朝がどうしても苦手な人っていますよね。

なんとか起き上がっても眠くてしょうがなかったり、起きれなくて学校や会社に遅刻してしまったり。

単なる寝不足?それとも睡眠の質が悪いから?実はその原因には、睡眠障害という病気の可能性もあるのです。

今日は、朝がしんどかったり起きれない人必見の、睡眠障害の種類と治療法についてご紹介します。

 

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朝がしんどい時に考えられる睡眠障害

不眠症(インソムニア)

睡眠障害で一番に思い浮かぶのが不眠症だと思います。

なかなか眠れなかったり、夜中に何度も目が覚めてしまったり、熟睡した感じがしなかったりするため、朝起きるのがしんどくなる病気です。

不眠症は大きく分けて4種類。

 

  • 入眠困難:眠ろうとしてもなかなか寝付けない
  • 中途覚醒:夜中に何度も目が覚める
  • 早朝覚醒:朝早くに目覚めて、その後眠れなくなってしまう
  • 熟眠困難:十分寝たはずなのに、ぐっすり眠った気がしない

 

この中の1つだけとは限らず、複数が重なって起こることもあります。

不眠症になると、疲れやすくなったり、頭痛や筋肉痛、胃腸の不調が起きたり。

また、集中力の低下やイライラ、やる気が起きないなどの精神面にも影響が出てしまいます。

 

不眠症の症状が週に2~3回以上、1か月以上続き、日常生活に支障が見られるなら不眠症と診断されることが多いようです。

不眠症の原因は人によって様々。

その多くは「今日も眠れなかったらどうしよう」「早く眠らなきゃ」といった精神的なものですが、他に病気の症状や薬の副作用として出る場合もあります。

 

ちなみに、不眠症と睡眠不足は別物。

不眠症は、睡眠時間を十分に確保できているのに眠れない病気です。

睡眠不足は忙しかったりして睡眠時間をしっかり取ることすらできていない状態のことです。

 

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睡眠関連呼吸障害

これは眠っている時の呼吸に問題があるため、睡眠の質が悪くなってしまい、朝がしんどくなる病気。

睡眠時無呼吸症候群というと、聞いたことがあるのではないでしょうか。

睡眠時無呼吸症候群の基準は、1回の睡眠7時間のうちに、10秒以上の呼吸停止を30回以上繰り返すかどうか。

 

大きなイビキの後に無呼吸になることが特徴です。

この病気にも2種類があり、上気道が塞がって呼吸が出来なくなってしまう「閉塞性」と、脳の呼吸中枢に異常の出る「中枢性」があります。多いのは閉塞性。

肥満や下あごの発達不足、アルコールや睡眠薬の影響によるものです。

 

この病気の怖いところは、心不全や高血圧、脳血管障害などを合併しやすいこと。

自分が睡眠時無呼吸症候群かもしれないと思ったら、早めに受診して治療を開始するようにしてください。

睡眠関連呼吸障害にはほかに、整形や内臓疾患が原因で呼吸を妨げられてしまう「睡眠関連低換気」や「低酸素血症候群」なども含まれます。

 

 

過眠症(ナルコプレシー)

 

これは不眠症とは逆で、眠り過ぎてしまう病気で、一般的な過眠症は「ナルコプレシー」とも呼ばれます。

毎夜しっかり寝ているにも関わらず、日中に異常な眠気に襲われてしまうもので、日常生活にも支障が出てしまいます。

日中の異常な眠気のほか、笑ったり驚いたりと感情が動いた時に脱力感に見舞われたり、入眠の際の幻覚や金縛りといった症状も含まれます。

体質や脳内物質が影響して起きている時、神経に障害が出ることが原因と言われていますが、詳しいことは不明です。

 

日本人の1000人に1人はナルコプレシーだと言われ、その多くは10代で発症。

1回あたり20~30分ほどの居眠りを、1日に3~5回ほどしてしまうなら、ナルコプレシーを疑いましょう。

過眠症にはほかに、1回の居眠りが1~4時間ほどと長めの「突発性過眠症」や、1日に16~18時間ほど眠ってしまう「反復性過眠症」などもあります。

この2つは発症率が低いため、原因や治療法はまだ確立していません。

 

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睡眠時随伴症

睡眠中に起こらないはずの身体現象が起きてしまう病気ですが、よくあるのは「寝ぼけ」ですね。

一般的に夢遊病の名前で知られている「睡眠時遊行症」や、夜中に急に目覚めて泣き叫んでしまう「夜驚症」などもあります。

子供に多く見られる現象で、年齢を重ねるに従って自然と治っていくことも多くなっています。

 

大人でよく見られるものには、夢を見ながら大声で寝言を言ったり、頻繁に悪夢を見たり金縛りにあったりといったこと。

これらの現象自体は、睡眠の質に悪影響は出ません。

でも夜中に何度も目覚めてしまったり、寝付けなくなってしまうため、睡眠時間が短くなってしまい、朝起きるのがしんどくなります。

 

睡眠関連運動障害(ムズムズ脚症候群)

