急に口が回らなくなって、うまく喋ることができなくなると、かなり焦りますよね。

ろれつが回らない症状は「構音障害」や「ろれつ障害」「言語障害」などと言われることがあります。

ろれつが回らない、というと真っ先に思いつくのは脳梗塞ではないでしょか。

しかし、ろれつが回らない原因は脳梗塞以外でもたくさんあります。

 

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脳血管障害

脳

 

ろれつが回らないときに真っ先に考えなくてはいけないのが、脳梗塞を始めとする脳血管障害です。

命に関わることもあるため、これからご紹介する症状が見られる場合には、速やかに脳神経外科や神経内科を受診しましょう。

脳血管障害の検査には、頭部CTやMRIを使用します。

一過性脳虚血発作(TIA)

 

一過性脳虚血発作は、脳梗塞になる一歩手前の状態です。

一過性脳虚血発作の症状は脳梗塞とほぼ同じですが、発生する血栓は脳梗塞よりも小さいことが特徴です。

すぐに血栓が溶けて流れてしまうため、症状の出ている時間は数分~数十分で、24時間以内には消えてしまいます。

以下のような症状がある場合は、一刻も早く病院に行って下さい。

 

  • ろれつが回らない
  • 顔や手足のしびれ、麻痺
  • 足がもつれて転倒する
  • めまい
  • ものが二重に見える
  • 片側の視野が見えなくなる

 

脳梗塞の前兆

症状が出てもすぐに消えてしまうことがほとんどのため、一過性脳虚血発作になっても「大したことはないだろう」と、病院へ行かない人が多いです。

しかし一過性脳虚血発作を起こした人の20人に1人は、48時間以内に脳梗塞を起こしています。

また数週間~数か月は脳梗塞を起こしやすい状態が続くため要注意です。

 

一過性脳虚血発作は繰り返すことが多く、そのうちに血栓が溶けなくなって、本当の脳梗塞になってしまう可能性が高くなっています。

何度も繰り返すようなら血栓ができやすい状態が続いていて、危険な状態であると捉えてください。

 

すぐに病院へ!

一過性脳虚血発作を起こしたと思ったら、迷わず病院へ行くことが重要。

早い段階から治療を開始すれば、脳梗塞を予防できるほか、症状が出てもすぐ対処することが可能となります。

一過性脳虚血発作は症状が出ている時間が短いため、病院へ行く頃には治まっているかもしれません。

 

まずは問診で、どのような症状が出たのかをしっかり説明しましょう。

精密検査で血栓の有無などを確認した後、脳梗塞を予防する薬物治療にうつります。

血液をサラサラにする薬の服用のほかに、血栓ができる原因となっている糖尿病や高血圧などの全身疾患の治療も行います。

 

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脳梗塞

 

脳梗塞と一過性脳虚血発作は症状がほとんど同じですが、血栓が脳血管に詰まって溶けることなく血管を塞いでしまいます。

ろれつが回らないほかに、顔や手足のしびれや麻痺、めまいや嘔吐、一時的な視覚障害などが現れるため、症状は24時間以上続きます。

血栓ができる主な原因は糖尿病や高血圧、心臓病による動脈硬化などがあります。

後遺症を残さないためにも、脳梗塞は時間との勝負になります。

もし意識がない状態ならば、周りの人がすぐに救急車の手配をしてください。

 

若年性脳梗塞

脳梗塞と言ったら高齢者の病気というイメージですが、若いからと言って安心はできません。

若年性脳梗塞といって50代より前で脳梗塞を起こすこともあり、40代前の若い世代でも発症する人が近年増えています。

若年性脳梗塞の原因の一つに、外傷が挙げられます。

交通事故のよる「むちうち」など、頭や首に怪我をすることにより血管障害が起き、脳梗塞を引き起こします。

さらに頭や首よりもっと前の段階、心臓や免疫機能に問題がある可能性もありますし、動脈硬化の可能性も十分にあります。

 

最近は食の欧米化で糖分や脂質の摂り過ぎが心配され、若い人でも高糖尿病や高血圧、高脂血症を抱えている人が多くいます。

そのような場合は、たとえ若年性脳梗塞にならなくても、将来的に脳梗塞を発症するリスクが高くなってしまいます。

若いからと過信せずに、ろれつが回らないなどの初期症状が出たら、すぐに病院を受診すること。

食生活を中心に生活習慣の改善を行い、脳梗塞を予防することが若い人にも求められます。

 

