自分の足の爪がどんな色をしているか、確認しなくても答えることができますか?

爪切りやケアなど疎かになりがちな足の爪は異変に気付くのも遅れがち。

ですが、黄ばんで変色している爪は、身体がSOSを発信しているサインかもしれません。

足の爪が黄色いときには、どんな原因や病気が考えられるのでしょう。

自分の症状と照らし合わせて、参考にしてみてください。

 

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足の爪が黄色くなってしまったら・・・

はてな
もし爪に異常があったら、どこの病院で診てもらいますか?

よくよく考えてみると「爪ってなんだろう」と思いますが、分類としては皮膚の一部ということになります。

爪を構成しているのは、たんぱく質の一種であるケラチン。

 

指の表皮が変化して硬化したものが爪と言われているため、爪の病気なら皮膚科の専門となります。

ただし爪が黄色い場合には、爪(皮膚)の病気だけでなく、全身疾患やそのほかの原因が関係している可能性もあるので注意が必要です。

 

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黄色爪症候群

爪が黄色全身性の原因がある場合に考えられるのが黄色爪症候群で、ほぼすべての爪が黄色くなり、爪の伸びるスピードも遅くなります。

また体のむくみ、肺に水が溜まる(胸水貯留)などの肺症状が現れることも。

40代以降の中年に多く見られますが、まれに生まれた時からということもあります。

黄色爪症候群の原因は不明ですが、リンパ管の異常が関係しているのではないかとの見方もあります。

症状

黄色爪症候群は、爪の変色、むくみ、肺症状の3つが主な症状ですが、必ずしもすべてが現れるというわけではありません。

爪の症状としては、ほぼすべての爪が黄色く変色し、分厚くなります。

また、爪が伸びるスピードも通常の1/5~1/10ほどまで遅くなり、それによって気付くことも多いようです。

 

体のむくみは8割の人に現れ、重力の関係で下肢に出やすくなるため、靴下や下着の跡が付きやすくなります。

肺症状では、肺に水が溜まる胸水貯留がよく見られます。

肺は2つの胸膜によって包まれていて、間に水が溜まると、胸の痛みや違和感、咳、息苦しさなどが出ることもあります。

胸水貯留以外では慢性的な気管支炎や気管支拡張症、肺炎、慢性副鼻腔炎などが現れることもあります。

 

治療法

詳しい原因が不明のため、治療も対症療法が中心となります。

治療にはビタミンE製剤が使われるほか、胸水貯留があるなら溜まった水を抜く処置を行ったり、ほかの肺症状(慢性気管支炎など)の治療を行ったりして改善を目指します。

ただし、胸水貯留は処置を行っても再発しやすいとされています。

 

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皮膚の病気

皮膚
皮膚の病気は治るまでに時間がかかるものも多いため、根気強く治療を続けていくとともに、上手く症状と付き合いながら生活していくことも大切です。

真菌症(白癬菌)

爪にカビの一種である白癬菌が感染しておこる、いわゆる「爪水虫」は親指の爪でよく見られます。

感染した爪が黄色や白く濁り、分厚くなって変形したり、崩れてボロボロになったりします。

爪水虫は市販の水虫薬では効かないことも多く、病院に行くと内服薬を処方されます。

治療は長期に及ぶことも多いですが、人にうつる病気のためしっかり治すことが大切です。

また、爪水虫は足の水虫と併発することも多いので、足の水虫がある人はそちらの治療もきちんと行う必要があります。

 

掌蹠膿疱症

掌(手のひら)と蹠(足の裏)に膿疱(膿をもった水ぶくれ)ができるもので、慢性化することが多くなっています。

手のひらや足の裏の皮膚が赤くなったあと水ぶくれが現れ、それがかさぶたになって、を繰り返します。

症状が爪周囲に及ぶと、爪が白く濁ったり黄色く変色したり、分厚くなって変形したりすることもあります。

原因は不明ですが、細菌感染ではないため人にうつることはありません。

 

慢性的な病巣(副鼻腔炎、扁桃腺炎、虫歯、歯周囲炎など)がある人はそれを治すと快方に向かうことも多く、ほかには金属アレルギーや喫煙が関係しているとも考えられています。

治療は対症療法が中心となり、ステロイド外用薬を処方されることが多くなっています。

治るまでには時間がかかるものなので、数年単位で根気強く治療していく必要があります。

 

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乾癬

ニキビのような赤い発疹が現れて皮膚が盛り上がり、その上に白い垢のようなものが付着し、ポロポロと剥がれ落ちます。

白い垢のようなものの正体は、角質です。

ひじやひざ、頭、尻などの擦れやすい部分にできることが多く、皮膚の一部である爪にできることもあり、爪水虫のような症状が現れます。

原因は不明ですが体質的なものが関係していると言われ、感染症や薬物、ストレス、肥満などの要因が加わって発症すると言われています。

 

