普段はあまり意識しませんが、舌にできものがあると、食べる時も痛いですよね!

舌のできものというと口内炎ですが、舌がんの可能性もないとは言い切れません。

舌のできものが痛いときに考えられる原因について、一つずつ見ていきたいと思います。

 

Sponsored Links

 

舌のできものが痛い原因

はてな

口腔粘膜の褥瘡性潰瘍

褥瘡とは、寝たきりの人によく見られる“床ずれ”のことです。

床ずれと同じ原理で、舌に圧迫や摩擦などの刺激が加わり、潰瘍になることを「褥瘡性潰瘍」と言います。

慢性的な舌への刺激により傷ができると、潰瘍というものになります。

 

口腔内にできる褥瘡性潰瘍は、少しだけ盛り上がりが見られる程度の、浅く平らな形状をしています。

表面は灰白色や薄黄色の膜で覆われていて、その周りが赤くなっていることもあります。

痛みはそれほど強くありませんが、放置して長引かせると、潰瘍が硬くなってしこりになることもあります。

褥瘡性潰瘍ができる原因

物理的に尖ったものが舌に当たり続けていたり、虫歯や詰め物、合っていない入れ歯などが原因としてあげられます。

これらの尖った部分が舌に当たり続けていると、その箇所の組織が圧迫や摩擦によって壊死してしまったり、傷になってしまったりします。

またパーキンソン病や薬の作用により、口の中が自分の意思とは無関係に動いてしまう人(不随意運動)や、噛み癖があるという人も、頻繁に舌を噛むことで褥瘡性潰瘍を作ってしまうことがあります。

 

原因を改善しても治らない時は注意

褥瘡性潰瘍を治すには、原因となっていることへの対策が必要です。

歯に尖っている部分があるなら歯科で削ってもらったり、詰め物や入れ歯の調整をしたりと、根本的な問題を改善していきます。

また、口腔内の衛生環境も大切となってきます。

 

歯磨きを徹底したり虫歯を治したりするなどして、口の中を清潔に保ちましょう。

虫歯などがあると、舌にできた傷口から菌が入り込んで、治りが遅くなってしまうこともあります。

普通なら原因を改善すると褥瘡性潰瘍も治りますが、再発を繰り返すようなら、歯科や口腔外科の専門医に診てもらいましょう。

 

Sponsored Links

 

慢性再発性アフタ

“慢性的”で“再発”を繰り返す口内炎のことを、慢性再発性アフタと呼びます。

頻繁に口内炎になったり、一度にいくつもの口内炎ができるという場合には注意が必要です。

アフタ性口内炎

口内炎にもいくつか種類がありますが、もっとも多く見られるのはアフタ性口内炎となっています。

アフタ性口内炎は1cm未満の丸くて平らな潰瘍で、色は白く、周りが赤くなっていることが多いです。

強い痛みが特徴で、食べ物がしみたり、なにもしていなくても痛みが治まらなかったりします。

 

原因はよくビタミン不足だと言われますが、不規則な生活や疲労、ストレスなどによる免疫力の低下や、細菌やウイルス感染、舌への刺激を繰り返すことなどでも発症します。

また、消化器系の不調がある時にもできやすいので、内臓が悪いというサインであることも考えられます。

 

繰り返すときには要注意

口内炎は通常1~2週間で治ります。

ただし、それを頻繁に繰り返したり、同時にいくつも口内炎ができるというときには「ベーチェット病」という難病の可能性も考えなくてはいけません。

ベーチェット病の症状は、口腔粘膜にできるアフタ性潰瘍・外陰部の潰瘍・皮膚の症状・眼の症状の4つが特徴です。

 

ベーチェット病になると、アフタ性潰瘍(口内炎)はかなりの確率で見られるため、気を付けておきたいですね。

ベーチェット病は遺伝と、それに様々な要因が重なることで発症するのではないかと言われていますが、詳しいことは明らかになっていません。

男性で重症化しやすく、若い人を中心に失明の可能性もあるため、早めに病院で診てもらう必要があります。

 

Sponsored Links

 

有郭乳頭の炎症

口 舌 歯

 

乳頭というのは舌の表面にあるブツブツのことで、味を感じる“味蕾”という組織があり、全部で4種類に分かれます。

有郭乳頭はその4種類ある乳頭のうちの1つで、舌の付け根のあたりに7~10個ほどあり、まわりを溝で囲まれたお椀型の形をしています。

炎症を起こす原因

有郭乳頭に炎症が起こるというよりは、有郭乳頭の周辺で炎症が起こっていると考えたほうが良いかもしれません。

風邪をひいたことによる扁桃腺の腫れや、舌や喉などの炎症が原因であることが多いようです。

そのため風邪などの原因を治せば、炎症や痛みも治まります。

ただし、風邪で有郭乳頭の辺りが痛くても、実は腫瘍だったという可能性も捨てきれないので、油断しないことが大切です。

 

意外と知られていない!?

