緑茶、ウーロン茶、紅茶。これら全部、同じ樹(チャノキ)から作られているって驚きですよね。

今回はその中から、健康成分「茶カテキン」が最も多く含まれている緑茶を見ていきたいと思います。

 

  •  緑茶、ウーロン茶、紅茶ってなにが違うの?
  •  カテキンってなにがすごいの?
  •  緑茶を飲むと健康にいいって本当?
  •  緑茶の飲みすぎは大丈夫?

 

そんな疑問を解説していきたいと思います。

カテキンの効果を知れば、いつもはあまり緑茶を飲まないという人でも、きっと飲みたくなるはず!

 

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お茶の種類

 

「緑茶」「ウーロン茶」「紅茶」は全て同じ、チャノキというツバキ科の樹木から作られます。

もちろん品種はいろいろで、緑茶に使われるものには「やぶきた」や「べにふうき」などがあります。

違いが出るのは、摘み取った葉を発酵させる段階です。

簡単にいうと、

 

  •  緑茶 → 未発酵茶
  •  ウーロン茶 → 半発酵茶
  •  紅茶 → 発酵茶

 

全く発酵させないのが緑茶、完全に発酵させるのが紅茶ということですね。

 

発酵って?

「お茶の葉を発酵させる」とは、タンニンや茶カテキンといった成分を酸化させること。

乳酸菌を使って発酵させるヨーグルトなどとは、また違う発酵になります。

この発酵させる時間により、味や色、香りなどの違いが出てくるのです。

ちなみに、発酵を止めるには熱を加えます。

 

緑茶の場合は、摘み取ってすぐに蒸す(もしくは炒る)ことで、お茶の葉の発酵を防いでいるのです。

発酵の段階を過ぎたら、あとは加工して、それぞれのお茶にしていきます。

たとえば、ほうじ茶なら茶葉を焙煎、抹茶なら石臼で曳いて粉にする、といった感じですね。

緑茶の含有成分は?

緑茶は全く発酵させないため「カテキン」が豊富に含まれています。

そのほかには、

 

  • ビタミンC
  • 水溶性ミネラル
  • カフェイン
  • テアニン(アミノ酸の一種で旨味のもと)

 

なども豊富です。緑茶の生の葉には、ビタミンB群やビタミンE、ミネラル類や食物繊維も豊富ですよ。

 

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茶カテキンの種類

 

カテキンは渋みや苦みのもとで、ポリフェノールの一種になります。

強い抗酸化作用があり、体の中で活性酸素を抑えることで、老化や生活習慣病を防いでくれます。

カテキンにもいろいろ種類があり、そのうちの代表が以下の4つ。

 

  •  エピカテキン(EC)
  •  エピガロカテキン(EGC)
  •  エピカテキンガレート(ECG)
  •  エピガロカテキンガレート(EGCG)

 

似たような名前でちょっと覚えにくいですが、これらの含有量や比率は、お茶の種類によっても違ってきます。

これらの中で抗酸化作用が一番強力なのが、緑茶に7~13%含まれている「エピガロカテキンガレート」です。

カテキンが多いお茶は?

カテキンは、テアニンが日光に当たることで分解されて生成されます。

つまり、チャノキのときにたくさん日光を浴びたものほどカテキンが多いということ。

覆いをして日光に当たらないように育てられた玉露よりも煎茶に多く、春先に摘み取ってしまう一番茶よりも二番茶、三番茶に多い傾向にあります。

また、ウーロン茶や紅茶は発酵の段階でカテキンを酸化させてしまうため、緑茶よりも少なくなる傾向にあります。

 

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カテキンの効果効能(科学的根拠のあるもの)

 

医者

 

カテキンには様々な健康への効果が期待できますが、その中でも科学的に示唆されているものを、まずはご紹介したいと思います。

高コレステロール血症

緑茶からカテキンを高用量で摂取すると、総コレステロールおよび悪玉コレステロールの値が低下するとされています。

悪玉コレステロール値が高いと、動脈硬化が進んで血栓ができやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞、狭心症などを発症しやすくなってしまいます。どれも命に関わる疾患ですよね。

特に、悪玉コレステロールが酸化してしまうことが危険とされていますが、カテキンの抗酸化作用が悪玉コレステロールの酸化を防いでくれるので嬉しいですね。

対象者へ行った試験では、緑茶カテキン150~2500mgを、緑茶または緑茶エキスから摂取することにより効果が出たとされています。

 

