「胃がムカムカしたり、キリキリ痛む」という症状は、私たちにとって最も身近な体調不良の一つ。

わざわざ病院に行くほどではないけれど、痛みや胃もたれが不快で日常生活に支障が出て困っている。

そんな時に助かるのが、ドラッグストアなどで売っている市販の胃薬です。

でも種類が多すぎて、どれを買ったらいいのか迷ったことはありませんか?

胃の調子が悪い時に迷わず選べるよう、症状別におすすめの胃薬についてご紹介します。

 

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なぜ胃がムカムカ、キリキリする?

腹痛

胃酸と胃粘膜のバランス

胃に入ってきた食べ物を消化する胃酸と、その胃酸から胃の粘膜を守っている胃粘液

胃酸と胃粘液のバランスはとても大切で、何らかの原因で胃酸が出過ぎたり減ったりするだけで、胃が痛くなってしまいます。

胃酸が出過ぎてしまう原因は、早食いや刺激物の食べ過ぎなど、胃に負担がかかる食生活。

 

また、ストレスやコーヒーの飲み過ぎなどでも胃酸過多となってしまいます。

胃粘液の分泌が弱まってしまう原因は飲酒と喫煙などで、アルコールやたばこの過剰摂取は胃への血流を阻害してしまいます。

この胃酸と胃粘液のバランスが崩れると、過剰分泌された胃酸が弱った胃粘膜を攻撃してしまい、胃炎や胃潰瘍を起こしてしまうこともあります。

 

消化不良や胃痙攣

食後に胃痛が起こる原因は、主に消化不良ということが考えられます。

胃での消化を助ける消化酵素が不足したり、もとの体質で胃弱だったりすると、消化に時間がかかってしまい、胃に負担がかかってしまいます。

またストレスがもとで起こる胃痙攣は、胃がキリキリと痛むという時に考えられる原因です。

ストレス以外にも、極度の緊張や胃炎、胃潰瘍で胃壁が引きつってしまうこともあります。

 

市販薬?病院に行く?

例えば一時的なストレスであったり、食べ過ぎだったりと原因が自分でわかっていれば、市販薬を服用してしまっても大丈夫です。

胃の痛みも軽く、ほかに症状が出ていなければ、まずは市販薬で様子を見てみるのも良いでしょう。

ただし痛みが激しい場合や、症状が長く続いたり、吐き気が治まらなかったりする場合は、胃潰瘍などの治療が必要になる可能性があります。

便が黒いタール状だったり、血が混じった便が出る場合も要注意。

胃痛以外で、なにか心配な症状が出ている場合には、病院を受診するようにしてください。

 

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おすすめの胃薬をご紹介!

医者

 

一口に胃薬といっても種類は豊富で、含まれる成分によって、それぞれ全く違った効果を発揮します。

例えば胃酸過多の人には、胃酸の分泌を抑える胃薬が適していますが、逆に胃酸の分泌を促す胃薬というものもあります。

間違って選択すると、症状が改善されないだけでなく、悪化してしまうということも。

自分がどのような症状なのかをしっかりと確認して、適した胃薬を選ぶようにしてください。

胃がムカムカする(胃痛・胸焼け・胃もたれ・むかつき)

胃酸過多による胃痛が主な症状で、胸焼けや胃もたれ、ムカムカする感じなどの場合に有効なのが「H2ブロッカー」。

胃酸は、ヒスタミン受容体にヒスタミンが結びつくことで分泌されます。

H2ブロッカーは、ヒスタミンの代わりにヒスタミン受容体にくっつくことで、胃酸の分泌を抑える効果があります。

H2ブロッカーは医療用と同一成分のものが多く、第一類医薬品に分類されるものがほとんどなので、薬剤師のいる薬局やドラッグストアなどでの購入に限られます。

 

「H2ブロッカー」が含まれる市販薬

特に有名なのはガスター10。

売り上げナンバー1で水なしでも服用可能なため、外出先でも重宝しますね。

 

 

胃酸を中和する「制酸薬」

ほかには「制酸薬」という胃酸を中和する種類の薬もあり、歴史が古く、安全性も高いことがメリット。

ほかの胃薬に含まれていることも多い成分ですが、特に胃酸の中和作用を掲げている市販薬には以下のようなものがあります。

 

 

 

