牡蠣にあたってしまうと、下痢や嘔吐は本当に辛いです!

実は、牡蠣にあたる原因はノロウイルスだけではありません。

牡蠣にあたった時に、どのくらいの時間でどんな症状が出るのでしょうか?

 

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どうして生牡蠣で食中毒になる?

腹痛

生牡蠣による食中毒、特にノロウイルスは有名です。

どうして生牡蠣を食べると、食中毒を起こしてしまうのでしょうか。

牡蠣の秘密

牡蠣のような二枚貝は、海の中でプランクトンを餌として食べていますが、プランクトンを取り込む際に一緒に海水を吸収します。

その海水の中に含まれる、有毒物質を体内に溜め込む性質を持っています。

牡蠣は有毒物質によって汚染された海水を濾過してくれていて、その量は1日あたり400リットルにもなると言われています。

貝が内臓へと溜め込む有害物質の中で有名なのが、ノロウイルス。

本来は熱に弱いウイルスですが、それを加熱不十分だったり、生で食べてしまうと感染してしまいます。

 

犯人は人間だった!

牡蠣を育成している海では汚染濃度が下がり、きれいになるとも言われています。

ノロウイルスになった人の下痢便や吐しゃ物は下水で流されますが、下水処理場でも完全に殺菌できるわけではありません。

そのまま海へと流されたウイルスを牡蠣が取り込んで、それを食べた人間がノロウイルスに感染するということもあるのです。

「食中毒の原因は牡蠣だ」と言われますが、本来は海水が汚染される環境を作ってしまった人間に問題があると言えそうです。

 

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生牡蠣が原因の食中毒

食事が原因で起こる食中毒。

ノロウイルス以外にも、細菌や貝毒が原因のこともあります。

ノロウイルス

11月~1月の冬場に大流行することで知られるノロウイルスは、カキなどの二枚貝を食べることによって感染します。

ウイルスを内臓に溜め込んだ牡蠣を食べる経口感染によるもので、生のまま、または加熱不十分でウイルスが死滅していないことが原因です。

ノロウイルスは非常に感染力が強いため腸内で増殖し、激しい下痢や嘔吐といった消化器症状を引き起こします

ノロウイルスの症状と潜伏期間

潜伏期間は24~48時間で、発症すると吐き気や、チクチクとする軽い腹痛、38度前後の軽い発熱が見られます。

その後に嘔吐、水のような激しい下痢と続き、症状がひどい期間は1~2日で、その後は快方へと向かいます。

しかし感染から1週間程度はウイルスが検出されるため、周りにうつさない配慮が必要です。

安静にしていれば数日で良くなるノロウイルスですが、体力が低下した高齢者や乳幼児の場合、稀に重症化することも。

吐しゃ物が喉に詰まって窒息する危険があるほか、特に高齢者は肺炎を併発しやすいので、注意しましょう。

 

二次感染に注意!

加熱不十分や生食により感染するノロウイルスですが、大流行する原因は主に二次感染によるもの。

感染経路は経口感染や接触感染のほか、飛沫感染となり、感染した人に接触することで口を介してウイルスを体内に取り入れてしまいます。

吐しゃ物の処理の際にウイルスが拡散することもあるため、施設での集団感染、また子供の看病中の感染には特に注意が必要です。

 

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腸炎ビブリオ

 

細菌性の食中毒には様々な種類がありますが、有名なものでは腸炎ビブリオが挙げられます。

海水に含まれる細菌は、ある一定の塩分濃度や海水温度の海域では増殖してしまうことがあります。

増殖した菌が牡蠣に付着し、それを食べることで食中毒を引き起こします。

腸炎ビブリオの感染原因

腸炎ビブリオは海水温度が高くなる6~8月の夏場に多いことが特徴で、夏場に取れるイワガキなどの魚介類が原因となります。

細菌の付着した調理器具に触れることで感染するケースもあり、気温や温度が高いほど増殖するので、夏場は特に注意が必要となりますね。

腸炎ビブリオなどの細菌は、加熱調理のほか、真水に対しても弱い性質を持っています。

そのため調理の際は真水でよく洗うこと、そして加熱する際は、中まで十分に火を通すように心がけましょう。

 

腸炎ビブリオの症状と潜伏期間

潜伏期間は12時間ほどで腹痛がひどくなり、下痢便が出て、発熱や吐き気を伴うこともあります。

2~3日で回復期へと入りますが、症状の出方は免疫力によるといわれていますので、高齢者や乳幼児は注意しておきましょう。

 

貝毒

 

貝毒がウイルスや細菌と違うのは、加熱処理をしても死滅しないということ。

症状が出たら、速やかに医療機関を受診することが重要になってきます。

貝毒って?

