女性の胸の痛みといっても、痛む場所、痛みの種類、痛みの強さ、痛みの頻度などなどさまざま。

病院に行こうかなと思ったとき、何科を受診したら良いのか迷ってしまいますよね。

女性の胸の痛みの原因と、代表的な症状や痛みを整理してみましょう。

 

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胸の下が痛い病気は色々ある

女性の胸の痛みの原因は、「循環器の病気」「呼吸器の病気」「消化器の病気」「整形外科・神経の病気」「乳房の病気」「神経内科の病気」などさまざまです。

まずは痛みの種類と原因が、比較的はっきりしているところから説明します。

循環器の病気

心臓

 

代表的なのは狭心症や心筋梗塞です。

狭心症が心筋梗塞となってしまう前に、早めに受診して症状をコントロールすることが必要です。

狭心症

狭心症の胸の痛みの特徴は、痛みの部位が左胸の心臓部分であることと、放散痛といって痛みが左側を中心に拡散する感じです。

急激に発症するのではなく、通常は日常生活の中で「時々痛みの発作(狭心発作)が起こるが、しばらくすると治まる」ということを繰り返します。

原因は、一時的に心臓の血管の一部に十分な血液が行き渡らなくなったときに起こる痛みです。

受診する診療科は循環器科ですが、初めは総合内科でも良いでしょう。

心筋梗塞

心筋梗塞は、狭心症が進行した状態で、典型的なのは左胸付近の非常に強い痛みです。

また締め付けられる感覚があり、痛みの継続時間も15分以上続き、明らかに狭心症の痛みより激しくなります。

心臓の血管の一部が、何らかの原因で塞がれて(梗塞)、細胞が腐り始める(壊死)の可能性があります。

ただ、心筋梗塞でも右胸が痛くなったり、特に女性では痛みがなかったりすることもあるので注意して下さい。

 

右胸の痛みや違和感が・・・病気が原因!?

 

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整形外科・神経の病気

肋間神経痛

肋間神経痛は病名ではなく症状ですが、過度のストレスが原因ともいわれます。

痛みの特徴としては何らかの動作にともなって起こる発作的な痛みで、刺すような痛みですが、激痛が長く続くことはまれです。

痛みの部位はさまざまで、背中や脇腹であることもよくあります。

肋骨周囲に張り巡っている神経に痛みが伝わるため比較的広範囲であることも多く、初めての発作の時には驚かれる方も多いです。

 

原因は帯状疱疹後痛、肺の疾患(胸膜炎、胸水貯留)などはっきりしている場合と、原因不明であることがあります。

症状が似ているからといって、自己診断で肋間神経痛と判断しないようにしましょう。

基礎疾患がない方は総合内科をおすすめしますが、お持ちの方は主治医に相談してみて下さい。

主治医は普段の診療の中から考えられる原因疾患を予想し、必要な検査や場合によっては他の診療科に紹介してくれます。

 

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女性の胸の痛み

乳房の病気

乳房の病気、特に乳がんは女性にとって最も気になる胸の疾患ですね。

しかし乳がんは、初期の場合には無症状の事が多いです。

「乳房の痛みがあるから乳がんでは?」と考えるのではなく、乳房に痛みがある場合には、まず他の病気を考えます。

乳腺炎

乳腺炎や乳腺症は、乳房に刺すような痛み(チクチク、シカシカなど)を感じることが多いです。

いずれも乳腺の良性疾患。乳腺炎は出産後の女性に起こることが多い疾患で、乳腺の炎症疾患です。

 

乳腺症

乳腺症は乳腺に良性のしこりが出来る疾患で、ホルモンバランスと密接な関係があります。

 

乳腺線維腺腫

乳腺線維腺腫はホルモンが影響する線維腺腫という腫瘤が出来る病気ですが、無症状なこともが多く、まれに圧迫痛を感じる方もいます。

 

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乳房パジェット病

ここからは悪性です。

乳房パジェット病というのは珍しい乳がんの一種で、乳がん全体の1割ほどを占めるといわれています。

乳房の痛みというよりは「かゆみ」「乳輪が痛かゆい」「赤い湿疹」などの症状で気づく方が多いです。

 

乳がん

最近、乳がんは女性が罹患するがんの1位を占めています。

乳がんは初期は無症状なので、早期発見には「乳がん検診」が必須です。

乳がんで痛みを感じるようになった状態は進行しているため、まめに検診(自己検診も含む)することをおすすめします。

 

乳房の疾患は、原因や医療機関の診療区分によって若干受診する診療科が違うので、痛みがある場合には婦人科に行きましょう。

一方、乳がんは外科で診療する医療機関が比較的多いため、乳がん検診は外科が行うことが多いです。

もし迷ったら、受診しやすい婦人科をおすすめします。

 

更年期障害

女性の場合、更年期障害の症状の一つとして乳房の痛みを訴えられる方が多いです。

更年期障害は、女性の体でホルモンのバランスが崩れるときのさまざまな不快な症状です。

乳房の疾患のところでも触れましたが、女性のホルモンバランスの乱れは「乳房の痛みや張り」と密接な関係があります。

こんな時には婦人科の受診がベストです。

婦人科クリニックの看板に、更年期障害とうたっていることがありますので、まずはそのような婦人科を受診しましょう。

 

 

さいごに

他にも胸の痛みが症状として出る疾患は多くあります。

明らかな原因疾患が見つからないけれども、生活の質を低下させるような不快な状態であれば、診療科にかかわらず、信頼のできる主治医を見つけて相談をすることをおすすめします。

 

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