これは睡眠時の「足」に関係するもので、寝ている間に余計な動きをしてしまう病気です。

睡眠関連運動障害は大きく分けて2種類。

「ムズムズ脚症候群」は、文字通り足がムズムズして動かさずにはいられなくなってしまうもの。

 

眠ろうとすると起こるため、なかなか寝付くことが出来ません。「周期性四肢運動障害」は、睡眠中に足がピクピクと痙攣するように動いてしまうもの。

1時間あたり50~100回も起こるため眠りが浅くなってしまい、朝起きるのがしんどくなります。

60歳以上の3割がこの周期性四肢運動障害を抱えているとのデータもあります。

ちなみに、眠っている時に足がつったり、足ではないですが歯ぎしりも、このグループに入ります。

 

足をじっとしていられない!虫が這うような感覚のムズムズ脚症候群

 

概日リズム睡眠障害(睡眠相後退症候群)

概日とは体内時計のことで、体内時計が狂ってしまい、睡眠のタイミングが一般的な時刻とずれてしまう病気です。

概日リズム睡眠障害は全部で6種類ありますが、代表的なものは「睡眠相後退症候群」という、昼夜逆転してしまうもの。

夜型の生活を続けていることで、11時に寝ようとしても眠れず、2時3時にならないと眠れなくなってしまいます。

 

もちろん朝に起きることが出来ず、起きるのはお昼になり、日常生活にも影響が。

昼夜逆転の生活を続けることで体内時計も狂うので、体温調節機能やホルモンバランスなどの身体面にも支障が出てしまいます。

睡眠相後退症候群になってしまうと、自分でリズムを戻そうと思っても戻せなくなってしまいます。

 

起立性調節障害

朝が弱い人で、もう一つ考えられるのは起立性調節障害というもの。

これは睡眠障害とは少し違うのですが、小学校高学年~中学校くらいの子供に多く見られます。

朝礼でずっと立っていると立ちくらみがして、脳貧血を起こして倒れてしまう子っていますよね。

 

朝起きるのがいつもしんどい、寝起きの悪い子供もここに入ります。

これは自律神経失調症の一種で、身体を活発に動かす交感神経が、朝になっても上手く切り替わってくれないために起こります。

体質的なものなので、そのままでも大丈夫ですが、日常生活に支障が出るようなら病院で相談してみましょう。

 

その他の睡眠障害

ちなみに残り5種類の概日リズム睡眠障害を簡単にご紹介すると、以下のようになります。

 

  • 睡眠相前進症候群:逆に睡眠リズムが前倒ししてしまうもの
  • 非24時間睡眠覚醒症候群:毎日1~2時間ずつ遅れていくタイプ
  • 不規則型睡眠覚醒パターン:夜勤などの勤務形態に影響されてしまうもの
  • 時差症候群(ジェットラグ症候群):時差の影響によるもの

 

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睡眠障害の治療法

喉のイガイガ 市販薬

認知行動療法

不眠症を始めとした睡眠障害の治療では、睡眠薬を飲むというのが一般的だと思います。

でも、あまり薬には頼りたくないですよね。

そんな時に効果的なのが認知行動療法です。

 

これは専門医と話し合うことで現状を認識し、どのように改善していったら良いのかを考えていくもの。

生活習慣だったり、「眠れるか不安だ」などの眠りに関する考え方を変えることで、睡眠障害を克服していきます。

睡眠薬の場合は、服用を止めてしまうとまた眠れなくなってしまうのに対し、認知行動療法はリバウンドしにくいことが特徴。

根本的な体質や考え方を変えることにより、それが可能となるのです。

 

光療法

体内時計が狂ってしまう概日リズム睡眠障害に対しては、光療法が効果的です。

概日リズム睡眠障害は、リズムを戻すのが簡単そうに見えますが、自分では治すことができません。

 

光療法は、高照度光という特殊な光を身体に当てることで、体内時計を元に戻す治療です。

例えば眠る時刻が遅くにずれてしまう睡眠相後退症候群の場合は、起きる前の早朝に、光を2時間ほど当てます。

これは自分では難しいですよね。多くの病院では2週間ほどの入院での治療となります。

 

CPAP(シーパップ)

睡眠時無呼吸症候群の治療でよく行われるのはCPAP(シーパップ)と呼ばれるもの。

寝る時に鼻マスクをして、そこから送られてくる空気によって、気道が塞がるのを防ぎます。

ほかにも睡眠時無呼吸症候群の治療では、マウスピースを付けるなどの方法もあります。

 

 

さいごに

睡眠時に身体が動いてしまう、睡眠時随伴症や睡眠関連運動障害に関しては、抗てんかん薬や抗パーキンソン病薬を服用が治療の中心となります。

過眠症に関しては、はっきりとした治療法が確立していないため、専門医と相談しながら自分に合った方法で改善を目指していくことが求められます。

 

睡眠障害というと「不眠症で睡眠薬を服用する」というイメージが付きやすいですが、原因も症状も様々。

病院できちんと診断を受けて、適切な治療をすることが大切です。

朝がしんどくて起きられないという人は睡眠障害の可能性も疑って、一度医療機関を受診してみてください。

 

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