体脂肪燃焼作用

カテキンは肝細胞において、脂肪を燃焼してくれる酵素を増やしたり、その酵素を活性化させる作用もあるとされています。

緑茶を続けて飲むことにより、運動したときの燃焼効果もアップするようです。

体脂肪や体重が気になる人は、日常的に緑茶を飲むと良いかもしれません。

 

がん

緑茶には、子宮内膜がんや卵巣がんといった、女性特有のがんのリスクが減らす作用があるされています。

もちろん全てのがんに効果があるわけではありませんが、緑茶や紅茶を飲む習慣をつけることは良いようです。

 

子宮頸部の細胞異常

緑茶を飲むか、緑茶エキスの軟膏を塗ることにより、子宮頸部の異形成が軽減するとされています。

子宮頸部の異形成は、子宮頸がんの前段階とも言われ、将来的にがんへと進行する可能性を持っています。

緑茶エキスには原因となるヒトパピローマウイルスを抑制する作用があるとされています。

ちなみに、緑茶エキスの軟膏はFDA(アメリカ食品医薬品局)で認可されている医薬品で、陰部いぼの治療にも使われることがあります。

 

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そのほかに効果があるとされているもの

ポイント

 

緑茶にはほかにも、私たちの体のメンテナンスに役立つような効果がいろいろと期待されています。

肌のケア

カテキンの抗酸化作用は、肌の老化(シミやシワなど)の原因となる活性酸素を抑えてくれます。

また、緑茶に含まれるビタミンCにはコラーゲンの生成を助ける働きがあったり、メラニン色素が沈着するのを防いでくれる働きがあります。

肌に良さそうな作用がいろいろありますね。

また、日焼けと皮膚がんの関係というのも有名ですが、緑茶が予防にもなるかもしれません。

紫外線ダメージを受けた肌に、緑茶のティーパックをそのまま乗せてパックしたり、緑茶をコットンに浸してパッティングするなどの方法が良いようです。

 

高血圧症

人口の多い中国で行われた大規模な調査では、緑茶を飲むことで高血圧症のリスクが低減したという結果が出ています。

毎日120~599ml飲むことでリスクが低減。さらに、毎日600ml以上飲む人ではより効果が高くなると示唆されています。

一方で、小規模な研究においては、緑茶は血圧に影響しないという結果が出ているものもあり、世界的に意見が分かれているようです。

ですが、血圧以外でも緑茶に期待できる効果はたくさんあるので、飲む習慣をつけるに越したことはありませんね。

 

風邪、インフルエンザ

カテキンには殺菌や抗ウイルス作用があるので、緑茶でうがいをすると風邪予防になるというのはよく聞きますよね。

細菌やウイルスの増殖を抑えたり、活性化するのを抑えたりすることで、風邪やインフルエンザを予防します。

特に喉は呼吸により細菌やウイルスが付着しやすい部分なので、緑茶うがいが効果的なのです。

カテキンの殺菌作用は、食中毒、さらには水虫にも効果が期待できると言われ、足の衛生管理のために緑茶の足湯という方法もあります。

 

虫歯、歯周病

こちらもカテキンの抗菌、殺菌作用によるもの。

虫歯菌の増殖を抑えるほか、歯垢が歯に付着しないように防いだりと、様々な面から虫歯や歯周病予防にアプローチしてくれます。

さらにカテキンの消臭作用により、口臭予防の面でも緑茶は注目されています。

 

介護施設の中には、緑茶で口腔清拭を行って、利用者の口臭や口腔環境が改善したという例もあるそうですよ。

緑茶を飲むほか、うがいに使ったり、歯周病予防には緑茶キャンディーも有効とされています。

また抜歯後の痛みの緩和には、緑茶でマウスウォッシュを行うことも良いようです。

 

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茶カテキンに副作用はある?