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空腹時に胃痛がある

空腹時に胃痛がして、胸焼けやゲップ、酸っぱい液が上がってくるような感覚がある場合は「胃粘膜保護薬」の使用が適しています。

胃粘液の分泌を助けることで胃粘膜の防御力を上げるほか、胃酸により傷ついた胃粘膜の修復作用も持ちます。

 

胃粘膜保護の成分を含む市販薬

これらの薬は主に空腹時に服用することで、胃酸から胃粘膜を保護する効果が最大限に発揮されます。

 

 

 

消化不良(食べ過ぎによる胃もたれ・吐き気)

食べ過ぎや飲み過ぎ、脂っこい食事をすると、胃もたれを起こすことがありますよね。

食べたものがいつまでも胃の中に残っているような感じがして重く、吐き気やむかつきがある場合には、消化酵素を含む「消化薬」の服用がおすすめです。

消化薬に含まれる消化酵素が、炭水化物や脂肪分の分解を助けてくれます。

消化薬に含まれる成分には以下のようなものがあります。

 

消化不良や食欲不振に効く市販薬

消化不良によりお腹の圧迫感があり、食欲不振だという場合には「健胃薬」という表示のある薬を探しましょう。

健胃薬は、胃酸の分泌を助けることで消化を助けます。

健胃薬には生薬を配合しているものが多く、センブリ・オウバク・ソウジュツ・コウボクなどの成分を含むものが出ています。

食べ過ぎによる胃もたれや食欲不振など、問題が消化不良にある場合には、以下のような薬がおすすめです。

 

 

 

胃がキリキリする(ストレスによる胃痙攣)

ストレスにより胃壁が引きつることで、キリキリとした痛みが出ている場合には「鎮痛鎮痙薬」というものを探しましょう。

胃の緊張をほぐすことで、痛みを鎮める作用と、胃痙攣を鎮める作用が望めます。

胃痙攣に効く市販薬

 

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胃が痛い時に飲む薬で迷ったらこれ!

胃がムカムカ、キリキリする原因や症状別におすすめの市販薬をご紹介してきました。

それでも「どれを選んだらいいのかわからない」という場合には、総合胃腸薬を購入するというのも一つの手です。

「総合胃腸薬」でおすすめの市販薬

総合胃腸薬には上記で挙げたような、胃粘膜保護作用や、胃酸の中和作用、消化を助ける作用などがバランスよく含まれています。

総合胃腸薬は、いざという時のために、常備薬として家に置いておくのも良いでしょう。

 

 

 

漢方薬も胃が痛い時におすすめ

西洋医学における薬の服用は、症状を抑えることに重点を置いていますが、漢方医学では漢方薬により、根本原因を改善することが目的です。

 

  • 飲み会つづきで胃が疲れている時
  • 食べ過ぎによる胃もたれや胸焼け、吐き気
  • 胃炎により、みぞおちがつかえるような感覚

 

これらの症状があり、胃を正常に戻したい場合には、漢方薬の使用も検討してみてください。

 

半夏瀉心湯

胃を正常に戻す漢方薬で代表的なのは「半夏瀉心湯」です。

これは病院で他の薬を処方されていて、併用もできることが多いので便利。

ただし、服用する際は医師や薬剤師に飲み合わせの確認は行ってくださいね。

半夏瀉心湯は少し強めの作用をもつ漢方薬なので、体質が胃弱な人には効果が出過ぎてしまうこともあります。

 

安中散や人参湯、六君子湯

胃を正常に戻す作用を持つもので効果が弱めなものには、「安中散」や「人参湯」「六君子湯」などがあります。

安中散は、大正漢方胃腸薬(大正製薬)にも使われています。

 

 

さいごに

ドラッグストアに行くと、たくさんの種類の胃薬があるため迷ってしまうと思います。

「キリキリとした痛み」「胃もたれがする」「胸焼けがムカムカひどい」など、自分で症状がはっきり分かっていれば良いのですが、実際は微妙なところ、という人も多いと思います。

自分に合った胃薬を選ばないと、せっかく飲んでも効果が期待できないので、分からない場合は薬剤師や登録販売者の人に相談してみても良いでしょう。

胃痛に悩まされないためには、食生活や生活習慣の改善や、ストレスをため過ぎないことが大切。

普段から胃が痛くて困っているという人は、まずはそれらのことを見直してみてください。

 

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