副鼻腔炎は急性と慢性のものに分かれ、一般的に慢性副鼻腔炎を蓄膿症といいます。

いずれも鼻と副鼻腔の間が細菌に感染して炎症を起こし、膿が溜まる病気です。

鼻うがいは正しい方法で行えば症状改善や治療を助ける方法として有効ですが、誤った方法で行うと思わぬ病気を引き起こすことも。

鼻うがいを正しく理解して、つらい症状を和らげましょう。

 

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副鼻腔炎を病院で治療する場合

病院

耳鼻科での副鼻腔炎の治療方法は、主に5種類あります。

副鼻腔炎治療の種類

薬物療法

薬物療法は炎症の原因となる細菌を退治するための抗菌剤と、ネバネバとした鼻水や膿をさらさらにする粘膜溶解剤、粘膜修復剤、粘膜潤滑剤と呼ばれる薬が処方されます。

急性の場合は抗菌薬を2週間ほど飲み、慢性の場合は少量の抗菌薬を長期間飲み続けることもあります。

鼻吸引

鼻吸引は副鼻腔と呼ばれる鼻の周りにある空洞部分にたまった、鼻水を吸引器を使って取り除く治療法です。

局所麻酔薬などを使って痛みを抑えます。

鼻洗浄

鼻洗浄は細い管を鼻腔から副鼻腔に通して、生理食塩液で洗浄して鼻水を取り去り、洗浄します。

こちらも局所麻酔薬を使いますが、病院で行われる鼻洗浄は、鼻うがいのプロフェッショナルバージョンです。

自分で行う場合と同じで副鼻腔にたまっている鼻水を生理食塩液で洗い流し、きれいにします。

副鼻腔の適切な位置に細い管の先を置くことはかなり難しいため、病院でしかできない処置になります。

ネフライザー療法

ネフライザー療法は抗菌薬やステロイドを入れた薬液を霧状にして吸い込む治療法です。

手術

これらの治療法を行っても治らないときには、炎症を起こしている粘膜を切除する手術も行われます。

 

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副鼻腔炎の鼻うがいのやり方

鼻

方法は「初心者法」と「上級者法」の2つあります。

ドラッグストアなどでは、鼻うがい液や鼻洗浄キットが販売されていますが、ここでは市販品を使わない手順を紹介します。

初級者法

鼻の奥まで吸い込む方法

  1. 洗面器に生理食塩液を入れます。生理食塩液を自分で作ることもできますが、薬局で生理食塩液を購入することをお勧めします。理由は濃度調整を間違える可能性がないことと、少しでも細菌感染の機会を減らすためです。
  2. 洗面器に入れた生理食塩液を片方の鼻で吸い込みます。片方の鼻は押さえておくと奥まで吸い込みやすいです。そして少しだけキープします。
  3. 吸い込んだ生理食塩液をゆっくり出します。
  4. 上記を数回繰り返します。
  5. ゆっくり鼻をかんで、鼻の奥にある鼻水を出します。

 

上級者法

鼻から吸い込んで口から出す方法

  1. 2番目までの手順は、初級者法と同じです。
  2. 生理食塩液をキープするのではなく、上を向いて口の中へ水を落として、口から出します。
  3. 上を向いたとき、ゆっくりと吸い込まないと、口まで届かないと思います。一気に吸い込まないのがコツです。

 

市販品にはノズルが付いた洗浄液で、洗ったときの爽快感を出すために生理食塩液にミントなどが加えてあるものもあります。

ノズルは洗面器からじかに鼻で吸い込むのではなく、スムーズに鼻の奥に洗浄液を送りこむ道具です。

基本的に市販品を使っても使わなくても、鼻うがいの方法に変わりはありません。

 

鼻うがいの注意点

注意することは以下の3点です。

生理食塩液で行う

生理食塩液や市販品の鼻うがい洗浄液は、体と浸透圧が同じです。

水道水など、体と浸透圧が違う液体で行うとツーンと鼻を刺激してしまい、痛みを感じますので注意しましょう。

洗浄液を残したまま鼻をかまない

洗浄液が鼻腔に残っている状態で鼻をかむと、液体が耳管に入ることがあります。

耳と鼻は繋がっています。炎症を起こす原因となりますので気を付けましょう。

ゆっくり行う

鼻と耳は管で繋がっています。

鼻に高い圧力が加わると耳が抜け道となり、洗浄液が中耳炎の原因となる可能性があります。

「吸い込み」「吐き出し」「鼻かみ」は、慌てずゆっくりと行って下さい。

 

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鼻うがいには限界がある

回数の限界

鼻うがいは、1日1回程度にしましょう。洗浄すると同時に鼻粘膜をある程度傷つけます。

1日に何回も鼻うがいをすることにより、かえって、鼻粘膜の炎症が悪化するということになりかねません。

効果の限界

鼻うがいは、鼻腔から、副鼻腔にある鼻水をきれいに洗い流すことが目的です。

副鼻腔炎の症状を緩和するための、あくまでも対症療法です。

したがって、鼻うがいを続けても副鼻腔炎が治るものではありません。

急性副鼻腔炎であれば、1~2週間の内服治療でなおります。

 

 

さいごに

慢性化してしまうと、鼻づまりや、どろっとした鼻水が続き、鼻や頭がだる痛い感覚に悩まされる慢性副鼻腔炎へと移行する可能性がありますので、早めの受診が大切です。

風邪をひいたあと、風邪の症状が治まったのにもかかわらず鼻の症状(鼻水、鼻づまり、頭痛、顔面痛など)が長引くなどの症状があるときには、医師の診察を受けましょう。

 

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