はてな

 

緑茶を高コレステロール血症の治療などに使うには、カテキンを高用量で摂る必要があります。

ですが、大量の緑茶を長期的に飲み続けていると、まれに体調を崩してしまうことがあるので気を付けましょう。

長期的に過剰摂取を続けると・・・

緑茶を高用量で、かつ長期間にわたって飲み続けると、以下のような症状が出ることがあります。

 

  •  胸やけ
  •  下痢
  •  便秘
  •  吐き気、嘔吐
  •  頭痛
  •  緊張感
  •  睡眠障害
  •  不整脈
  •  めまい
  •  耳鳴り

 

ひどいと痙攣や意識障害が起こることもあるようです。

また、サプリメントなどで緑茶エキスを高用量で摂取していると、まれに肝臓疾患を悪化させてしまうことがあるようです。

肝臓に心配なことがある人は、サプリメントを摂取する前に医師に相談するようにしましょう。

カフェインの過剰摂取

緑茶にはカフェインも豊富に含まれています。

カフェインは眠気覚ましに最適ですが、やはり摂りすぎは禁物です。

緑茶を1日に5杯以上飲むこと、もしくはコーヒーや紅茶など、ほかの飲み物からも同時にカフェインを摂ることは控えたほうが良いでしょう。

カフェインは中枢神経を刺激するため、

  •  不安感
  •  興奮
  •  震え
  •  めまい
  •  不眠

などを助長する可能性があります。

また出血リスクが上がったり、不整脈や下痢などの症状も出やすいようです。

特に不安障害を抱えている方は、カフェインの摂りすぎに要注意です。

カルシウムに注意!

カフェインを1日300mg以上(緑茶2~3杯)摂ると、尿からのカルシウム排出が多くなってしまうと言われています。

その場合は、食事からカルシウムを積極的に摂るほか、サプリメントなどで補うと良いでしょう。

ただ、緑茶を10年間飲み続けた結果、骨ミネラル濃度が上昇したというデータもあり、緑茶は骨粗しょう症にも良いと言われています。

どちらにしろカルシウムは不足しがちな栄養素なので、食事などから意識して摂りたいですね。

 

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貧血

緑茶に含まれるタンニンには、鉄分の吸収を妨げる作用があります。

もともと鉄欠乏性貧血ぎみの人は、緑茶は食事のときではなく、食間に飲むようにすると良いでしょう。

「鉄剤はお茶で飲んではいけない」とも言いますが、今では1~2杯程度の緑茶なら特に問題はないと言われています。

問題なのは大量に飲んだり、高濃度の緑茶エキスを摂取したりすることです。

 

妊娠中、授乳中

妊娠中に緑茶って大丈夫なのか気になると思いますが、1日2杯程度なら安全と言われています。

もちろん個人差などもありますので、体調を見ながら飲んでくださいね。

ちなみにカフェインの量は2杯で200mgほどとなり、それ以上の量を摂ると、流産の危険もあるので気を付けましょう。

 

流産以外でも、葉酸が不足したときに起こる先天異常のリスクを高めたり、胎児の発育不足を招いたりします。

さらにカフェインは母乳にも混ざるため、出産後の授乳期にも引き続き注意が必要となってきます。

 

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注意が必要な薬

薬を飲んでいる人が緑茶からカフェインなどを摂取すると、その薬の効き目が弱まってしまったり、逆に効きすぎてしまったりすることがあります。

基本は、薬とお茶を一緒に飲まないこと。特に気を付けたい薬について、ご紹介したいと思います。

コカイン塩酸塩

麻酔薬として使われる薬です。

コカイン塩酸塩には神経機能を亢進させる作用がありますが、カフェインにも似たような作用があり、この二つの相互作用で心拍数が上昇したり、血圧が高くなったりすることがあります。

 

エフェドリン塩酸塩

気管支喘息や風邪でも処方される薬です。

こちらも、薬とカフェインそれぞれが神経を刺激してしまうため、相互作用で心臓障害を引き起こすなどの危険性があります。

 

ナドロール

血圧を下げる薬で、狭心症や不整脈でも処方されることがあります。

緑茶には、ナドロールが体内で吸収されるのを妨げる作用があるため、ナドロールが十分に効かない可能性が出てきます。

 

 

さいごに

普段何気なく飲んでいる緑茶に、こんないろいろな効果があったなんて驚きですね。

ウーロン茶や紅茶も美味しいですが、カテキンを摂るなら緑茶を飲む習慣をつけると良さそうです。

カテキンには高コレステロール血症をはじめ、私たちの健康や美容に良い効果がたくさんありますが、中には高用量で摂取しないと効果がないものもあります。

しかし、長期間にわたって摂取を続けていると体調を崩してしまうこともあるので、病気を治療中の人などは必ず医師に相談しておきましょう。

 

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【参考】
健康食品・サプリメント【成分】のすべて2017 ナチュラルメディシン・データベース
「健康や長寿にもつながるカテキンの機能」cha museum