おへその辺りには大切な臓器がたくさん詰まっています。

そこから下腹部にかけての痛みにはどのような病気が隠れているのでしょうか。

おへそや、おへその周りが痛い時に考えられる病気について見ていきましょう。

 

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おへその病気

腹痛

 

おへそ周りはとてもデリケートで、「おへそをいじると、お腹が痛くなるよ」なんて言われた記憶のある人は多いのではないでしょうか。

おへその皮膚のすぐ下には腹膜という内臓を守る膜があり、腹膜には神経が集中しているため、少しの刺激でも痛みが出てしまうのです。

おへそをいじり過ぎて傷があると、細菌が侵入して炎症を起こしてしまいます。

 

またおへそにはゴマが溜まりますが、ゴマは垢や埃、糸くずなどが溜まって塊になったもので、放置すると臭ってきます。

ゴマには、トイレの便器の5000倍近い細菌が溜まっているので、衛生的に考えても定期的におへその掃除はしなくてはなりません。

あまり刺激にならないようにベビーオイルなどを使って、やさしくケアしてあげてくださいね。

 

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臍炎(さいえん)

臍炎は文字通り、おへその炎症です。

おへそから臭いは出ていませんか?

垢が溜まり過ぎて不衛生になると、細菌が感染して炎症を起こしておへそが痛くなったり、膿が溜まります。

 

膿が溜まり過ぎて化膿すると痛みも酷くなり、炎症が周りに広がって腹膜炎になる可能性も出てきます。

治療は抗生剤の服用のほか、重症の場合はおへそを切開して膿を取り出す手術をしなければなりません。

形成外科などの外科治療のできる病院を選ぶと良いでしょう。

 

臍炎は、へその緒が取れたばかりの新生児に起こりやすい病気です。

赤ちゃんのおへそが赤く腫れている場合には要注意。

しかし新生児だけでなく、成人でも垢や細菌が原因で発症することの多い病気となっています。

 

尿膜管遺残症

尿膜管とはお母さんのお腹の中にいる赤ちゃんが、へその緒を通して栄養を吸収する管のこと。

尿膜管はおへそから膀胱へ繋がっていて、生まれた時に自然に閉じるものですが、稀にそのまま残ってしまう人がいます。

尿膜管遺残症は残ってしまった尿膜管に炎症が起きたもので、おへそ周りの激痛と共に発熱や、悪臭のする膿が出ます。

 

新生児から小児期に起こることが多いのですが、中には成人になってから発症する人もいます。

尿膜管遺残症になったら再発したり、重大な病気の原因になったりするため、尿膜管を切除する手術を早急に行う必要があります。

激痛とともにおへそから膿が出るようなら、早めに外科処置のできる病院を受診しましょう。

 

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臍ヘルニア

一見すると「でべそ」のようにも見える臍ヘルニアは、赤ちゃんに多い疾患です。

とくに出生体重が1000~1500gの未熟児に多く見られます。

「でべそ」との違い

でべそは余った組織が固まりになっているものなので、指で押しても形が変わるようなことがありません。

それに対して臍ヘルニアは、おへそ周りの筋肉にある隙間から腸や腹膜が飛び出ているものなので、押すと元の位置まで戻ります。

 

臍ヘルニアは、赤ちゃんが泣いたり、いきんだりとお腹に力を入れたタイミングで出てきます。

ただし、自己判断で「でべそ」か「臍ヘルニア」か見極めることは危険です。

でべそと臍ヘルニアでは治療や手術の仕方も変わってくるので、専門医に診てもらうようにしましょう。

 

大人でもなる

臍ヘルニアは高確率で赤ちゃんのうちに自然治癒するため、2歳くらいまでは経過観察になることが多いです。

しかしまれに大人の臍ヘルニアもあり、出産後や重いものを持ったりした時など、腹圧により飛び出ることがあります。

 

赤ちゃんなら自然治癒を待ちますが、大人の場合は早めに手術が必要となります。

それは、腸がヘルニア(おへそ周りの筋肉の隙間)に挟まって血流障害を起こし、壊疽してしまうことがあるため。

腸がヘルニアに挟まると、6時間ほどで壊疽することもあります。

 

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腸の不調

腸 お腹 グルグル 鳴る

下痢・便秘

暴飲暴食や身体の冷え、ストレスなどから下痢になるとお腹も痛くなりますよね。

同じように便秘になってもお腹が痛くなりますし、放っておくと腹痛が酷くなることもあります。

日常の生活を少し見直すだけで改善されることもあるので、気をつけたいところです。

 

過敏性腸症候群

下痢と便秘を繰りかえす場合は過敏性腸症候群の可能性もあり、主な原因はストレスです。

特に仕事などでストレスを抱えやすい20~30代の若い人に多い病気で、日本人の1~2割が悩まされているとのデータもあります。

急なストレスがかかった時に、激しい腹痛と共に下痢が起きて仕事に支障をきたすこともあるため、一度病院に相談してみても良いかもしれません。

腸内環境を改善しよう

下痢や便秘の改善には腸内環境の改善が一番なので、発酵食品や乳酸菌、食物繊維などを積極的に取りましょう。

食物繊維には水溶性(海藻類、オクラなど)と不水溶性(芋類、大豆など)の2種類があります。

水に溶けて便を柔らかく排出しやすくする水溶性食物繊維と、水分を吸収してかさを増し、腸の運動を促進する不水溶性食物繊維をバランスよく取ることが大切です。

 

お腹がグルグル鳴る原因は何?隠された病気があった!