有郭乳頭は、4種類ある乳頭のなかでも一つが大きめの組織ですが、舌の奥にあるため存在に気付いていない人も多いようです。

そのため、炎症により痛みを感じて鏡を見た時に、初めて舌の奥にあるブツブツを見つけて「あれ、もしかしてガン・・・?」と焦ってしまうこともあるようです。

有郭乳頭はもとからある組織なので、一度、自分で鏡を使って確認しておくと安心かもしれませんね。

 

口腔底蜂窩腺炎

これは舌のできものではありませんが、口腔底、つまり舌の下の部分(口の底側)が炎症によって腫れる病気です。

命に関わることもあるため、速やかな対応が求められます。

口腔底からあごの下にかけて炎症が広がり腫れあがると、激しい痛みがあり、ものを飲み込みづらくなったり(嚥下困難)、しゃべりにくくなったり(構音障害)といった症状が現れます。

さらにひどくなると、のどが腫れることで呼吸困難による窒息や、膿が肺にまで流れてしまうなど、命に関わる危険な状態となってしまいます。

口腔底蜂窩腺炎になる原因

原因としては細菌感染があげられますが、虫歯により炎症がある場合や、歯の中に膿が溜まっていて放置されている場合にも起こりやすくなっています。

口腔底は舌で触ってみるとわかると思いますが、とても柔らかいため、炎症が広がりやすくなっています。

この部分で炎症が起こると、あごの下にかけて広がってしまい、目で見てわかるほどに腫れあがってしまいます。

 

緊急の場合は気管切開も

治療が遅れて症状が進むと命に関わってくるため、とにかく速やかに病院を受診することが大切。

基本的には入院で、強い抗生剤を投与する処置を行います。

症状に応じて膿を出す手術を行ったり、もし呼吸困難になっている場合には気管切開により呼吸を確保する処置を行うこともあります。

 

Sponsored Links

 

白板症

口の中を噛む

 

50~60代の男性に多い白板症は、口内炎とよく似ていますが全くの別物で、がん化することもあるため注意が必要です。

板状もしくは斑状のできものは、白板症という名前の通り、白色が特徴となっています。

これは口腔内粘膜の表面が硬くなったもので、白い部分をこすっても取ることができません。

痛みなどの症状がないため歯科を受診した際に、たまたま発見されることも多いのですが、できものに赤い斑が混ざっているものでは痛みを感じることがあります。

白板症になる原因

白板症の原因は不明であることが多いですが、喫煙やビタミンAの欠乏などが関係していると言われています。

また、舌磨きをしすぎたり、辛い物を大量に食べることによる舌への刺激も、白板症を誘発する原因となっているようです。

 

がんになりやすいタイプかどうかを知る

がんになりやすい白板症のタイプがあるので、病院でがんになる可能性も診てもらうと安心ですね。

がんにならないタイプなら治療の必要はありませんが、定期的に検査は受け、場合によっては切除をすることもあります。

がん化したものを切除しても再発することがあるので、切除後も油断しないことが大切です。

 

舌がん

口腔内のがんの多くは舌がんだと言われています。

ほとんどは舌の両側にできるため、実際に鏡などで見て確認することができます。

自分でも発見しやすいというメリットがある一方で、舌がんはリンパ節に転移しやすく、そのまま全身へと転移してしまう可能性があり、早期治療がなにより大事です。

 

死亡率も少ないとは言えないいので「口内炎だろう」と自己判断してしまうことは危険です。

舌がんの初期のできものも、口内炎によく似ています。

痛みや違和感、食べ物がしみるなどの症状があり、大きくなってくると嚥下困難や構音障害なども出てきます。

できる場所は舌の前側3分の2であることが多く、痛みが続いたり、できものが大きくなってきたり、出血や口臭などがある場合は、医師に診てもらうようにしましょう。

舌がんになる原因

舌がんになる原因は、口の中が不衛生であることや飲酒、喫煙、それに慢性的な刺激(歯が当たっているなど)があげられます。

歯磨きが不十分であることや喫煙などから、中年の男性に多いという印象ですが、近年では若い女性にも増えているため注意したいですね。

 

舌がんの治療

舌がんでの治療は、手術と放射線が中心となります。

手術では舌の切除となることもありますが、再建を行い、日常生活を支障なく送れるようになる可能性も十分にあります。

ただしリンパ節や全身へと転移する可能性も高いため、定期的に検査を受けなければなりません。

 

 

さいごに

舌のできものは痛みがあれば口内炎の可能性も高いですが、舌がんなどの危険な病気の可能性もあるということを忘れないようにしておきましょう。

これらの病気を予防するためには、日ごろから口の中を清潔に保つこと、舌に慢性的な刺激が加わらないように気を付けること、そして規則正しい生活をすることがなによりも大切です。

定期的に鏡でセルフチェックするなどして、舌の異変を見逃さず、もし気になる症状があれば早めに病院を受診するようにしましょう。

 

舌の裏や付け根にできる口内炎の原因とは?

舌の奥や付け根が痛い時は何科?考えられる8つの病気

口の中を噛んでしまう7つの原因

 

Sponsored Links