貝が餌とするプランクトンの中には有毒なものも含まれており、それが内臓に蓄積されてしまうと貝毒となりますが、実際に貝毒で食中毒を起こす人は少数に留まっています。

農林水産省が貝毒に対しての規制値を設けているためです。

生産者や保健所で検査をし、規制値を超えた有毒なプランクトンに汚染された海域では出荷が停止となります。

規制値を超える海域で育った貝類でも、濾過された海水で一定期間、飼育すると毒性が規制値以下にまで下がるという結果が出ています。

 

貝毒の症状と潜伏期間

貝毒には「麻痺性貝毒」と「下痢性貝毒」があり、原因となる貝はホタテガイ、アサリ、カキ、ムラサキガイなどがあります。

麻痺性貝毒はフグ中毒に似ていて、口周りの痺れ、違和感から始まり、顔から全身へと症状が広がり、最悪の場合は呼吸困難で死亡することも。

麻痺性の潜伏期間は30分ほどで、12時間たつと良くなっていくことが多いため、特に治療法はありません。

下痢性の潜伏期間は30分~4時間ほどで、激しい下痢と嘔吐などが中心となり、発熱が見られないことが他の食中毒との違いになります。

 

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食中毒ではないことも!

 

牡蠣による食中毒との見分けが難しいのですが、気を付けなくてはいけないのが牡蠣アレルギーです。

牡蠣アレルギー

牡蠣アレルギーは、牡蠣を食べることで蕁麻疹や発疹、下痢、腹痛などのアレルギー症状を引き起こします。

「牡蠣にあたったかな?」と勘違いをしてしまうかもしれませんが、牡蠣アレルギーは重症化するとアナフィラキシーショックなどを起こすこともあり、命の危険性があります。

加熱した牡蠣でも起こるので、牡蠣アレルギーだとわかったら牡蠣は食べないことが大切。

またオイスターソースなどの牡蠣を原材料に使ったものでも症状が出るので、普段の食事にも気を付けなくてはいけません。

 

牡蠣は食べすぎても大丈夫?

亜鉛が不足するとこんな症状や病気まで

では、牡蠣を食べすぎることでも弊害はあるのでしょうか。

牡蠣は「海のミルク」と称されるほど栄養価の高い食材で、ビタミンやミネラル、タウリン、鉄など私たちの身体を作り、健康を維持してくれる成分が豊富に含まれています。

特に亜鉛はたんぱく質を合成して体組織を作るほか、女性には嬉しい美肌効果も期待できます。

 

亜鉛の1日摂取目安量は、男性12mg、女性9mgとされています。

亜鉛は不足しがちな栄養素なので、特に牡蠣を食べすぎたからと言って問題はなさそうです。

しかし亜鉛サプリを飲んでいる方の場合は、牡蠣を食べすぎた日だけでもサプリを控えると良いでしょう。

 

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牡蠣で食中毒の症状が出たら?

 

ウイルスや細菌が原因の場合、特効薬のような薬がないため、自宅療養が主体となります。

「いつ」「どこで」食べたのか、「症状がでるまでにかかった時間」はどのくらいかなどを、正確に伝えるようにしましょう。

脱水症状に注意

食中毒などで、激しい下痢や嘔吐の症状がある時に注意しなくてはならないのが脱水症状です。

食欲がない時に無理に食事をとる必要はありませんが、水分補給だけはこまめに行うようにしましょう。

飲めるようなら、スポーツドリンクや経口補水液だと、失われた電解質も補給することができて良いですね。

 

症状が治まってきたら、お粥や柔らかく煮たうどんなどの、消化の良いものから食べるようにしてください。

ヨーグルトには、腸の調子を整えてくれる作用もあるのでおすすめです。

体力を取り戻すためにも、できるだけ栄養を摂るように心がけましょう。

 

二次感染を予防する

ノロウイルスで懸念されるのが、ヒトからヒトへの二次感染です。

子供の看病をしていたお母さんがうつって一家全滅、なんてことにならないように気を付けましょう。

拡散させない

吐しゃ物や、子供のオムツを処理する際は、使い捨てのガウン・手袋・マスクは必須です。

またウイルスが飛ばないように、新聞紙などを使って静かに処理すること、オムツなどを入れたビニール袋の口はしっかり結ぶことなどが大事。

処理したものを入れたビニール袋の中に、消毒液を浸るまで入れられれば、さらに良いでしょう。

消毒

ノロウイルスは消毒薬に対して耐性を持っているので、使うとしたら「次亜塩素酸ナトリウム」が良いです。

特にウイルスが拡散しやすいトイレは、感染した人が使うたびに消毒する必要があります。

細菌による食中毒を防ぐためにも、調理器具のこまめな消毒も重要です。

手洗い

一番大切なのは、何といっても念入りな手洗いです。

トイレに入った時、調理前、外から帰ってきた時など、ノロウイルスが蔓延しやすい冬場は特にこまめな手洗いが必要です。

洗い残しが多い爪の周りや指の付け根、手のシワなどは、ブラシを使って洗えるとなお良いですね。

洗ったあとは、消毒用エタノールで手指を消毒もしましょう。

 

 

さいごに

栄養満点な牡蠣ですが、やはり生食が一番栄養を失われずに食べることができます。

生で食べる時に注意したいのが、スーパーで売っている商品の「生食用」と「加熱用」をしっかり区別すること。

生食用は綺麗な海域で取れたもので、さらに殺菌処理しているのです。

加熱用は中心に火が通るまで、85度以上で1分、またはカキフライなら180度で4分が基準です。

牡蠣を食べる際の注意点には気を付けて、安全に、美味しく食べたいですね。

 

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