 

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大腸憩室症

腸

 

憩室とは大腸の粘膜の一部が袋状になり、腸内圧の上昇によって外側にボコッと突き出てしまったもの。

多発した状態を大腸憩室症といい、高齢者に多いのは、加齢により大腸の壁が弱くなるためと考えられています。

また便秘が続くことも原因の一つで、その背景には食の欧米化により食物繊維の摂取量が減ったことが挙げられます。

憩室は大腸以外にも十二指腸、胃や、まれに小腸の一部である回腸にできることもあります。

症状と治療法

大腸憩室症になっても無症状で、検査でたまたま見つかることも多いです。

便秘や下痢、軟便といった便通異常、腹部膨満感や腹痛などの症状がありますが、気を付けたいのは悪化により合併症を引き起こすこと。

腸内で出血や炎症が起きると、強い腹痛や下痢に加えて、発熱や血便などが見られます。

 

さらに進行すると憩室(袋状になって突き出た部分)に穴があいたり、腹膜炎や腸閉塞になってしまうこともあるため危険です。

無症状なら、とくに治療は必要ありません。

症状が軽いようなら薬物療法となりますが、炎症や出血が起きているようなら入院や手術となることもあります。

 

虫垂炎

虫垂炎とは盲腸のことで、日本人の15人に1人が発症するといわれています。

痛みがみぞおちから徐々に下がって右下腹部へと移り、押すと痛みが強くなるのも特徴。

痛みの度合いは人によって様々なため、虫垂炎になったと気付かない人もいますが、放置は禁物です。

逆に急性の場合、いきなり激痛が出て、嘔吐や下痢、発熱を伴うことも。

 

放っておくと症状が悪化して、虫垂に穴が開き腹膜炎を起こすこともあります。

症状が軽ければ薬だけで治ることもありますが、悪化してしまうと摘出手術になります。

虫垂炎になる原因はウイルスのほか、暴飲暴食やストレス、疲労、便秘なども挙げられています。

意外と生活習慣の改善で防げるものが多いですね。

 

 

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その他の原因

医者 ポイント

腹膜炎

肝臓や胃といったお腹の中にある臓器は、「腹膜」という膜で覆われています。

腹膜炎はお腹の中に細菌や毒素が入らないようにしたり、臓器が正常に働くようにサポートする役割があります。

腹膜に炎症が起こると、臓器が機能しなくなってしまうため非常に危険なのです。

合併症として

腹膜の炎症は細菌や刺激によるものですが、様々な疾患の合併症として起きることが多くなっています。

 

  • 虫垂炎(盲腸)
  • 胃潰瘍、十二指腸潰瘍
  • 胃がん、大腸がん
  • 大腸憩室症

 

とくに多いのは虫垂炎の合併症です。

上記の疾患で消化管に穴があき、そこから細菌が広がってしまうことが考えられます。

 

また、以下のような疾患が原因で、腹膜に炎症が広がってしまうこともあります。

 

  • 膵炎
  • 胆嚢炎
  • 女性性器の疾患

 

さらに、腸閉塞、外傷や手術による刺激が原因となることもあります。

 

症状と治療法

腹膜炎では、激しい腹痛が持続します。

消化管に穴があく穿孔の場合は突発的に発生することが多く、局所的だった痛みがだんだん全体へと広がっていきます。

 

ほかには以下のような症状も見られます。

 

  • 食欲不振
  • 吐き気、嘔吐
  • 腹部膨満感
  • 発熱(38~40℃と高熱になることが多い)
  • 喉の渇き、熱感
  • 頻脈、ふるえ

 

腹膜炎は緊急手術となることがほとんどで、治療が遅れれば死亡率も上がります。

腹部に疾患を持っている人は、腹膜炎を合併しないよう注意しつつ、異常があれば速やかに医療機関を受診するようにしましょう。

 

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妊娠初期に感じる痛み

妊娠初期の腹痛は意外と多くの人が経験している症状です。

妊娠1~4か月の時期は、身体が大きく変化します。

おへその下はちょうど子宮があり、大きくなり始める子宮に周囲が押されて痛みが出ます。

 

中には腰痛を訴える人や、靭帯が引っ張られることで足の付け根に痛みを訴える人もいます。

しばらく安静にしていると、落ち着くようなら問題ありません。

しかし痛みがいつまでも続いたり、激痛を伴ったり、出血がある場合には流産や子宮外妊娠の危険性もあります。

少しでも心配なことがあれば産婦人科を受診しておくと安心でしょう。

 

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他には・・・

今回ご紹介したもののほかにも、おへそ周りや、おへその周りに痛みが出る病気はたくさんあります。

子宮筋腫や卵巣嚢腫、卵管炎など女性特有の病気の場合、不正出血などがないか注意してみましょう。

また潰瘍性大腸炎や尿路結石、膀胱炎など、速やかに治療しなければならない病気もあります。

病院を受診する

臍炎や尿膜管遺残症を始め、下腹部の病気は外科処置が必要になるものが多くあります。

症状の出ている部分によって消化器科や、子供であれば小児科を受診すると良いでしょう。

手術などが必要な場合には、消化器外科や形成外科などの外科処置のできる病院を紹介されます。

 

正しい診断が出来るよう、痛みを始め、症状をしっかりと医師に伝える必要があります。

痛みを言葉で伝えるのは難しいですが、できるだけ正確に伝えられるようにしましょう。

 

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