治療にはステロイドなどの外用薬が処方されますが、完治は難しく、上手く症状と付き合っていくことも求められます。

乾燥しやすい冬場、ストレス、食生活の乱れなどで悪化しやすいことが知られているので気をつけましょう。

乾癬(かんせん)という病名と症状から感染症のようなイメージを持たれますが、人にうつるということはありません。

 

円形脱毛症

爪も髪もたんぱく質の一種であるケラチンが主成分のため、同時に影響を受けやすくなっています。

円形脱毛症というとストレスのイメージが強いですが、自己免疫の異常により自分自身を攻撃してしまっていることも原因とされています。

“10円ハゲ”とも呼ばれるように、コイン状に髪が生えなくなるものですが、多発して範囲が広がっていくこともあります。

 

「もう生えてこないかも…」と心配にもなりますが、毛包は残っている状態なので、生えてくる可能性は十分に残されています。

範囲が小さければ自然治癒することも多いですが、範囲が広いようなら症状に合わせた治療が求められます。

日本皮膚科学会では“円形脱毛症の診療ガイドライン”が定められていて、患者に合わせて外用薬や内服薬、局所注射、紫外線照射などの治療法が選択されます。

 

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外的な要因

爪が黄色くなることには、タバコやネイルといった日常的な部分に原因がある場合もあります。

思い当たる節があれば気を付けるようにしたいですね。

タバコ

タバコを吸っていると、ヤニが原因で指先や歯が黄色くなることも多いです。

ヤニの主成分はタールという植物樹脂で、“松ヤニ”を想像すると分かりやすいかと思います。

指に付くとなかなか取れず、臭いも付いてしまいます。

 

対策としては輪ゴムを指に巻き付けて擦ると、摩擦によって取れやすくなります。

もしくは手袋や軍手をするという手もありますが、根本的に禁煙をするというのも良いでしょう。

タバコには化学物質が4000種類以上含まれ、そのうち250種類が有害物質、さらにそのうちの60種類は発がん性物質です。

 

ネイル

セルフネイルをする人も多いと思いますが、マニキュアを塗る前に“ベースコート”は塗っていますか?

ベースコートにはマニキュアを爪に密着させて禿げにくくするほか、マニキュアに含まれる顔料が爪に直接つかないようにする効果もあります。

お化粧をする時に、ファンデーションの前につける“化粧下地”と同じですね。

 

ベースコートを塗らずにいきなりマニキュアを塗ってしまうと、とくに濃い色の場合は色素沈着してしまう恐れが強くなります。

ジェルネイルの場合も同じで“ベースジェル”は必須です。

ベースコートやベースジェルは安物もおすすめできませんし、塗り方が薄すぎても良くありません。

必要に応じて重ね塗りをして、爪全体にまんべんなく塗るようにしましょう。

 

薬剤の影響

薬の副作用として、爪や歯に変色が見られることもあります。

主な薬としては、

  • テトラサイクリン
  • d-ペニシラミン
  • ビタミンD3

 

などがあります。

 

テトラサイクリンは細菌感染に対して使われる抗生物質、d-ペニシラミンは免疫を正常化させる抗リウマチ薬で、メタルカプターゼという薬名で関節リウマチに処方されることもあります。

ビタミンD3はカルシウムの吸収を促す薬で、骨粗しょう症の治療などで使われます。

 

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その他の病気

もやもや

 

最初にご紹介した「黄色爪症候群」以外でも、全身性の疾患によって爪が黄色くなることがあります。

糖尿病

糖尿病により血糖値が高い状態が続くと、合併症として血管に障害が出ることがあります。

それにより血行不良を起こすと、爪にまで十分な栄養が行かなくなってしまい、健康的な爪を維持することが難しくなってしまうのです。

心不全

心機能が低下すると、やはり全身に十分な血液が遅れなくなり、爪が栄養不足を起こします。

爪に異常が見られる場合には、すでに心臓で異常が起こっているという可能性も捨てきれません。

シェーグレン症候群

難病指定されているこの病気は、自己免疫の異常によって、涙や唾液、汗の分泌腺に障害が起こってしまうもの。

涙腺や唾液腺に障害が起きればドライアイやドライマウスになり、汗腺に障害が起きれば乾皮症、いわゆる乾燥肌になり爪にも影響が出ます。

エイズ(後天性免疫不全症候群)

HIVウイルスに感染し、ウイルスが増殖することにより免疫力が低下します。

人によっては無症状のまま数年が経過したり、風邪のような症状が現れることもありますが、病状が進むと免疫力の低下により感染症のリスクが上がります。

爪の異常が、エイズによる免疫力の低下からくることもあるのです。

 

 

さいごに

「爪は健康のバロメーター」と言われるくらい、爪には身体の状態が現れています。

手の爪はよく見ると思いますが、足の爪は爪切りの時くらいしか目にしないという人も多いのではないでしょうか。

毎日とは言わなくても、たまには足の爪もチェックするようにして、異常があれば早めに皮膚科やかかりつけの病院で診てもらうようにしたいですね。

 

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