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他に考えられる脳血管障害

一過性脳虚血発作と脳梗塞以外にも、ろれつが回らない原因となる脳血管障害はあります。

脳出血

高血圧や動脈硬化により、脳内の血管が破れて出血を起こすもの。

脳出血を起こすのは主に大脳となっています。

50代以降に多い病気ですが、65歳を超えるようなら、脳出血よりも脳梗塞を疑ったほうが良いでしょう。

 

くも膜下出血

頭蓋骨の内側にある、くも膜という膜の中で出血が起こるもの。

脳の動脈瘤が破裂することにより起こります。

くも膜下出血を起こすと、半数が即死または昏睡状態になるため、救急車で直ちに病院へ行くことが重要です。

 

 

ストレス

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緊張や不安、過労などが積み重なることで、ろれつが回らなくなるということもあります。

仕事などでそのような状態になると、余計にストレスが溜まってしまい、症状が悪化してしまうこともあるため注意が必要です。

また精神的ショックが重なると、失声症といって声が出なくなってしまうこともあるため、ストレスをため過ぎないことは大切です。

自律神経失調症

ストレスというと、自律神経失調症は有名ですね。

身体を興奮状態に保つ交感神経と、リラックス状態にする副交感神経のバランスが乱れることで、様々な不調が現れる病気。

自律神経失調症でろれつが回らなくなるのは、交感神経が過剰に働いてしまうため。

交感神経が活発になることで、舌や口周りの筋肉に力が入り過ぎてしまい、上手く口が回らなくなってしまうのです。

 

対人恐怖症

ストレスによる精神疾患というと、うつ病のイメージですが、ろれつが回らない時に挙げられるのは対人恐怖症です。

人と話そうとすると上手く口が回らなくなってしまうため、喋ることが余計に怖くなってしまいストレスが溜まるという、悪循環へと陥ります。

うつ病により、ろれつが回らなくなるという人もいますが、実際は治療に使う向精神薬などの副作用による影響が多くなっています。

ただし、仕事などでろれつが回らないためストレスが溜まり、それがもとで、うつ病を発症してしまうこともあるため注意は必要です。

 

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薬の副作用

 

本人の意思とは関係なく、体の一部や全身がねじれたり回転するため、ろれつが回らなくなる病気があります。

筋肉が異常収縮するもので、ジストニアと言いますが、薬によって起こる場合があります。

ジストニア

ジストニアとは、ろれつが回らない、まっすぐに歩けないなど、身体が思うように動かなくなる症状のこと。

頭や首、手足などがこわばって、自分の意志とは無関係に不自然な動きを見せることもあります。

目が上を向いたまま戻らなくなったり、首が反り返ってしまうというのも、ジストニアの症状の一つです。

薬の副作用

ジストニアは遺伝からくる先天性のものもありますが、薬の副作用が原因になることがあります。

 

  • 向精神薬
  • 睡眠導入剤
  • 抗うつ薬
  • 抗てんかん薬
  • 抗がん剤

治療

ジストニアは抗コリン剤や、美容整形のシワ取りなどでも使われる、ボツリヌス毒素を使って治療します。

向精神薬などの薬を飲んでジストニアの症状が現れた場合には、すぐに医療機関を受診するようにしてください。

中には症状が悪化して、飲み込みづらくなる嚥下障害や、呼吸が上手くできなくなる呼吸障害が現れてしまうこともあります。

 

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筋肉の衰え

 

ろれつが回らない場合には、喋る時に使う、下や唇、喉などの筋肉に異常があることも考えられます。

特に、加齢による筋肉の衰えは身近な原因ですね。

高齢者で精密検査をしても異常が見当たらない場合には、筋肉の衰えかもしれません。

他には、声帯に炎症やポリープがあって、声を出すことを阻害しているケースがあります。

また、筋ジストロフィーや重症筋無力症などの疾患により、筋肉が萎縮したり、筋力が低下しているということも考えられます。

 

 

さいごに

今回ご紹介した脳血管障害の根本原因は、動脈硬化などの生活習慣病です。

食生活や生活リズムの乱れなどは、私たち自身で正すことができるので、今一度、生活習慣を見直してみてはいかがでしょう。

怖いのは脳梗塞の前兆を見逃して後遺症が残ったり、生命の危険にさらされてしまうこと。

ろれつが回らなくなった時は、必ず病院を受診してください。

 

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