ハチ毒や薬の副作用などが有名です。

症状は、皮膚・粘膜や呼吸器に出ることが多いですが、それ以外でも様々な症状があるので注意が必要です。

 

  • 口唇のしびれ、むくみ
  • じんましん、かゆみ
  • のどが詰まって苦しい
  • めまい
  • 耳鳴り
  • 目の前が黒くなる
  • 腹痛、嘔吐

 

症状は短時間で出てきて、そのまま急激な血圧低下、呼吸困難、そして意識喪失となってしまうこともあります。

そうなってしまうと命にも関わるので、早急に病院へ行ってください。

アナフィラキシー・ショックは予防も大切です。

 

原因が分かっているようなら避け、以前に薬でアレルギー症状が出たことがあるようなら必ず医師や薬剤師に報告しましょう。

ハチは2回目に刺されると危険だと言いますよね。

アナフィラキシー・ショックを起こした時の応急処置として自己注射キットもあるので、ハチ毒など心配な人は病院で相談してみると良いかもしれません。

 

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低カルシウム血症

私たちの体内にあるカルシウムのほとんどは骨に蓄えられていますが、必要な分だけは血液中へと流れています。

その血液中のカルシウム濃度が下がってしまうのが低カルシウム血症という病気。

口唇や手足のしびれ、けいれんが起こり、酷いと全身へと症状が広がります。

 

また、脳に影響を及ぼすため、幻覚や興奮状態、意識喪失などを起こすこともあり、放っておくと危険です。

血液中のカルシウム濃度は、副甲状腺ホルモンが調整しています。

副甲状腺とは、甲状腺(首のところ)の周りにあり、体内でのカルシウムの様々な働きを助けています。

 

なので、副甲状腺機能低下症が起きてしまうと、カルシウムが血液中に流れなくなってしまうことも。

ほかにも、根本的なカルシウム不足ということも考えられますし、摂取したカルシウムが小腸で吸収されるのを助けるビタミンDが不足していることも考えられます。

 

このビタミンDは「活性型ビタミンD」と呼ばれ、摂取されたビタミンDを、肝臓や腎臓で変換させているのです。

肝臓や腎臓が弱っているということも考えられますね。

 

高カリウム血症

 

私たちの体内のカリウムは、ほとんどが細胞内にあり、血液中を流れる量はごくわずか。

それが何らかの原因で、細胞内と血液中(細胞外)のバランスが崩れてしまい、血液中のカリウム濃度が上昇してしまうと高カリウム血症と呼ばれます。

口唇のしびれなどの知覚過敏を始め、悪心や嘔吐、脱力感などが起き、最悪の場合、不整脈で心停止ということも。

 

命にかかわるため、症状が見られたら速やかに医療機関を受診し、治療を開始しましょう。

原因としては、薬でカリウムを過剰摂取してしまっている場合もありますが、外傷で細胞が壊れて血液中にカリウムが流れてしまっていることもあります。

また腎障害により、カリウムが尿として排出されていないことも考えられます。

 

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顔面神経麻痺

顔の神経は表情を作る筋肉に大きく作用しているので、神経に麻痺が起こると、表情や顔の動きに大きく制限がかかってしまいます。

たとえば口の神経に麻痺が起こると、唇のしびれのほか、水が上手く飲めなかったり、口が回らなくなったり。

 

症状の程度は、片目がピクピク痙攣するものから、顔の筋肉が全く動かなくなってしまうものまで様々です。

顔面神経麻痺の原因は、ヘルペスウイルスの感染(口唇ヘルペスの後遺症として残る)や、ストレス、血流障害など。

10万人に25人程度の発症率で、40代で多く見られるそう。

 

ただ9割の人が回復するものでもあるので、早めに治療を開始しましょう。

治療はステロイドやビタミン剤など。また、顔が元通りに動かせるよう、リハビリを行うこともあります。

 

顔面骨骨折

顔の骨は11種類、全部で18個のパーツで構成されています。

よく聞くのは鼻骨の骨折ではないでしょうか。

スポーツをしていたり、転んだり、殴られたりしても骨折しますよね。

 

顔面骨骨折の原因は50%が交通事故によるものと言われています。

この顔面骨骨折のうち、頬骨を骨折すると、唇のしびれが起きやすいようです。

骨折したら手術で治すことになりますが、顔の変形や、後遺症(しびれ、物が二重に見える、口が上手く開かない)などが残ってしまうこともあります。

 

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ヘルペス

 

単純ヘルペスウイルスに感染することで発症する口唇ヘルペス。

唇にプツプツと小さな水ぶくれができるものですが、その前に唇のしびれやヒリヒリとした痛みなどの違和感を覚えることが多いようです。

口唇ヘルペスは、子供の時に初感染すると軽症で済みますが、大人になってから初感染すると重症化するので注意が必要。

 

発熱や頭痛、倦怠感などで苦しむことになります。

単純ヘルペスウイルスは一度感染すると、体内の神経節というところに留まって、免疫力が落ちるたびに活性化して再発を繰り返すようになります。

中には、唇がピリピリしてくると「あ、口唇ヘルペスだ」と分かる人もいるそうです。

 

口唇ヘルペスの市販薬と早く治す食べ物

 

水銀中毒

水銀中毒は、水銀に触れたり飲み込んだり、揮発したものを吸い込んだりすることで起こります。

水銀は中枢神経に影響を与えるため、初期症状が口唇や指先のしびれから始まり、ふるえや歩行障害などへと悪化していきます。

急性中毒ではキレートを使って排出しますが、慢性化すると治療が困難になるため、早めに医療機関を受診しましょう。

 

以前でしたら水銀を使った体温計や歯医者での歯の詰め物が主流でしたが、現在ではほとんど使われていません。

それよりも注意したいのが食品からの水銀摂取で、8割は魚介類からと言われています。

普通に食べている分には問題ありませんが、妊娠中は、胎児の脳神経の発達に影響してしまうため、魚介類の摂取量には制限目安があります。

1回80g食べるとして、メカジキやキンメダイ、マグロなどは週1回まで、キダイやマカジキなどは週2回までとなっています。

 

脳梗塞や一過性脳虚血発作

唇のしびれ以外に、めまいなどの症状がある場合は脳梗塞や脳出血、一過性脳虚血発作の可能性もあるので注意して下さい。

特に脳梗塞の前段階である一過性脳虚血発作では、めまいが出ることが多いといわれています。

めまいを伴う唇のしびれに関しては、こちらの記事も参考にしてみて下さい。

 

目の焦点が合わない9つの原因と病気

 

 

さいごに

基本的に、症状がしびれだけで、唇をケアしたり身体を休めたりすれば治まるようなら、それほど心配はありません。

しびれのほかにも症状がある場合には、危険な病気の可能性もありますし自己判断は何より危険です。

一度病院で診てもらうようにしましょう。

 

唇に白いぶつぶつができる6つの原因

 

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